
こんにちは。今回は「TRIPOWIN Cencibel」です。前回レビューした「TRIPOWIN Rhombus」とほぼ同じタイミングでリリースされたモデルでこちらはアンダー50ドルクラスの低価格イヤホンとなります。ドライバーには9.8mmのNCG(ナノカーボングラフェン)振動板ダイナミックドライバーをシングルで搭載。3Dプリンティングされた樹脂シェルの採用など低価格ながらこだわりのある設計となっています。
■ 製品の概要について
「TRIPOWIN」は数々のコストパフォーマンスに優れたイヤホンやケーブル製品をリリースしている、中国のオーディオメーカー&セラー「Linsoul」系のブランドです。同じく「Linsoul」系の「THIE AUDIO」が比較的ハイグレードな製品も多いのに対し、「TRIPOWIN」ではより個性的なモデルが数多くリリースされている印象がありますね。最近では一部製品を国内代理店での取扱いを開始したり、HBB氏とのコラボシリーズの人気が高かったりと注目度もより向上しています。
今回の「TRIPOWIN Cencibel」は前回レビューしたハイブリッドモデル「TRIPOWIN Rhombus」とほぼ同時にリリースされた低価格モデルで、3Dプリンティングされた樹脂製シェルに高性能なドライバーを搭載したシングルダイナミック構成を採用しています。


搭載するドライバーは新しく開発された「9.8mm NCG(ナノカーボングラフェン)振動板ダイナミックドライバー」で、重低音から超高音域まで一貫性を持ったダイナミックレンジを生成します。音色のバランスに優れパワフルかつ繊細なサウンドを再生します。可聴範囲以下でも十分に拡張された重低音のインパクトを持ち、中音域も豊かで弦楽器やボーカルの質感を強調します。高域は聴覚に合わせた調整を実施し詳細ながら自然な印象です。


「TRIPOWIN Cencibel」のシェルデザインは3Dプリントによる詳細な設計が行われています。音響チャンバーはイヤホンユニット間のアンバランスを完全に排除し、配置による低域の微調整を実施しています。シェルは医療グレードのレジンを使用した高精度の3Dプリントで生成しています。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「TRIPOWIN Cencibel」のパッケージは黒色塗装が行われた段ボール製のボックスで、サイズは「Rhombus」のパッケージよりひとまわり大きくなっています。その理由は箱の中に大きいサイズのハードケースが収納されているためで、同梱品はすべてケースの中に納められています。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピースは白(通常タイプ)、黒(少し柔らかいタイプ)の2種類でそれぞれS/M/Lの3サイズ、説明書、そしてハードケースとなっています。


3Dプリントされたレジン製のシェルは軽量で、一体成形されているフェイス部分はシルバーの樹脂流し込みによる波模様となっています。この模様は個体によって異なるようですね。「TRIPOWIN」のロゴは左側にのみ描かれています。


非常に軽量で「Rhombus」より耳に収まりやすい形状のため装着感は比較的良好です。イヤーピースは付属品のほか、定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、またよりフィット感の強いタイプでは「SpinFit CP100+」などへの交換も良いと思います。


付属ケーブルは「Rhombus」と同じ0.78mm 2pin仕様の銀メッキOCCリッツ線ケーブルが付属します。適度に細く滑らかな手触りで取り回しも良好です。情報量は一般的なイメージですので、必要に応じてリケーブルを検討するのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
「TRIPOWIN Cencibel」の音質傾向はエネルギーを感じる高域と力強い低域を持ったドンシャリ。高域は明瞭ながら刺激を抑えており、低域はインパクトがあり十分深い重低音が楽しめます。また中音域は癖の無い音を鳴らしますがボーカル帯域は鮮明さがあります。印象として全体のバランスは「Rhombus」とも非常に近く、同様のサウンドチューニングが行われたことが分かります。
金属ハウジングで2種類のドライバーを搭載する「Rhombus」は間違いなく「TRIPOWIN Cencibel」のアッパーグレードモデルで、よりコストのかかった外観に加え、音像の締まり感、各音域における質感や解像感など、両者には価格相応の違いがあります。そのため、この2種類のイヤホンを両方を所有する必要はないかもしれません。
しかし、「TRIPOWIN Cencibel」は全体的なバランスに優れ、50ドル未満のイヤホンとしては比較的優れた分離と質の良い低域、聴きやすく滑らかさのあるサウンドを手軽に楽しむことができます。
「TRIPOWIN Cencibel」の高域は適度な主張があり比較的明るく明瞭な音を鳴らします。刺激はコントロールされており聴きやすい印象。中高域からのスッキリ目の印象に対し、天井への伸びはある程度のところで抑えられた印象もあり、高高域への伸びや見通しの良さを期待される方向けではありません。しかしエネルギッシュなサウンドで、全体に煌めきと楽しさを与える鳴り方です。
中音域は曲によってある程度凹みます。癖や味付けの無い音でよく言えばニュートラルですが、やや無味無臭で面白みがもう少し欲しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ平面的というわけでは無く、ボーカルは比較的近くで鳴り演奏が少し後方に定位するドンシャリ系らしい音場感があります。解像感は低価格中華イヤホンとしては一般的ですので、音数が多い曲やスピード感のある曲ではやや混雑する印象となるかもしれません。しかしシングルダイナミック構成らしい滑らかさがあり聴きやすく自然な存在感があります。
低域は十分な量感と主張を持ちつつ過度に膨らむことなく鳴ります。ミッドベースは強めのインパクトがあり中高域との分離も良いため締まりのある直線的な印象を受けます。重低音もこの価格帯のイヤホンとしては十分に重く深く、適度な響きがあります。このタイプのイヤホンの場合もう少し厚みのある鳴り方でも良いような気がしますが、全体としてはまとまりのある印象だと思います。
■ まとめ
というわけで、「TRIPOWIN Cencibel」はどうしても同時期に発売された「Rhombus」に隠れてちょっと地味な存在に感じてしまいますが、アンダー50ドルクラスの低価格イヤホンとしてはよくまとまっており、またポテンシャルの高さも感じさせました。
傾向としてはロック、ポップス、アニソンなどと相性は良く、エネルギッシュなサウンドをより引き立たせてくれるでしょう。またドライバーのポテンシャルはかなり高そうですので、マニア向けとしては中音域や高域の明瞭感や音場感についてはリケーブルによりサウンドを追い込んでみるのも良いと思います。
様々な傾向のリケーブルなどを奮発してサウンドの変化を楽しんでみたり、他にもワイヤレスアダプタを併用して普段使い用に活用するなど手軽なアイテムやマニア向けの「素材」として楽しむ上では十分にお手軽で良い製品ではないかと思いますよ(^^)。
「TRIPOWIN」は数々のコストパフォーマンスに優れたイヤホンやケーブル製品をリリースしている、中国のオーディオメーカー&セラー「Linsoul」系のブランドです。同じく「Linsoul」系の「THIE AUDIO」が比較的ハイグレードな製品も多いのに対し、「TRIPOWIN」ではより個性的なモデルが数多くリリースされている印象がありますね。最近では一部製品を国内代理店での取扱いを開始したり、HBB氏とのコラボシリーズの人気が高かったりと注目度もより向上しています。
今回の「TRIPOWIN Cencibel」は前回レビューしたハイブリッドモデル「TRIPOWIN Rhombus」とほぼ同時にリリースされた低価格モデルで、3Dプリンティングされた樹脂製シェルに高性能なドライバーを搭載したシングルダイナミック構成を採用しています。


搭載するドライバーは新しく開発された「9.8mm NCG(ナノカーボングラフェン)振動板ダイナミックドライバー」で、重低音から超高音域まで一貫性を持ったダイナミックレンジを生成します。音色のバランスに優れパワフルかつ繊細なサウンドを再生します。可聴範囲以下でも十分に拡張された重低音のインパクトを持ち、中音域も豊かで弦楽器やボーカルの質感を強調します。高域は聴覚に合わせた調整を実施し詳細ながら自然な印象です。


「TRIPOWIN Cencibel」のシェルデザインは3Dプリントによる詳細な設計が行われています。音響チャンバーはイヤホンユニット間のアンバランスを完全に排除し、配置による低域の微調整を実施しています。シェルは医療グレードのレジンを使用した高精度の3Dプリントで生成しています。


「TRIPOWIN Cencibel」の購入はアマゾンのLINSOUL-JP(L.S オーディオ)にて。
価格は海外(Linsoul)が49ドルでアマゾンでは6,999円で購入可能です。
LINSOUL-JPではプライム扱いで国内在庫を用意しているようです。
Linsoul(linsoul.com): TRIPOWIN Cencibel
Linsoul(linsoul.com): TRIPOWIN Cencibel
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「TRIPOWIN Cencibel」のパッケージは黒色塗装が行われた段ボール製のボックスで、サイズは「Rhombus」のパッケージよりひとまわり大きくなっています。その理由は箱の中に大きいサイズのハードケースが収納されているためで、同梱品はすべてケースの中に納められています。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピースは白(通常タイプ)、黒(少し柔らかいタイプ)の2種類でそれぞれS/M/Lの3サイズ、説明書、そしてハードケースとなっています。


3Dプリントされたレジン製のシェルは軽量で、一体成形されているフェイス部分はシルバーの樹脂流し込みによる波模様となっています。この模様は個体によって異なるようですね。「TRIPOWIN」のロゴは左側にのみ描かれています。


非常に軽量で「Rhombus」より耳に収まりやすい形状のため装着感は比較的良好です。イヤーピースは付属品のほか、定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、またよりフィット感の強いタイプでは「SpinFit CP100+」などへの交換も良いと思います。


付属ケーブルは「Rhombus」と同じ0.78mm 2pin仕様の銀メッキOCCリッツ線ケーブルが付属します。適度に細く滑らかな手触りで取り回しも良好です。情報量は一般的なイメージですので、必要に応じてリケーブルを検討するのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
「TRIPOWIN Cencibel」の音質傾向はエネルギーを感じる高域と力強い低域を持ったドンシャリ。高域は明瞭ながら刺激を抑えており、低域はインパクトがあり十分深い重低音が楽しめます。また中音域は癖の無い音を鳴らしますがボーカル帯域は鮮明さがあります。印象として全体のバランスは「Rhombus」とも非常に近く、同様のサウンドチューニングが行われたことが分かります。
金属ハウジングで2種類のドライバーを搭載する「Rhombus」は間違いなく「TRIPOWIN Cencibel」のアッパーグレードモデルで、よりコストのかかった外観に加え、音像の締まり感、各音域における質感や解像感など、両者には価格相応の違いがあります。そのため、この2種類のイヤホンを両方を所有する必要はないかもしれません。しかし、「TRIPOWIN Cencibel」は全体的なバランスに優れ、50ドル未満のイヤホンとしては比較的優れた分離と質の良い低域、聴きやすく滑らかさのあるサウンドを手軽に楽しむことができます。
「TRIPOWIN Cencibel」の高域は適度な主張があり比較的明るく明瞭な音を鳴らします。刺激はコントロールされており聴きやすい印象。中高域からのスッキリ目の印象に対し、天井への伸びはある程度のところで抑えられた印象もあり、高高域への伸びや見通しの良さを期待される方向けではありません。しかしエネルギッシュなサウンドで、全体に煌めきと楽しさを与える鳴り方です。
中音域は曲によってある程度凹みます。癖や味付けの無い音でよく言えばニュートラルですが、やや無味無臭で面白みがもう少し欲しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ平面的というわけでは無く、ボーカルは比較的近くで鳴り演奏が少し後方に定位するドンシャリ系らしい音場感があります。解像感は低価格中華イヤホンとしては一般的ですので、音数が多い曲やスピード感のある曲ではやや混雑する印象となるかもしれません。しかしシングルダイナミック構成らしい滑らかさがあり聴きやすく自然な存在感があります。低域は十分な量感と主張を持ちつつ過度に膨らむことなく鳴ります。ミッドベースは強めのインパクトがあり中高域との分離も良いため締まりのある直線的な印象を受けます。重低音もこの価格帯のイヤホンとしては十分に重く深く、適度な響きがあります。このタイプのイヤホンの場合もう少し厚みのある鳴り方でも良いような気がしますが、全体としてはまとまりのある印象だと思います。
■ まとめ
というわけで、「TRIPOWIN Cencibel」はどうしても同時期に発売された「Rhombus」に隠れてちょっと地味な存在に感じてしまいますが、アンダー50ドルクラスの低価格イヤホンとしてはよくまとまっており、またポテンシャルの高さも感じさせました。傾向としてはロック、ポップス、アニソンなどと相性は良く、エネルギッシュなサウンドをより引き立たせてくれるでしょう。またドライバーのポテンシャルはかなり高そうですので、マニア向けとしては中音域や高域の明瞭感や音場感についてはリケーブルによりサウンドを追い込んでみるのも良いと思います。
様々な傾向のリケーブルなどを奮発してサウンドの変化を楽しんでみたり、他にもワイヤレスアダプタを併用して普段使い用に活用するなど手軽なアイテムやマニア向けの「素材」として楽しむ上では十分にお手軽で良い製品ではないかと思いますよ(^^)。