Astrotec Vesna EVO

こんにちは。今回は 「Astrotec Vesna EVO」(JP Edition)です。中国の老舗オーディオブランドのひとつ「Astrotec」の新しいエントリークラスの製品で、6mmサイズの日本製LCP振動板を採用したダイナミックドライバーを搭載し、「EVO」はストレートタイプのイヤホンながらリケーブルにも対応する仕様となっています。なお、日本仕様モデルでは本体背面のデザインおよびパッケージ内容が専用タイプとなっています。

■ 製品の概要について

「Astrotec」は中国でも老舗のオーディブランドで、もともと大手メーカーへのOEM/ODM等で長い実績を持ちます。製造メーカーらしい豊富なラインナップと技術力には定評がありますね。「Astrotec Vesna EVO」は同社の新しいエントリーモデルとしてリリースされた製品。海外ではケーブル固定の「Vesna」もあり、そのリケーブル対応モデルとして「EVO」が設定されています。

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Astrotec Vesna EVO」はドライバーに日本製のLCP(液晶ポリマー)振動板を採用した新開発の6mm ダイナミックドライバーをシングルで搭載。優れた音響性能により不要な振動を効果的に抑制し解像度の高い緻密で繊細な音を再生します。ドライバーからの出力は航空グレードのアルミニウム合金製サウンドチャンバーを経由し、低域から広域まで迫力のある音を耳へと届けます。
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ケーブルは0.78mm 2pin仕様コネクタを採用した高純度OFC(無酸素銅)線ケーブルを採用。 固定ケーブル仕様の「Vesna(日本未発売)」より音質向上を図りつつ、リケーブル対応とすることで万が一の断線時の交換や、バランス化などのアップグレードにも対応します。

Astrotec Vesna EVO」の購入は主要な専門店またはアマゾンの「IC-CONNECT」直営店にて。
価格は4,800円(アマゾン価格)です。
Amazon.co.jp(IC-CONNECT): Astrotec Vesna EVO


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

Astrotec Vesna EVO」(JP Edition)のパッケージはキャラクターイラストが描かれたタイプ。これにあわせて付属品にもキャラクターステッカーが付属しています。
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パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、布製ポーチ、ステッカー、保証カードなど。
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イヤホン本体は非常に軽量コンパクトなアルミ合金製。つや消しの表面処理は手触りも良くしっかりした印象があります。本体部分のサイズはfinal E2000/E3000より少し大きく、同様にリケーブルに対応するTRN M10に近い大きさ。しかしTRN M10に比べ本体の剛性は高く安っぽさは全くありません。

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2pinコネクタは極性表示の無いフラット仕様のため、ケーブルはマーキングの向きを左右で同じににして接続します。ケーブルの被膜はしなやかさがあり絡まりにくく非常に取り回しは良い印象。耳掛け式でもストレートに装着する場合も問題なく利用できます。タッチノイズの少なめです。
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付属のイヤーピースは一般的なもののため、必要に応じてよりフィット感のあるものへ交換するのも良いでしょう。具体的には「final E」タイプ、「Acoustune AET08」、「SpinFit CP100+」など。今回私は「SpinFit CP100+」を使用しました。


■ サウンドインプレッション

Astrotec Vesna EVO」の音質傾向は中低域寄りでフラット方向の弱ドンシャリ。バランスは良く、個々の出音もLCP振動板によるハッキリとした印象のため極端な派手さはないもののメリハリの効いたサウンドを楽しめます。
Astrotec Vesna EVOちなみに、パッケージ背面の周波数特性はかなりフラットな感じに記載されていますが実際に聴いた印象はもう少し低域に厚みのある印象。なお、インピーダンス30Ω、感度102dB/mWという仕様ですが、実際には音量はやや取りにくく、再生環境によっては結構印象が変わる可能性もありますね。エントリークラスの製品ですが、スマホ直挿しでは淡泊になるか逆に派手になりすぎる可能性があり、しっかり鳴らせるような機種ではないかもしれません。またイヤーピースでも結構印象が変化するため、よりフィット感の高いものを試して変化を見るのも良いでしょう。

Astrotec Vesna EVO」の高域は煌びやかさのある比較的鮮やかな音を鳴らします。しかし聴きやすくするためか中高域から刺さりやすい帯域付近をやや抑えている印象も感じます。そのため全体のバランスとしてはやや控えめに感じるのですが、いっぽうで高高域は明瞭に鳴るため、駆動力を上げるとシンバル音がやや強調される印象になります。ニュートラルな印象を確保しつつ煌びやかさも感じさせるチューニングで多くの場合は聴きやすい印象ですが、再生環境や曲によっては中高域からの伸びにもう少し明るさが欲しかったり、逆にやや派手に感じる場合もあります。

Astrotec Vesna EVO中音域は非常にニュートラルで癖の無い音を鳴らします。音像はハッキリしておりボーカルも捉えやすい印象。音場は一般的で広くはありませんが、自然な距離感で定位することで窮屈に感じさせない印象です。女性ボーカルやピアノの高音などについては曲によってもう少し伸びが欲しい場合があります。中低域は適度に厚みがありますが、再生環境によっては薄く浅く感じる場合もあるので、その場合は駆動力のあるアンプを使用する、バランス接続へのリケーブルを検討するなどしたほうが良いかもしれませんね。全体としては比較的明るく、ロック、ポップス、アニソンなどのボーカル曲が映えるチューニングです。

低域はミッドベースを中心に存在感のある音を鳴らします。適度な厚みと強さが加わりつつ、力強くレスポンスの良い音で、中音域、特にボーカル帯域を心地良く下支えしている印象です。重低音はそれほど深くはありませんが重さがあり、このクラスとしては十分な印象です。多少強調されている印象はあるものの過度に響くことは無く中高域との分離も良好です。


■ まとめ

Astrotec Vesna EVOというわけで、「Astrotec Vesna EVO」は、エントリーモデルという位置づけながら結構玄人向けなサウンドで楽しめました。6mmドライバー搭載で鳴らしにくく中低域寄りのニュートラルなバランス、というと「final E3000」あたりをイメージしますが、「Astrotec Vesna EVO」はより明るく輪郭がハッキリした印象で、どちらかというと「Moondrop SSP」を少し元気にした印象、というほうが近いかもしれませんね。個人的には中高域の伸び感がもう少し鮮明に出るようなチューニングの方が好みですが、ある程度はリケーブルで印象に変化を持たせることも可能かも。ストレートタイプで明瞭さとバランスの良さを持つイヤホンを探している方は一度試されるのも良いと思いますよ(^^)。


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#コネクタ:中華2pin(フラット/中華)
#リケーブル:中華2pin/CIEM-2pin
#有線イヤホン:低価格(35USDor5000円以下)