
こんにちは。今回は過去に購入したイヤホンを振り返る「棚からレビュー」企画のネタ記事です。
今回は「Softears RSV」 です。ハイエンドイヤホンブランド「Softears」の5BAモデルですね。製品名は「アールエス・ファイヴ」と読みます。「Softears」というと最近では新しくリリースされた「Volume」(2BA+1DDモデル)や「U.C.イヤーピース」などがマニアの間で話題になっていますが、こちらは2021年の日本上陸時に投入されたモデルのひとつ。私は先日状態の良い中古で入手することができました(いちおう「ネタ記事」ですでレビューはやや個人的感想の割合が多めになっています)。
■ 製品の概要
中国発のハイグレードイヤホンブランド「Softears」は2017年に設立。日本へは2021年4月に上陸し、その際に日本でも発売された3モデルのなかのひとつが5BAモデルの「Softears RSV」 です。モデル名の「RS」は「Reference Sound」で「V」はギリシャ数字の「5」です。2021年には他にも10BAモデルの「RS10」、2EST+4BA+1DDの「CERBERUS」が同時に日本市場でリリースされています。また今年に入ってからはよりエントリークラスの2BA+1DDモデル「Softears Volume」が登場。同時に「U.C.イヤーピース」も単品販売を開始しました。


今回の「Softears RSV」は、低域用2基、高域用2基および1基のフルレンジユニットの組み合わせてによる5BA構成を採用。インピーダンス8Ω、感度125dBと非常に高感度ながら「RS10」より鳴らしやすく広範な用途で利用できる仕様としています。


また内部設計では音響フィルターとクロスオーバーを最適化。低域用の3次LRCフィルター、中域用のインピーダンス+ローパスフィルター、高域用のフィルムコンデンサといった合計6つのコンポーネントで構成。精密な3Dプリントを利用して製造された最先端の音響フィルターとダンパーによって理想的なチューニングを実現しています。


「Softears RSV」 の価格は海外版が729.99ドル、日本市場では84,510円で販売されていました。
HiFiGo: Softears RSV
Amazon.co.jp: Softears RSV
楽天市場: Softears RSV
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
前述の通り今回は状態の良い中古品を入手できました。もともと販売数がそれほど多くない製品ですので中古で見かけることも多くはありませんが、余裕があれば見つけた際にはすぐに掴んでおいた方がよいかもですね(^^)。


パッケージ内容はイヤホン本体(さゆうそれぞれが布製のポーチで保護されています)、ケーブル、クロス、ケーブルタイ、イヤーピース(2種類、S/M/Lサイズ)、レザーハードケース、説明書、保証カード。


また今回せっかくなので、最近発売されたSoftearsの「U.C.イヤーピース」も別途購入してみました。
Amazon.co.jp: Softears U.C.イヤーピース(国内正規品)
本体は3Dプリンティングによるレジンシェルはやや大きめのサイズ。耳にフィットしやすいデザインではあるものの耳の小さい人にはややきつめに感じるかも。カーボンと散りばめられた金箔によるフェイスプレートのデザインは落ち着いていますが高級感があります。ただ個人的にはSoftearsのロゴに対して「RSV」のロゴデザインは800ドル近いイヤホンと言うことを考慮するとやや興ざめですね。「RS10」や「CERBERUS」は左右ともSoftearsのロゴを配置しているので「Softears RSV」も同じパターンでよかったのでは、と思ったり。


付属のイヤーピースは2種類で開口部が大きいタイプと小さいタイプ。フィット感じたいはまずまずです。なお、ノズルが太いため別途購入した「U.C.イヤーピース」は問題ありませんでしたが、それ以外の市販イヤーピースでは使用可能なものを多少選びます。


ケーブルはCIEM 2pinタイプ。樹脂製の被膜は滑らかで高級感を感じます。付属ケーブルのままでも問題ありませんがリケーブルを選びやすいのは良いですね。
■ サウンドインプレッション
「Softears RSV」のサウンドバランスは製品名の「Reference Sound」というとおりフラット傾向のニュートラルサウンド。どの音域もバランス良く鳴りますが、適度に厚みがあり、上品な楽しさがある高級イヤホンらしいリッチさを感じるサウンドです。入念に調整されたクロスオーバーとフィルター処理により、マルチBAらしい密度感をもちつつドライバーごとの境目を感じさせない透明感と滑らかさを持っています。
ただ800ドルのイヤホンと考えれば、同価格帯でドライバー数の多い製品やSonion製ESTなどを組み合わせたより解像感の高い製品もありますし、リスニングイヤホンとしてもより広く奥行きのある立体的な音場表現を実現したシングルダイナミック構成の製品等もアンダー500ドルで購入できます。
そんななかで「Softears RSV」の特徴を挙げるとするなら、ニュートラルなバランスながら密度感を持ち、自然さを保ちながらしっかりリスニング方向に音作りを行っているサウンド、ということになると思います。このサウンドに価格に見合う高級感(=リッチさ)を抱けるか否か、という部分でしょう。ちなみに個人的には率直な感想として800ドルだとちょっと躊躇しますが、今回購入した(中古価格の)5万円以下なら十分に購入に値するサウンドで、まずまず良い買い物だと思いました。
ちなみに、この価格帯の5BAイヤホンともなると、どうしても「Andromeda」あたりと比較したくなりますね。あのグリーンの金属シェルを持つ定番イヤホンとは外観上は似ても似つかぬ「Softears RSV」ですが、例えば低域の音作りとかは結構近いアプローチかもしれません。まあベースモデルの「Andromeda」もLow×2、Mid×1、High×2の構成ですので、Midのかわりにフルレンジでチューニングされている「Softears RSV」も似たような構成だと言えなくはないでしょう。ただ中音域はより滑らかで厚く、高域は伸びやかですが「Andromeda」ほど明るく突き抜けてはいません。つまり、「Andromeda」よりやや暗く、中低域に厚みのある聴きやすいサウンドといえるでしょう。
「Softears RSV」の高域は伸びやかですが自然な印象です。適度な煌びやかさを持っていますが、ハイエンドな5BAイヤホンでイメージする高域より僅かに温かく聴きやすさを重視した印象も受けます。
中音域は非常に正確な定位と音像表現を持っています。マルチBAらしい密度感と存在感がありますが非常に滑らかで透明な空気感があり、見通しは良く、歪みなどは感じません。
低域はバランスの良さと優れた質感があります。直線的な伸びの良さ、パンチ力、アタックなども非常に心地よく臨場感を演出します。重低音も深く、心地よい印象です。
ちなみにイヤーピースを「U.C.イヤーピース」に替えることでよりフィット感が向上し、より音像がハッキリとする印象です。従来モデルでも相性は良いようですね。
■ まとめ
というわけで、ついつい衝動買いした「Softears RSV」でしたが、個人的にはこれはこれで良いイヤホンだと思いました。バランスの良さやリッチな厚みと空気感のある音作り対して、解像感や高域のスッキリ感、音場表現など、いわゆる他のハイエンド製品と比較してたぶん意図して狙っていない要素もあり、好みは分かれるでしょうし、価格設定も踏まえ今ひとつ人気モデルにはならなかった理由も実感しました。とはいえ同社の音作りのスタンスについては結構好感を持ちましたし、最近のエントリークラスである「Volume」あたりもオーダーしてみても良いかなと考えていたりします。
中国発のハイグレードイヤホンブランド「Softears」は2017年に設立。日本へは2021年4月に上陸し、その際に日本でも発売された3モデルのなかのひとつが5BAモデルの「Softears RSV」 です。モデル名の「RS」は「Reference Sound」で「V」はギリシャ数字の「5」です。2021年には他にも10BAモデルの「RS10」、2EST+4BA+1DDの「CERBERUS」が同時に日本市場でリリースされています。また今年に入ってからはよりエントリークラスの2BA+1DDモデル「Softears Volume」が登場。同時に「U.C.イヤーピース」も単品販売を開始しました。


今回の「Softears RSV」は、低域用2基、高域用2基および1基のフルレンジユニットの組み合わせてによる5BA構成を採用。インピーダンス8Ω、感度125dBと非常に高感度ながら「RS10」より鳴らしやすく広範な用途で利用できる仕様としています。


また内部設計では音響フィルターとクロスオーバーを最適化。低域用の3次LRCフィルター、中域用のインピーダンス+ローパスフィルター、高域用のフィルムコンデンサといった合計6つのコンポーネントで構成。精密な3Dプリントを利用して製造された最先端の音響フィルターとダンパーによって理想的なチューニングを実現しています。


「Softears RSV」 の価格は海外版が729.99ドル、日本市場では84,510円で販売されていました。
HiFiGo: Softears RSV
Amazon.co.jp: Softears RSV
楽天市場: Softears RSV
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
前述の通り今回は状態の良い中古品を入手できました。もともと販売数がそれほど多くない製品ですので中古で見かけることも多くはありませんが、余裕があれば見つけた際にはすぐに掴んでおいた方がよいかもですね(^^)。


パッケージ内容はイヤホン本体(さゆうそれぞれが布製のポーチで保護されています)、ケーブル、クロス、ケーブルタイ、イヤーピース(2種類、S/M/Lサイズ)、レザーハードケース、説明書、保証カード。


また今回せっかくなので、最近発売されたSoftearsの「U.C.イヤーピース」も別途購入してみました。
Amazon.co.jp: Softears U.C.イヤーピース(国内正規品)
本体は3Dプリンティングによるレジンシェルはやや大きめのサイズ。耳にフィットしやすいデザインではあるものの耳の小さい人にはややきつめに感じるかも。カーボンと散りばめられた金箔によるフェイスプレートのデザインは落ち着いていますが高級感があります。ただ個人的にはSoftearsのロゴに対して「RSV」のロゴデザインは800ドル近いイヤホンと言うことを考慮するとやや興ざめですね。「RS10」や「CERBERUS」は左右ともSoftearsのロゴを配置しているので「Softears RSV」も同じパターンでよかったのでは、と思ったり。


付属のイヤーピースは2種類で開口部が大きいタイプと小さいタイプ。フィット感じたいはまずまずです。なお、ノズルが太いため別途購入した「U.C.イヤーピース」は問題ありませんでしたが、それ以外の市販イヤーピースでは使用可能なものを多少選びます。


ケーブルはCIEM 2pinタイプ。樹脂製の被膜は滑らかで高級感を感じます。付属ケーブルのままでも問題ありませんがリケーブルを選びやすいのは良いですね。
■ サウンドインプレッション
「Softears RSV」のサウンドバランスは製品名の「Reference Sound」というとおりフラット傾向のニュートラルサウンド。どの音域もバランス良く鳴りますが、適度に厚みがあり、上品な楽しさがある高級イヤホンらしいリッチさを感じるサウンドです。入念に調整されたクロスオーバーとフィルター処理により、マルチBAらしい密度感をもちつつドライバーごとの境目を感じさせない透明感と滑らかさを持っています。ただ800ドルのイヤホンと考えれば、同価格帯でドライバー数の多い製品やSonion製ESTなどを組み合わせたより解像感の高い製品もありますし、リスニングイヤホンとしてもより広く奥行きのある立体的な音場表現を実現したシングルダイナミック構成の製品等もアンダー500ドルで購入できます。
そんななかで「Softears RSV」の特徴を挙げるとするなら、ニュートラルなバランスながら密度感を持ち、自然さを保ちながらしっかりリスニング方向に音作りを行っているサウンド、ということになると思います。このサウンドに価格に見合う高級感(=リッチさ)を抱けるか否か、という部分でしょう。ちなみに個人的には率直な感想として800ドルだとちょっと躊躇しますが、今回購入した(中古価格の)5万円以下なら十分に購入に値するサウンドで、まずまず良い買い物だと思いました。
ちなみに、この価格帯の5BAイヤホンともなると、どうしても「Andromeda」あたりと比較したくなりますね。あのグリーンの金属シェルを持つ定番イヤホンとは外観上は似ても似つかぬ「Softears RSV」ですが、例えば低域の音作りとかは結構近いアプローチかもしれません。まあベースモデルの「Andromeda」もLow×2、Mid×1、High×2の構成ですので、Midのかわりにフルレンジでチューニングされている「Softears RSV」も似たような構成だと言えなくはないでしょう。ただ中音域はより滑らかで厚く、高域は伸びやかですが「Andromeda」ほど明るく突き抜けてはいません。つまり、「Andromeda」よりやや暗く、中低域に厚みのある聴きやすいサウンドといえるでしょう。「Softears RSV」の高域は伸びやかですが自然な印象です。適度な煌びやかさを持っていますが、ハイエンドな5BAイヤホンでイメージする高域より僅かに温かく聴きやすさを重視した印象も受けます。
中音域は非常に正確な定位と音像表現を持っています。マルチBAらしい密度感と存在感がありますが非常に滑らかで透明な空気感があり、見通しは良く、歪みなどは感じません。
低域はバランスの良さと優れた質感があります。直線的な伸びの良さ、パンチ力、アタックなども非常に心地よく臨場感を演出します。重低音も深く、心地よい印象です。
ちなみにイヤーピースを「U.C.イヤーピース」に替えることでよりフィット感が向上し、より音像がハッキリとする印象です。従来モデルでも相性は良いようですね。
■ まとめ
というわけで、ついつい衝動買いした「Softears RSV」でしたが、個人的にはこれはこれで良いイヤホンだと思いました。バランスの良さやリッチな厚みと空気感のある音作り対して、解像感や高域のスッキリ感、音場表現など、いわゆる他のハイエンド製品と比較してたぶん意図して狙っていない要素もあり、好みは分かれるでしょうし、価格設定も踏まえ今ひとつ人気モデルにはならなかった理由も実感しました。とはいえ同社の音作りのスタンスについては結構好感を持ちましたし、最近のエントリークラスである「Volume」あたりもオーダーしてみても良いかなと考えていたりします。