LETSHUOER Z12

こんにちは。今回は「LETSHUOER Z12 Limited Edition」です。「LETSHUOER」と海外の有名レビュアー「ZReviews」とのコラボモデルで500個限定で販売されています。14.8mm平面駆動ドライバーを搭載する人気モデル「LETSHUOER S12」 をベースに、レッド&ブルーの特別カラーに加え、「ZReviews」のZeos氏の提案に基づき重低音を2dBアップするなどのチューニングが施されています。

■ 製品の概要について

「LETSHUOER」(SHUOER ACCOUSTICS)は2016年に創業したIEM/カスタムIEMのファクトリーブランドで、中国国内でのカスタムIEMビジネスのほか話題のモデルを数多くリリースしています。同社の人気モデルが14.8mmサイズの平面磁気駆動ドライバーをシングルで搭載する「LETSHUOER S12」で、詳細な高音域、鮮明な中音域、そして力強い低域を備え、卓越したサウンドパフォーマンスで多くの方から高い評価を得ています。また平面磁気駆動ドライバーとしては比較的鳴らしやすく使いやすいさも特徴です。
→ 過去記事: 「LetShuoer S12」 14.8mm平面駆動ドライバー搭載。装着感の良い金属シェルに均整のとれた高音質を実現したミドルグレード中華イヤホン【レビュー】

この人気モデルをベースに、海外有名レビュアーの「ZReviews」のZeos氏とコラボレーションし誕生したのが「LETSHUOER Z12 Limited Edition」です。

LETSHUOER Z12LETSHUOER Z12

Zeos氏の提案に基づき、「LETSHUOER Z12 Limited Edition」では特別なチューニングが行われています。周波数帯域 50Hzで+2dBのゲインで調整され、重低音のレスポンスが改善されています。ベースとなった「S12」はタイトでパンチの効いた低音域、クリアな中音域、そして細部にまでこだわった高音域で評価を得ています。「LETSHUOER Z12 Limited Edition」では、これらすべての特性を保持し、サブベース領域でより優れたパンチの効いたサウンドを実現します。
LETSHUOER Z12

また、「LETSHUOER Z12 Limited Edition」はレッド&ブルーの専用カラーリングが施されています。右側のシェルがレッド、左側がブルーのカラーリングで、フェイスプレートにはレーザー刻印による「ZReviews」のロゴがあります。この製品は500個限定で販売され、001~500の固有番号がシェルに刻印されます。
LETSHUOER Z12LETSHUOER Z12
LETSHUOER Z12 Limited Edition」には、高純度の銀メッキ単結晶銅ケーブルが付属しています。0.78mm 2pinコネクタと3.5mmステレオプラグに対応しています。また同じ品質のバランスケーブルを購入したい場合は、4.4mm/5極バランスケーブルをバンドルしたセットを選択できます。

LETSHUOER Z12 Limited Edition」の購入はHiFiGoにて。
先着100セットのオーダーを対象に特別価格149ドル(通常価格169ドル)で販売され、さらに+10ドルで4.4mmケーブル、+20ドルで4.4mmケーブルおよび特製レザーストラップを同梱したセットも選択できます。
HiFiGo: LETSHUOER Z12 ※限定数完売につき販売終了

またアマゾンでも通常版のみ購入できるようになりました。価格は25,805円です。
Amazon.co.jp(HiFiGo): LETSHUOER Z12 ※限定数完売につき販売終了


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

今回は先行サンプル品にてのレビューとなります。そのため外装のパッケージは間に合いませんでした。実際に購入された場合はグラフィックのようなデザインで届くと思います。
LETSHUOER Z12LETSHUOER Z12

パッケージ内容は、本体、ケーブル、イヤーピースは3種類(白色タイプ、半透明「AET07」タイプ、黒色ウレタン)でそれぞれS/M/Lサイズ、レザーケース、説明書、保証書、製品カタログなど。
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また+10ドルで専用の4.4mmケーブルまたは特製ストラップを、+20ドルでその両方を追加で入手でいます。ストラップはHiFiGoの特製で14ドル程度で販売されているものです。

アルミ製の本体は非常にシンプルなデザインで、オリジナルの「S12」は結構地味な印象でしたが「LETSHUOER Z12 Limited Edition」では鮮明なブルー&レッドのカラーリングとコラボロゴのおかげでかなり見栄えのする印象になりましたね(^^;)。なお両者に形状的な相違点はありません。
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コネクタ部分が四角く張り出している以外は耳にあわせたシルエットになっており、ハウジング自体は非常にコンパクトです。「人間工学に基づく云々」という記述はわりとどのメーカーのイヤホンの説明にもあるのですが、「S12」および「LETSHUOER Z12 Limited Edition」については本当にしっかり考慮されているらしく、絶妙にしっくりくる装着感で耳への収まりも抜群です。遮音性もまずまずで非常に実用性の高いデザインです。
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コネクタは2pin仕様で窪みなどはありません。ケーブルも一般的な中華2pinよりさらに突起の少ない仕様です。付属ケーブルは単結晶銅銀メッキ線仕様で被膜は若干硬めで弾力がありますが取り回し自体は良好です。
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イヤーピースは3種類のタイプが付属するなどイヤホン本体同様に装着性には結構意識しているようです。今回私は白色のイヤーピースを合わせています。他にも定番のJVC「スパイラルドット」や、よりフィット感の強いタイプでは「SpinFit CP100+」など、自分の耳に合う最適なイヤピースを選択するのも良いでしょう。


■ サウンドインプレッション

LETSHUOER Z12 Limited Edition」の音質傾向はメーカー資料の説明の通り、基本的には「S12」のサウンドを継承しています。全体として非常にニュートラルで、平面駆動ドライバーの歪みの少ない精緻な表現力による中音域を備えつつ、明瞭に伸びる高域と解像度の高いタイトな低域が印象的です。今回「LETSHUOER Z12 Limited Edition」で強化されたのはサブベースで、重低音の存在感が増すことで全体的によりリスニング寄りのバランスとなり聴き応えが増した印象です。

LETSHUOER Z12また「LETSHUOER Z12 Limited Edition」の「S12」と共通する印象として、今年に入って急増している14mm級の平面駆動ドライバー搭載イヤホンのなかでも、癖の無いバランスと明瞭感にフォーカスしたサウンドが特徴的で、最も素直で「質の良い平面駆動型ヘッドホンのような仕上がり」だと感じます。歪みの少なさ、直線的で見通しの良い高域、明瞭感の高い中音域、「LETSHUOER Z12 Limited Edition」ではよりタイトで深く沈む低域、それぞれのバランスが非常に整っており、このクラスのイヤホンのなかでもトップクラスの完成度を実現しています。同時に最近の競合機種同様に平面駆動型イヤホンとしては鳴らしやすく、ある程度の駆動力を確保できれば小型のオーディオアダプターでも十分に実力を堪能できるのも魅力ですね。

高域は明るく明瞭ながら過度な硬さが無く非常に自然で伸びやかな印象です。平面駆動らしい歪みの少ないクリアなサウンドといえるでしょう。適度な主張があり煌びやかさも感じますが金属質に感じる事はありません。
LETSHUOER Z12中音域はフラットで正確な音を鳴らします。「S12」同様に14mm級平面駆動ドライバー搭載イヤホンのなかでも解像感のある明るくハッキリとした印象は継承しています。音場は立体的ですが広すぎず低域も比較的正確なようです。中高域は抜けが良く綺麗ですが、「LETSHUOER Z12 Limited Edition」では低域の厚みが増したことで相対的に男性ボーカルなど中低域の存在感が増したような印象もありますね。
低域は十分な量感を保ちつつ非常にタイトで締まりのある音を鳴らします。「S12」の低域も質の良い平面駆動タイプのヘッドホンのような空間表現は非常に好印象でしたが、「LETSHUOER Z12 Limited Edition」では重低音が強化されることでその印象がより強くなりました。非常に深く沈み解像感のある音ながら窮屈すぎないタイトさと同時に全体として自然な印象は「S12」の評価の高い要素をよりたかめるものでしょう。

またHiFiGoで「LETSHUOER Z12 Limited Edition」をオーダーの場合、先着100セットに限り、+10ドルで4.4mmケーブルまたはレザーストラップを同梱することができます(+20ドルでは両方を同梱できるセットもあります)。純正の4.4mmバランスケーブルは「LETSHUOER Z12 Limited Edition」の優れたサウンドを維持しつつ、より高い分離感とハッキリした輪郭により粒立ちの良いサウンドを楽しめます。バランス接続も非常に相性が良いイヤホンだと思います。
LETSHUOER Z12LETSHUOER Z12
また、レザーストラップはHiFiGoのオリジナル(ロゴ入り)で、リケーブル可能なイヤホンでケーブルのみをストラップに通した後にイヤホンを接続することで気軽にイヤホンの脱着ができる便利グッズです。落ち着いたダークカラーのレザー製ですので、どのようなスタイルでも目立ちすぎず、屋外で有線イヤホンを利用する方には役に立ちそうです。


■ まとめ

LETSHUOER Z12というわけで、「LETSHUOER Z12 Limited Edition」は「S12」の明瞭で優れたサウンドを継承しつつ、見た目の点ではかなり地味だった「S12」のデザインに鮮やかを加え、音質面では平面駆動イヤホンとしての質の高さをより強化する「非常に要所を心得た」アップデートが行われていました。
ニュートラル傾向ながらリスニング用としての高い表現力をもちつつ、長時間のリスニングでも楽しめるサウンドと優れた装着性でジャンルを問わず幅広く楽しめるオールラウンドなイヤホンだと思います。個人的にはバランス接続の方がよりタイトでスピード感が増す印象のためより好印象ですが、幅広いユーザーに向けて手放しでお勧めできるイヤホンだと思います。もちろん「S12」も激推しですが、限定数のあるうちは、「LETSHUOER Z12 Limited Edition」を押さえておいた方が良いですよ(^^)。


タグ :
#ドライバー:平面駆動
#価格帯/グレード:100-200USD
#中華イヤホン(A100USD~)
#コネクタ:中華2pin(フラット/中華)
#リケーブル:中華2pin/CIEM-2pin
#LETSHUOER
#ZReviews
#構成:1Planar