
こんにちは。今回は「WGZBLON BL-07」です。 「とにかく個性的」な金属シェルデザインで最近注目度が爆上がりしている「WGZBLON(BLON)」ですが、今回は外観のインパクトで攻めるというより、使い勝手と音質面のバランスを優先したような、あらためて同社の「BL-03」のような原点に立ち返った印象ですね。価格的にも手頃で聴きやすい中低域寄りのサウンドバランスながら、同価格帯の中華ハイブリッドとは異なる方向性で、聴き比べてみるのも楽しそうです。


「WGZBLON(BLON)」は、金属ハウジングを使用した低価格帯の製品をリリースしている中華イヤホンブランド。同社にとって最初のモデルである「BL-03」はドライバーにCNT振動板を採用しつつ価格を抑え、他社とは異なる外観とパワフルな低域で人気モデルとなりました。以降様々な製品を投入していますが、特に「BL-MINI」「BL-A8」「BL-Max」といった最近のモデルはその強烈な外観がマニアの間でも大きな話題になりました。
→過去記事(一覧): WGZBLON(BLON)製イヤホンのレビュー
今回の「WGZBLON BL-07」はこれら直近の製品と比較すると、一般的なカナル型のデザインを採用。シェルは亜鉛合金製で全体の形状だけでなくフェイス部分もシンプルなデザインで仕上げられています。ドライバーは10mmサイズのファイバー振動板ダイナミックドライバーをシングルで搭載。高い解像度と再現性の高いサウンドを実現しているそうです。またインピーダンス16Ω、感度115dB/mWと従来より反応の良いチューニングとなっていますね。


本体のコネクタは0.78mmの2pin仕様でリケーブルが可能。ただしコネクタカバーの形状は従来通り独自タイプのためqdcタイプは利用不可で、WGZBLON純正ケーブルまたは、CIEM 2pin、中華2pinまたはTFZタイプが利用できます。カラーバリエーションは「シルバー」「ガンメタル」「パープル」の3色が選択できます。


「WGZBLON BL-07」の購入はAliExpressの「Easy Earphones」または楽天市場の「WTSUN Audio」にて。価格はAliExpressが45ドル(値引き後で42.2ドル)、楽天市場が5,599円です。
AliExpress(Easy Earphones): WGZBLON(BLON) BL-07
楽天市場(WTSUN Audio): WGZBLON BL-07
■ 今回は使いやすい「わりと普通」のデザイン。装着性は最近のモデルを踏襲し良好。
「WGZBLON BL-07」のパッケージは今回もラインアートによる非常にシンプルなデザイン。パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピースは通常タイプがS/M/Lの3サイズ、円錐型のタイプが本体装着済みの大小2サイズ(小が装着済み)、布製ポーチ、説明書。




本体は亜鉛合金製で今回はパープルが届きました。「BL-03」以降のモデル同様にキズが付きにくい被膜塗装処理がされています。なおシルバーは鏡面処理でこちらも従来モデル同様ですね。


シェル形状はフェイス部分が立体的なデザインですがとてもシンプルで縦長のコンパクトなもの。同社のイヤホンは比較的普通(?)のデザインだった「BL-03」「BL-05」「BL-01」あたりは実は装着性はいまひとつ、という感じがあり、以降の奇抜路線になった「BL-MINI」「BL-A8」「BL-Max」では逆に装着性が大幅に向上する、ということがありました。


今回の「WGZBLON BL-07」はデザイン的には前者の「わりと普通」なほうですが、装着性については以降のモデルを踏まえよく練られておりしっかり耳にフィットします。ただイヤーピースは標準の円錐形は合わない方も多いと思いますので、通常タイプにするか、または定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」などに交換した方が良いでしょう。
■ BLONらしいサウンドながら高い解像感と見通しの良さ、奥行きのある音場感が特徴的
「WGZBLON BL-07」の音質傾向は中低域寄りのドンシャリで、全体のバランスはややウォームで聴きやすい従来のWGZBLON(BLON)の製品を踏襲していますが、特に見通しの良さと音場感が印象的なサウンド。最近の同社が採用している「lightweight振動板」や以前の「CNT振動板」のサウンドとはまた異なる明瞭さと滑らかさがあり、地味な印象ながらなかなか完成度の高い印象です。高域は刺激を抑えつつ伸びの良さがあり、中音域は広さと奥行きがあります。低域は重低音を中心とした深さと重さが全体を下支えしており、特にアコースティックな音源と相性の良さがありますね。また重低音の質感から最近のEDMなども心地よいと思います。「WGZBLON BL-07」の高域は明るく伸びやかな音を鳴らしつつ適度に刺激をコントロールされた聴きやすい印象。適度な主張を持ち見通しの良さがあります。僅かに温かいものの明るく硬質で煌びやかさを感じるサウンドです。
中音域はニュートラルで癖の無い音を鳴らします。サウンドバランスは同社の「BL-03」にも近い印象ですが、より自然な距離感で定位する印象。しかし非常に見通しが良く凹むことなく明瞭に描写してくれる印象。十分な奥行きがあり、同時に包み込むような音場感は個人的には結構好みです。金属ハウジングらしい硬質さを感じさせつつ若干ウォームな印象に感じるのはBLONらしい印象ですね。キレ重視の中華ハイブリッドとは異なるサウンドを楽しめます。低域は重低音(サブベース)中心の鳴りかた。ミッドベースはやや細く軽い印象で、中高域を小気味よく下支えする印象。いっぽうで重低音は解像感はそれなりですが非常に深く重さがあり全体のサウンドを引き締めてくれます。広い音場感をあり、アコースティックな音源やライブサウンド、あるいは重低音の響きを効かせたEDMなどの音源との相性の良さを感じます。
というわけで、「WGZBLON BL-07」は見た目に最近の同社のモデルのようなインパクトは無く、ちょっと地味さは否めない印象ですが、音質面はBLONらしさを活かしつつさらにブラッシュアップしており、完成度の高さを感じました。個人的には装着感も良いですし派手すぎないデザインで結構普段使いに良いかなと思っていたり(^^;)。あと再生環境をあまり選ばないので、ワイヤレスアダプタを組み合わせるのも良さそうですね。BLON純正でも「BL-H2」というのを以前レビューしてますが、ここは「TRN BT30/BT20S Pro」あたりを組み合わせて見ようかなと思っています(^^;)。
価格:5,599円 |