KZ Z1 Pro

こんにちは。今回は「KZ Z1 Pro」です。前回に引き続きKZ製TWS(完全ワイヤレス)ネタとなります。以前紹介した1DDモデルの「KZ Z1」の後継モデルにあたり、充電ケースの仕様変更や本体もBluetooth 5.2仕様にアップデートされました。これにより連続再生時間が5時間となり、さらに本体のIPX6防水性能もあって、ようやく音質だけでなくワイヤレス機能についても「他社の主要なTWS製品とも遜色ない性能」を手に入れたモデルとなりました。
KZ Z1 ProKZ Z1 Pro

そしてKZ製TWSの最大の「売り」である「音質面」については、「KZ Z1 Pro」ではシングルダイナミック構成の「KZ Z1」のサウンドをさらにブラッシュアップ。搭載されるフルレンジ仕様の「10mm 二重磁気回路ダイナミックドライバー」は「Z1」と同じ「XUN」ドライバーかどうかの記載はありませんがコンパクトなハウジング内で質の高い低域を発生させつつ、解像感とディテールの良い中高域も実現しています。

■ 主要な仕様

モデル名KZ Z1 Pro
ドライバー構成1DD (10mm XUN
二重磁気回路DD )
Bluetooth5.2
コーデックAAC / SBC
防水性能IPX6相当(本体)
バッテリ容量28mAh(片側)
400mAh (ケース)
再生時間本体5時間 (5mAh/h換算)
充電コネクタUSB Type-C
重量本体5g(片側) / 50g(ケース)
技適認証番号210-160781
※「KZ SK10」と合わせて、既存モデルの「KZ SKS」「KZ SA08」および今回の「KZ Z1 Pro」も一括で技適認証を取得したようです。該当の認証情報はこちら(総務省サイト)となります。


■ 製品の概要について

前述の通り、「KZ Z1」および今回の「KZ Z1 Pro」は「10mm 二重磁気回路ダイナミックドライバー」をシングルで搭載する製品です。ハイブリッド構成を得意とするKZが専用のフルレンジのダイナミックドライバーを新たに作ったことからも「KZ Z1」がリリースされた当時もTWS製品への本気度を実感しました。そして今回はその使用を踏襲しつつワイヤレス部分を最新のBluetooth 5.2仕様に変更。より強く安定した接続性と低消費電力による長時間稼働を実現しました。また充電ケースも「KZ SKS」などと同様の新しい円形タイプを採用しています。
KZ Z1 ProKZ Z1 Pro

そして、従来のKZ製TWSは防水性能については記載しないものがほとんどでしたが、「KZ Z1 Pro」では本体部分の「IPX6」の防水性能を記載。水没までは対応できないものの、暴風雨でも屋外利用可能で、同様にシャワー中にも利用できる性能になります。また従来モデル同様に「KZ Z1 Pro」もゲームモード(低遅延モード)を搭載しており、多少バッテリ稼働時間は短くなるものの40msの低遅延での
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KZ Z1 Pro」の購入はAliExpressの主要セラーまたはアマゾンにて(アマゾンでも国内にプライム在庫が無い場合はAliExpress同様に中国からの発送になります)。
価格はAliExpressが24ドル~、アマゾンが2,899円です。ただレビュー掲載時点で2,300円で販売されていたり。いつの間にか海外で買うより安くなっちゃいましたね!!(笑)。
※2,300円のZ1 Proはレビュー掲載後に速攻で売り切れてしまったみたいです。。。
AliExpress(KZ Official Store): KZ Z1 Pro
Amazon.co.jp(KZ official shop): KZ Z1 Pro
Amazon.co.jp(GK offical shop): KZ Z1 Pro


■ 装着性の良い軽量コンパクトなハウジング。イヤピ交換で遮音性も向上。

KZ Z1 Pro」のパッケージは最近の同社のTWS製品同様に化粧箱タイプ。ちなみにこの円形充電ケースを採用するモデルは僅かに大きめのボックスになっています。パッケージ内容は本体、充電ケース、イヤーピース(S/M/L)、充電ケーブル(USB Type-C)、保証書、説明書。
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KZ Z1 Pro」の樹脂製のハウジングは非常に軽量で、KZ製TWSのなかでもコンパクトなシェル形状ということもあり装着性は良好です。しっかり耳でホールドし、屋外でも簡単に外れることは無いでしょう。シェル形状は既存の「Z1」と同じサイズのようです。
KZ Z1 ProKZ Z1 Pro
KZ製TWSのステムノズルは一般的なTWSより長さがあり、多少細いタイプではあるものの有線イヤホン用のイヤーピースも利用できます。付属のイヤーピースはコシの無い柔らかいものですので、通常Mサイズより大きいサイズのイヤーピースを使用している方なら交換した方が良さそうです。イヤーピースは「RHAイヤーピース」や「final E」タイプなどが利用できますが、低価格のものでも「SONY ハイブリッドイヤーピース」(250円)なども良いでしょう。あとセリアなど100均のものでもサイズが合えば十分に使えるかもしれませんね。

KZ Z1 ProKZ Z1 Pro
充電ケースは最近の円形タイプとなりましたがバッテリ容量は「Z1」と同じ400mAh。ただ「Z1」の四角いケースがmicroUSBの充電コネクタだったのに対し「KZ Z1 Pro」のケースではType-Cのためより充電速度が速く、ケーブルも使い回しが出来て良いですね。
そして「KZ Z1 Pro」のコントロールは従来のKZ製TWSと同じアサインとなっています。必要な機能はシンプルに網羅されており、また反応は敏感すぎず適切で使いやすさがありますね。

再生/停止1回タッチ(左右どちらか)
曲戻し左側 2回タッチ
曲送り右側 2回タッチ
受話・終話着信時1回タッチ(左右どちらか) 
着信拒否着信時長押し(左右どちらか)
音声アシスタント左右どちらかを2秒長押し 
ゲームモード3回タッチ(左右どちらか)
手動オン/オフ左右どちらかを3秒長押し
電源オン/オフ充電ケースから出す/戻す 


■ 20ドル台のTWSとは思えない質の高いサウンドに安定した接続性と再生時間をプラス。

KZ Z1 ProKZ Z1 Pro」の音質傾向はパワフルな中低域寄りサウンドながらスッキリした中高域がとても心地よいドンシャリ傾向。全体的に元気な音ですが過度に派手にならず、バランスの良いサウンドに仕上げられています。「KZ Z1」の低域寄りのサウンドを踏襲し、とても20ドル台の製品とは思えない質の高い音を鳴らします。非常に重くパワフルな低域が特徴的ですが、過度に膨らむ事は無く弾みように鳴り、中高域は明瞭で音場は広く、高域は適度に煌びやかさがあり綺麗に伸びていきます。シングルダイナミックらしく、KZ製ハイブリッドのような金属質なメリハリとは異なる、非常に滑らかな繋がりの良さも印象的です。イヤーピースを利用可能な市販品へ換えることで装着性はもちろん遮音性も大きく向上するため、いわゆるANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)のような機能が無くても十分に明瞭で快適なリスニングが可能です。ワイヤレス性能で同等クラスの他社の低価格TWS製品とは次元の違うサウンドを実感できると思います。

KZ Z1 Pro」の高域は明瞭で綺麗に伸びる音を鳴らします。KZというと「KZ 30095」などのツィーターBAユニットによる金属質の高域が一般的ですが、「KZ Z1 Pro」の高域はより自然で聴きやすく、同時に適度な明るさを感じるものです。シンバル音などに煌めきは感じつつ刺激はコントロールされており、スッキリした抜けの良さを保ちつつ、いっぽうで自然で僅かに柔らかさも感じます。低音域がかなりパワフルで量感もありますが特に曇りを感じることなく、見通しの良さを維持している点は好感が持てます。

KZ Z1 Pro中音域は曲によっては僅かに凹みますが、ボーカル帯域は存在感があり、広い音場でしっかり定位する印象です。解像感もKZらしく低価格モデルでも十分に高く、比較的静かなリスニング環境ではしっかり分離して非常にバランスの良いサウンドを楽しめます。KZ製らしい寒色系のスッキリさも保ちつつ、僅かに柔らかく空気感もあります。とはいえスピード感のある曲も十分なキレの良さがあるのはさすがですね。一般的なボーカル曲では分離の良さから演奏が混雑するような印象を感じることはないでしょう。女性ボーカルやピアノの高音の抜けも良く、また男性ボーカルやギターなどの中低音も非常に心地よいですね。

低域は非常にパワフルで重量感をもちつつ弾むような鳴り方をします。とはいえ過度に膨らむこと無く直線的で締まりがあります。最近のボーカル曲が映える曲でも非常に心地よく、ミッドベースにより強いパンチがあります。またレスポンスも比較的良く、スピード感のある曲でもしっかり楽しめます。重低音の沈み込みも低価格TWS製品とは思えない質の良さがあります。相性が良いのはロック、ポップス、アニソンなどのボーカル曲や、中低域が魅力的なこともありジャズなども楽しめるサウンドです。


KZ Z1 Proというわけで、「KZ Z1 Pro」は2千円台という低価格を実現しながら驚くほど完成度が高く、「Z1」からアップデートしたことで改めて良さを実感しました。もともと低価格帯とは思えないサウンドを実現していた「KZ Z1」にさらに他社製品と比較しても遜色ない実用的なワイヤレス性能をプラスしたことで、おそらく3千円以下の超低価格TWSとしては最強の製品のひとつになったのではないかと感じました。このモデルについては、KZではグレーだった技適認証についても前述の通りクリアしていますので、マニアに限らず多くの方にお勧めできる製品だと思います。購入しやすい価格ですし、普段使いのアイテムとして試してみてはいかがでしょうか(^^)。


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