
こんにちは。今回はNICEHCKの24芯タイプのイヤホンケーブル 「NICEHCK C24-1」「C24-2」「C24-3」です。「NICEHCK C24-1」および「C24-3」が銀メッキ線タイプ、「NICEHCK C24-2」が銀メッキ線と銅合金ケーブルのミックス線タイプとなります。
以前はミドルグレードに位置していた16芯ケーブルがより購入しやすい価格帯に移行したこともあり、そのアッパーグレードの製品として登場しました。従来の8芯または16芯よりさらに編み込まれた線材が増えることで情報量が向上するだけで無く、イヤホンとの相性面でも一部変化があるのが興味深いところです。なお、24芯タイプのケーブルはAliExpressでは少し前からごく一部のセラーで登場し始めていましたが、HCKのような主要な中華ケーブルのブランドで登場するのは今回が初めてですね。今後他のブランドの追随があるのかなども含めて楽しみなところです。「NICEHCK C24-1」「C24-2」「C24-3」の各ケーブルは「MMCX」「CIEM 2pin」のほか、KZ/CCA/TRNなどで利用できる「qdc 2pin」、TFZなどに使用できる「NX7 2pin」の各コネクタが選択可能で、プラグも3.5mmステレオのほか2.5mm/4極または4.4mm/5極のバランス接続タイプが選べます。各コネクタおよびプラグ部品には「C16」シリーズ同様、クロームメッキ仕上げの高級感のある金属パーツが使用されています。


「NICEHCK C24-1」「C24-2」「C24-3」の購入はAliExpressの「NiceHCK Audio Store」またはアマゾンの「NICEHCK」にて。AliExpressでの購入方法はこちらを参照ください。アマゾンでもプライム扱いで入荷しました。また、HCKからはさらに「C24-4」「C24-5」「C24-6」もリリースされており、オーダー中です。こちらについても届いてからレビューを行う予定です。
[ NICEHCK C24-1 ] NICEHCK 24芯 銀メッキ銅線 ケーブル(ブルー/シルバー)
NiceHCK C24-1 Replace Earphone Wire 24 Core Silver Plated Copper Cable 3.5mm/2.5mm/4.4mm MMCX/NX7/QDC/0.78 2Pin Connector
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【qdc】【NX7※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】


[ NICEHCK C24-3 ] NICEHCK 24芯 銀メッキ銅線 ケーブル(ライトグレー)
NiceHCK C24-3 Upgrade Wire 24 Core Silver Plated Copper Earphone Cable 3.5mm/2.5mm/4.4mm MMCX/NX7/QDC/0.78 2Pin Connector
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【qdc】【NX7※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】


「NICEHCK C24-1」および「C24-3」は24芯タイプの銀メッキ銅線ケーブルです。「C24-1」はライトブルーとシルバーの被膜の線材を編み込まれており、「C24-3」はメタリックグレーの被膜になっています。どちらも1芯あたり0.05mmの銀メッキ銅線を9本束ねて被膜に覆われており、この芯を24本しっかり編み込むことでケーブルを構成しています。


「NICEHCK C24-1」「C24-3」を従来の「NICEHCK C16」シリーズの銀メッキ線タイプ「C16-1」や「C16-4」と比較してみると、どちらも非常に柔らかい被膜の線材ではあるものの、「NICEHCK C24-1」「C24-3」のほうがより多い線材を綿密に編み込んでいるため、より手触りが滑らかでしっかりコストを掛けて作り込まれている印象があります。ただ、ケーブルの太さ自体は両者でそれほど大きな違いはありません。実は「C16」シリーズは「C24」シリーズ同様23AWG(約0.05mm)の線材を使用しているものの、芯あたり14本を束ねて被膜で覆っており、同様に9本を束ねた芯材が24本の「NICEHCK C24-1」「C24-3」の線材の太さの合計はほぼ同じ仕様になっています。両方の線材の太さの違いは24本分の被膜の厚みが加わる分の差で、さらに「NICEHCK C24-1」「C24-3」のほうが多少しっかり編み込んでいるため見た目の太さの差はより少なく感じます。


「NICEHCK C24-1」「C24-3」の傾向は、従来の「C16-1」「C16-4」に比較的近いものの、より銀メッキ線らしい中高域にメリハリを感じやすい印象になります。いっぽうで16芯ケーブルとよく似た側面もあり、全てのイヤホンと相性が良いわけでは無く、ケーブルの個性を良く把握して組み合わせる必要がある点は「NICEHCK C24」シリーズにも当てはまるようです。
従来の「NICEHCK C16」シリースをはじめとする、いわゆる中華16芯ケーブルと「NICEHCK C24-1」「C24-3」の共通点のひとつは、多くのイヤホン付属ケーブルや比較的低価格の8芯ケーブルなどと比較して情報量(転送量)がとにかく多いところです。「C16」シリース同様に、組み合わせるイヤホンによっては音量がひとまわり変わるということもあります。そのため、多少鳴らしにくい仕様のイヤホンや、ドライバー数の多いマルチBAのように各ドライバーから十分な出力を得るために再生側に駆動力が必要なイヤホンでは付属ケーブルと比べて、解像感、音の密度や濃さ、立体的な空間表現など、組み合わせるイヤホンの「伸びしろ」に合せた変化を実感できます。


さらに「C16シリーズ」の銀メッキ線ケーブルではこれらの(相性の良い)イヤホンでは音質傾向そのものにはほぼ変化を与えない印象でしたが、「NICEHCK C24-1」「C24-3」では、中高域のキレが少し増し、曲によってはメリハリが増すような印象があります。前述の通り、線材の情報量そのものは「C16」シリーズも「C24」シリーズもほぼ同じはずですが、24芯タイプはより細かく被膜に分けることで伝送時の分離性が向上し、よりスッキリした印象となり、相対的に銀メッキ線の傾向がより顕著に出やすくなっているのかもしれませんね。
ケーブルの価格から考えても、KZ/CCAなどでもドライバー数の多いモデル、それ以外の中華イヤホンでも100ドル前後かそれ以上のイヤホンと組み合わせるのが最適だと思いますし、数万円クラスのイヤホンとの組み合わせでも十分に楽しめるケーブルです。
いっぽうで、50ドル以下の低価格イヤホンの場合、「C16」シリーズ同様に「あまり合わない」イヤホンも結構存在します。例えば「TRN V90/V90S」のように、メリハリが強めのハイブリッドなどでは高域がややキツくなりすぎることがあります。また「C16」シリーズでは、付属ケーブルでも十分に程度鳴らすことができる低価格中華イヤホンなどではリケーブル後もむしろ平坦な印象となってしまう場合もありました。
これは「C16」シリーズが情報量が増えることが最大のメリットでケーブル自体の傾向はほぼ味付けがないためで、これらのイヤホンではむしろメリハリのはっきり出る低価格の8芯タイプのほうが相性が良いケースが多い、というのはこれまでも16芯ケーブルのレビューで記載してきた通り。「NICEHCK C24-1」「C24-3」についてもこの傾向自体は変わらないのですが、「C16」シリーズより多少メリハリがあるケーブルのため、これらのイヤホンでも8芯ケーブルとはまた違った意味で変化があります。低価格イヤホンでも3DD構成の「KZ DQ6」のように相性の良いイヤホンもあり、向き不向きに加えて多少好みもありますので、できれば何種類かリケーブルを試してみるのも良いでしょう。100ドルオーバーのイヤホンやCIEMなどとの組み合わせでは「NICEHCK C24-1」「C24-3」では「C16」シリーズ同様に使い勝手の良いケーブルですので、利用範囲は多そうですね。
[ NICEHCK C24-2 ] NICEHCK 24芯 銀メッキ銅&銅合金線 ミックスケーブル(ブルー/グレー)
NiceHCK C24-2 24 Core Silver Plated Copper Alloy Copper Headset Cable 3.5mm/2.5mm/4.4mm MMCX/NX7/QDC/0.78 2Pin Connector
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【qdc】【NX7※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】


「NICEHCK C24-2」はミックス線タイプの24芯ケーブルで、「C24-1」「C24-3」の銀メッキ線とは異なる傾向のケーブルとなります。またミックス線の場合、多くは銀メッキ線と高純度銅線の組み合わせとなりますが(後日レビュー予定の「C24-5」「C24-6」がこのタイプのミックス線になります)、「NICEHCK C24-2」は「銀メッキ線+銅合金」のミックス線タイプ。0.05mmの銀メッキ線材を9本束ねたダークブルー被膜の芯材と、0.05mmの銅合金線を8本束ねたダークグレー被膜の芯材をそれぞれ12本ずつ編み込んだケーブルとなります。


「NICEHCK C24-2」はダークグレー被膜の同合金線が多少硬さがあるのか、「C24-1」「C24-3」より若干弾力があり、しなやかな手触りのケーブルになります。ダークブルー&グレーのメタリックな外見は非常に落ち着いていて格好良いケーブルですね。
リケーブル後の印象は、「C24-1」「C24-3」はもちろん、「C16」シリーズの各線材のケーブルと比較してもより「密度感」を感じやすい印象のケーブルです。「銅合金」のケーブルというと、これまで太い線材のものが中華ケーブルのハイグレード品の定番として一時期はとても人気がありましたが、その最大の特徴は空気の膜を取り除いたような見通しの良さや解像感でした。「NICEHCK C24-2」では24芯ケーブルの情報量の多さを活かしつつ、この合金ケーブルを多少メリハリのある銀メッキ線と組み合わせることで、より粒立ちのある、音の変化をより細かく捉えやすい印象に変化するものと考えられます。マルチBAや解像度の高い比較的グレードの高いイヤホンとの相性がより高く、イヤホンの音質傾向を変化させること無く、解像感、分離感が向上し、より濃さを感じる印象になります。特にドライバー数の多いマルチBAイヤホンなどでは、よりスッキリしたサウンドを楽しめます。HCKでいうと「HK」シリーズや「NK」シリーズのリケーブルには最適そうです。

また中華イヤホン以外でのリケーブルでも従来の16芯ケーブル以上に効果を実感できそうです。「NICEHCK C24-2」は数万円クラスのイヤホンでもポテンシャルを引き出し、イヤホンの特徴を活かしながらサウンドをより充実させます。また重厚なカラーリングと高級感のある金属パーツはハイグレードイヤホンと合せても遜色なく、見た目の上でもイヤホンをよりクールにドレスアップします。今回「NICEHCK C24-2」はMMCXコネクタでオーダーしましたがとても気に入ったため、2pinタイプも追加で買い増ししようと思っています。
というわけで、「NICEHCK C24」シリーズは、従来の16芯ケーブルの上位版として、ミドルグレードの定番として今後幅広く広がって行く実力を感じました。