
こんにちは。今回は「BLON BL-01」です。中国のイヤホンブランド「BLON」の20ドルクラスの低価格モデルで、金属製ハウジングに10mmサイズのバイオファイバー振動版ダイナミックドライバーをシングルで搭載するモデル。音質傾向的には人気モデルの「BL-03」より中低域メインのチューニングで、ボーカル曲を中心により多くの方に受け入れられやすいチューニングに仕上がっています。


「BLON BL-01」の本体は亜鉛合金製のハウジングで、カラーリングはガンメタルと鏡面処理されたクロームシルバーの2色が設定されています。「BL-03」ではCNT(カーボンナノチューブ)だったのに対し、「BLON BL-01」ではバイオファイバーの振動版を採用した10mm サイズの独自ダイナミックドライバーをシングルで搭載します。


本体コネクタは同社の他のモデルと同じ形状のカバー付き0.78mm 2pinコネクタを採用。BLON純正コネクタのケーブル(AliExpressなどで販売されています)のほか、カバー形状は異なるものの、中華2pinタイプ、TFZタイプの2pinケーブルでのリケーブルが可能です。


「BLON BL-01」の購入はアマゾンの「HiFiHear Audio」にて価格は 2,599円 です。
Amazon.co.jp(HiFiHear Audio): BLON BL-01


「BLON BL-01」のパッケージは他のBLON製品とは異なり外箱がある白箱タイプ。パッケージ内容は本体、ケーブル、イヤーピース(円錐型が大小、通常タイプがS/M/Lサイズ)、布製ポーチ、説明書。今回はガンメタルのカラーをオーダーしました。


「BLON BL-01」の本体デザインは「BL-03」とも「BL-05」とも異なる形状。丸みを帯びた形状もあり「BL-03」と比べてシェルサイズは少し大きい印象。シェルデザインだけ見ると「BL-03」より「BLON BL-01」のほうが上のグレードの製品のようにも見える、重量感と存在感がある金属製ハウジングです。


装着性については、「BL-03」ほどではないものの、「BLON BL-01」も個人的には耳へのフィット感はいまひとつで、イヤーピースでしっかり合せる必要がありました。ただ標準で装着済みの円錐型イヤーピースの小さい方をはじめ、他の付属イヤーピースも今ひとつしっくりこない感じは他のBLON製モデル同様。どうも中華イヤホンの付属イヤーピースは装着性だけでなく、音質面でも本体の良さを下げている感が否めず、「BLON BL-01」もイヤーピースの交換は必須のようです。イヤーピースを合せることで遮音性や音漏れなども一般的なカナル型イヤホンと同レベルに抑えられています。


付属ケーブルは「BL-03」「BL-05」と共通のもの。独自形状のコネクタカバーに覆われた2pin仕様で、汎用の中華2pinケーブルでリケーブルする場合はカバー部分が露出する感じになります。またTFZタイプのカバーは形状的には合いますがカバーの深さが少ないため、半分ほど露出する感じになります。
■ イヤピース交換で、ポテンシャルを引き出す。万人向けの聴きやすく使いやすいサウンド。
「BLON BL-01」の音質傾向は全体的に聴きやすく疲れにくいチューニングでまとまっています。AliExpressの製品ページはフラットな特性のグラフが掲載されていますが実際はこれよりかなり滑らかなV時を描く中低域寄りのバランスの良いドンシャリ傾向。ドライバー特性を反映して、ディテールなどの描写を含めた解像感より音色などに注力した印象。メリハリはあるものの滑らかさや温かさをより感じるサウンドです。ロック、ポップス、アニソンなどを気軽に聴くのに最適な万人向けチューニングと言えるでしょう。
「BLON BL-01」の高域は明るく明瞭さを感じる音を鳴らします。低価格の中華ハイブリッドのようなソリッドさは無く、スムーズな印象。低域の強さに対して十分な主張がありますが刺激はほぼ無く聴きやすい印象。ただし解像感は一般的で上位モデルに比べると違いがあります。
中音域は極によって僅かに凹みますが、十分な主張があり、聴きやすい印象。歯擦音を抑える影響もあって女性ボーカルのハイトーンなどはすこし控えめで結果的にやや淡泊に感じる場合もあります。これはイヤーピースを交換することでかなり印象が変化し、明瞭感と主張がアップします。ポップスやアニソンを聴かれる方は自分に合ったイヤピースを色々試されることをお勧めします。いっぽうで男性ボーカルは非常に厚みがあり温かさのある響きが心地良く感じます。ボーカル帯域に対して演奏は少し下がっており分析的に聴くのには向きませんが、気軽なリスニングとしては聴きやすい印象。音場は左右に広がる感じで一般的なレベルです。
低域は十分な量感がありますが、こちらもイヤーピースの違いにより印象が激変します。付属イヤーピースでは重低音が浅く抜けたような印象となりますが、しっかり耳にフィットするものを選ぶことで、十分な力強さのあるミッドベースと深さのある重低音を実感できます。また、もともとタイトさのある低域のため、イヤーピースを合せてしっかりとした厚みが増すことで非常に心地よい締まりのあるビートを刻んでくれるようになります。
というわけで、「BLON BL-01」はイヤーピースの交換が必須など気をつける点はあるものの、2千円台のイヤホンとしてはバランスが良く、見た目も含めて非常にポテンシャルの高い製品だと感じました。またリケーブルにより情報量や分離感を向上させることで、メリハリや音場感の向上などの変化も楽しめそうですので、自分好みにいろいろアレンジしてみるのも楽しいと思います。普段使いの気軽なリスニングイヤホンとしてはとても使いやすいと思いますよ。