KBEAR KBX4913

こんにちは。今回はKBEAR 「KBX4913Limpid Pro」です。KBEARでも8芯タイプの純銀線ケーブルがリリースされました。集中して年末に向けて届いたケーブルのレビューをしていますが今回でひと段落となります。中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」などを中心に販売されるブランド「KBEAR」のオリジナルイヤホンケーブルですね。低価格の8芯純銀線ケーブルはTRNやHCKが先行しますが、KBEARブランドの製品では高純度で僅かながら太めの線材を採用し、差別化をしています。情報量の違いなどもあるかもしれませんが、個人的な印象としてはこれまでの低価格純銀線ケーブルの中では「KBX4913 (Limpid Pro)」のサウンドがもっとも自然な変化で、数万円クラスのハイグレードな製品に近い気がしました。最近の中華ケーブルのコストパフォーマンスの高さには驚かされますね。
また日本では直営の「WTSUN Audio」がアマゾンのほか楽天市場にも出店しており、より購入しやすくなったのもポイントでしょう。「KBX4913 (Limpid Pro)」の購入はAliExpressのまたは「Easy Earphones」またはアマゾンの「WTSUN Audio」にて。AliExpressでの購入方法はこちらを参照ください。また「WTSUN Audio」の楽天市場店でも購入可能です。


 [ KBX4913 ] KBEAR Limpid Pro 8芯 純銀線 アップグレードケーブル
KBEAR Limpid Pro 8 Core Pure Silver Cable with 2Pin/QDC/TFZ/MMCX 3.5mm Connector
【 MMCX 】【 中華2pin 】【qdc (CIEM極性)】【TFZ】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
AliExpress:(Easy Earphones) : 32.99ドル~
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): ­5,360円 / 楽天市場(WTSUN Audio): 5,630円

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KBEARの新しい8芯 純銀線ケーブル 「KBX4913 (Limpid Pro)」は同社でも人気の高い4芯 純銀線の「KBX4904(Limpid)」と同じ線材を使用し情報量を倍増したケーブルです。よりハイグレードなイヤホンとの組み合わせでも十分な実力を発揮できるケーブルに進化しました。線材はより高純度な99.998%の純銀線を使用し、1芯ごとに0.10mmの銀線を10本束ねて構成しています。なお、線材の補強にはデュポンのアラミド繊維を使用しているようです。

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コネクタはMMCX、中華2pinのほか、qdcコネクタ、TFZコネクタを選択可能。プラグも3.5mmステレオ、2.5mm/4極、4.4mm/5極バランス仕様が選択できます。一部の埋め込み2pin仕様のCIEMなどを除きほリケーブル可能な多くのイヤホンで手軽に試すことができますね。

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今回は2pin仕様をオーダーし、さらに追加でアマゾンからqdcコネクタ仕様を買い増ししました。届いた「KBX4913」は想像以上に太さがあり、しっかりした印象の8芯ケーブルです。線材を覆う透明な樹脂被膜は若干弾力があり、絡まりにくく取り回しは比較的良好です。他の純銀線ケーブルと比較すると純度はすべて4N(99.99%以上)をキープしており、「KBX4913」(芯あたり0.10mm銀線×10本)は、「TRN T3」(芯あたり0.05~0.06mm銀線×12本、合計96本)、「NICEHCK LitzPS Pro」(芯あたり0.08mm銀線×10本)より2割から4割ほど多くの銀線を使用しているのがわかります。実際に太さを比較してみると3種類は結構違いがあり、特に「LitzPS Pro」との比較では4芯の「KBX4904」と「LitzPS」の比較より違いが分りやすいですね。
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KBX4913 (Limpid Pro)」へリケーブルした場合の音質傾向は、「KBX4904」同様にとてもナチュラルで、より繊細な表現力を与える印象。ただ情報量が大幅に増加したことで、より純銀線らしい特徴を感じやすくなったうえ、「KBX4904」では多少音が細る傾向にあったイヤホンでも十分に実力を発揮できるようになりました。両者を比べる「KBX4913」のほうが濃密さが増した印象で、より音場感も得やすくなりました。

KBX4913 (Limpid Pro)」が最も良い相性だと思ったのは中高域の印象の良いニュートラルな傾向のイヤホンですね。低価格イヤホンでは私のブログでも積極的に推している「HZSOUND HeartMirror」などは見た目にも音質的にも良さそうな組み合わせです。個人的には「HZSOUND HeartMirror」のリケーブルにはOFHC線の「YYX4859」などをお勧めしていましたが、「KBX4913」の場合は特徴をしっかり活かした上で中高域の透明感をよりアップさせる方向での効果が得られます。個人的には「LitzPS Pro」と「HZSOUND HeartMirror」の組み合わせは今ひとつの印象でしたが、「KBX4913」はかなり相性の良さを感じました。
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また、ミドルグレードで激推し中の「NF Audio NM2+」でリケーブルを希望される場合も(個人的にはリケーブルなしでも十分に高音質だと思っています)、「KBX4913」はかなり良い選択肢でしょう。「NF Audio NM2+」の高いサウンドクオリティを損なうこと無く、同様に純銀線らしい明瞭さのある変化を得られます。

KBX4913 (Limpid Pro)」は、純銀線らしい高域の伸びの良さに加えて、中低域も粒状感をアップすることでより濃密さと音場の広がりを感じるサウンドを実感することができます。それでも、情報量の向上により、もともと派手目に鳴るイヤホンでは「KBX4904」より刺激を感じやすくなります。例えば「TRN V90S」では同じ8芯純銀線でも全体の透明感アップ傾向の「TRN T3」は比較的相性が良いものの、「KBX4904」ではちょっと音が細る印象で、「KBX4913」では16芯ケーブル並に高域がキツくなり、中低域が相対的に弱くなります。「TRI Starsea」も同様にやや派手めに変化しますが、こちらはスイッチのモード変更にちょうど良い印象にすることができました。
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また、「NICEHCK LitzPS Pro」との比較では、「LitzPS Pro」のほうがややメリハリが強く、ドンシャリ方向への変化が大きく感じられます。最近のKZ/CCAのハイブリッドやマルチBAと組み合わせた場合、「KZ ZAX」はどちらも比較的良い相性ですが、「KZ ASX」のようなマルチBAの場合は4芯の「KBX4905」同様に良いバランスで、「KBX4913」ではさらに全体的に音が濃くなり感じられますが、「LitzPS Pro」ではやや派手すぎる印象でやはり刺激が強く感じるようです。他にも「Yinyoo YQ10」など多少中低域寄りの構成でマルチBA特有の音の重なりによる籠もりのような感じを感じやすい製品を「覚醒」させるのには良さそうです。


というわけで、低価格純銀線というカテゴリーも4芯タイプ、8芯タイプが出揃い、かなり選択肢が広がりました。実際にいろいろ組み合わせて見ると「相性という観点では一概に8芯タイプが4芯のタイプの上位互換にはならない」ところが興味深いですね。たとえば「Rose BR5mk2」やカスタムIEMなど反応が良く高域が変化しやすいマルチBAイヤホンは4芯タイプの純銀線のほうが相性が良さそうですが、同様に4芯タイプのほうが好印象で「LitzPS Pro」では今ひとつだった「KZ ASX」が「KBX4913 (Limpid Pro)」では結構好印象だったり、同じ8芯線でも結構違いがあるのも意外でした。それぞれの特徴をみながら最適なケーブルを探してみるのもリケーブルの楽しみですが、かつては「高級品」だった純銀線ケーブルを比較的気軽に選べるようになったのは本当に有り難いですね(^^)。


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