CCA CX4

こんにちは。今回は「CCA CX4」の紹介です。「CCA」は 中華イヤホンの代表的メーカー「KZ」の姉妹ブランドとして私のブログでもすっかり定着しましたが、意外にも同ブランドでの完全ワイヤレス(TWS)は実は今回の「CCA CX4」(1BA+1DD)と上位モデルの「CCA CX10」(4BA+1DD)が最初なんですね。基本的な内部設計はKZの最近のTWS製品を踏襲しつつ、今後はワイヤレスイヤホンの世界でもKZとCCAで相互にラインナップを補完していく方向性なのでしょうね。
CCA CX4」はかなりスッキリしたいかにも「KZらしい」明瞭なサウンドですが、実は先にリリースされた「CCA CX10」のほうが、雰囲気重視というか、臨場感やライブ感は非常に実感でき、とても聴きやすいサウンドではあるものの、逆に言うと「ちょっと籠もった感じのサウンド」にも感じるチューニングのため、「CCA CX4」ではBA部分をまるごと入替えることで、より明瞭なサウンドを好まれる方向けにチューニングしなおした製品、という見方もあります。またバッテリ稼働時間もさらに短くなった「CCA CX10」より25%程度長くなっており(それでも本体は2時間程度ですが)、このような部分でも差別化が行われています。

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CCA CX4」は1BA+1DDのハイブリッド構成で、ドライバーにはTWS製品の「KZ S2」などで採用されている「7mm 二重磁気回路ダイナミックドライバー」を搭載し、高域用バランスド・アーマチュア型(BA)ドライバーには新たに「30019」というユニットを採用しています。このBAドライバーは先日レビューしたKZの7BA+1DDハイブリッドイヤホンの「KZ ZAX」で2基が搭載されているもので、KZ/CCAのハイブリッドで数多くのイヤホンで採用されてきた「30095」よりボーカルの高音など中高域を含めた帯域もカバーできるユニットのようです(「KZ ZAX」は2基の「30019」が中高域~高域を担い、1基の「30095」がスーパーツィーターとして高高域をカバーしています)。
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また7mmの二重磁気回路ダイナミックドライバーは「KZ S2」のほかやはり7BA+1DD構成の「CCA CA16」でも採用されているダイナミックドライバーで、従来の10mmユニットより明瞭な低域やスムーズな中音域が特徴的です。

そして「CCA CX4」のワイヤレス部分はBluetooth 5.0、コーデックはSBCおよびAACまでの対応と従来モデル同様の仕様。また充電ケースなどは「KZ Z1」と同様のタイプで400mW程度のバッテリーを搭載しています。この充電ケースと併用で最長22時間の再生(数回の充電)という記載があります。

搭載ドライバー1BA(30019)+7mm 二重磁気DD
Bluetooth5.0
コーデックAAC / SBC
再生モード通常 / ゲームモード
バッテリ容量400mAh (ケース)
再生時間最長22時間 (充電ケース含む)
接続距離~20m
充電コネクタmicro USB
重量(片側) 4.9g、(ケース) 50g
CCA CX4」の購入はAliExpressの「Easy Earphones」またはアマゾンの「WTSUN Audio」にて。
価格はAliExpressで29.20ドル、アマゾンで4,280円です。
AliExpress(Easy Earphones): CCA CX4
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): CCA CX4


■ スモーキーグリーンの渋いカラーリング。稼働時間は連続2時間+5分ケース充電で最長22時間

普及モデルと言うことで、製品デザインが記載されたパッケージで、ボックス自体は従来の「CCA CX10」よりボックス自体は少し簡易版になっています。パッケージ内容はイヤホン本体、充電ケース、イヤーピース(S/M/Lサイズ、本体装着済みMサイズ)、充電ケーブル(micro USB)、説明書、保証書など。
CCA CX4CCA CX4
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CCA CX4」の本体カラーは、ミリタリー柄などを連想させるスモーキーグリーンの配色でフェイス部分の「CCA」のロゴがゴールドでプリントされています。ステム部分はKZ製TWS同様の細いタイプの金属製。ハウジングサイズは「KZ S1」「KZ Z1」より大きく「KZ S2」よりやや小さめ。耳にフィットしやすい緩やかなカーブのある形状です。
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そのため装着感は「KZ Z1」ほど高くはないものの、十分に耳にフィットしやすくしっかりとホールドできる印象。ただイヤーピースに関してはステムノズル部分が細いことと、充電ケース側の空洞部分が小さいことも有り付属イヤーピース以外はよく確かめてから使った方が良さそうです。
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さっそく「CCA CX4」をペアリングしてみると、iPhoneおよびAndroidデバイスのどちらでもAACコーデックでスムーズに接続できました。なお、「CCA CX4」のフェイス部分のタッチセンサーは、「再生/停止」(シングルタップ)や「曲送り」(右側2回タップ)/「曲戻し」(左側2回タップ)などの操作が可能です。センサーの反応は適度な印象で、極端に敏感で誤操作につながることも逆に反応が悪く操作しづらい事もありませんでした。なお、タッチセンサーで音量操作はできず、プレーヤー側で行う必要があります。
再生/停止1回タッチ(左右どちらか)
曲戻し左側 2回タッチ
曲送り右側 2回タッチ
受話・終話着信時1回タッチ(左右どちらか) 
着信拒否着信時長押し(左右どちらか)
音声アシスタント左右どちらかを2秒長押し 
ゲームモード3回タッチ(左右どちらか)
手動オン/オフ3秒(ON) / 6秒(OFF) 長押し
電源オン/オフ充電ケースから出す/戻す 
またKZ製TWSにも搭載されている「ゲームモード」、いわゆる低遅延モードは、「CCA CX4」でも「左右どちらかを3回タップ」すると「High-performance Mode」というボイスアナウンスが入ります。逆にこのモードでもう一度3回タップすると「Standard Mode」というボイスアナウンスとともに標準のモードに戻ります。「ゲームモード」ではよりゲームに適した低遅延での再生が可能ですがバッテリ消費はある程度早くなるようです(音質的な違いはほぼありませんでした)。

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CCA CX4」の充電ケースは「KZ Z1」と同じサイズで400mAhと比較的大容量タイプ。いっぽう「CCA CX4」本体のバッテリ駆動時間は特に記載がありませんでしたが、おそらく2時間程度で想定されており、さらに充電ケースで10回充電(2時間×10)の合計で最長22時間という仕様だと思われます。というわけで、実際に電波環境の良い屋内で実際に連続再生を行ったところ、1時間58分で「Low battery」アナウンスが流れ出しました。そのまま使ってるとたぶん2時間ちょっとで切れそう、という感じで、まあスペック通り(?)でした。遠方の通勤とかだとちょっとギリギリの時間ですね。また、充電ケースでのチャージには5分程度と説明書には記載があり、こちらもだいたいその通りでした。この約2時間の連続使用ごとに5分程度のインターバル(ケース充電)、というのは「強制セーフリスニング仕様」イヤホンということにしておきましょう(汗)。


■ 最新BAドライバーの採用で「KZ S2」をさらにボーカル映えして聴きやすいサウンドに。

CCA CX4」の音質傾向は、いわゆる「寒色系ドンシャリ」ですが、とにかく派手な印象の強かった「KZ S2」と比べると中高域のバランスがコントロールされている印象で、よりリスニング向けのチューニングになっています。とはいえ、いかにも「中華ハイブリッド」らしい、伸びがあり明瞭な高域と、硬質でキレのある中音域、そして力強い低域と、各音域の主張がかなりハッキリしたサウンドで、「KZ S1」や「KZ Z1」よりは十分に派手な印象ではありますね。

CCA CX4」の高域は煌びやかさを感じる明瞭で刺激を抑えつつも主張のある音を鳴らします。新しい「30019」BAドライバーにより、従来の「30095」BAによるKZ/CCA特有の金属質な印象はかなり抑えられ、刺さりなどの刺激もコントロールされている印象です。そのうえでシンバル音なども明瞭に鳴ってくれます。
CCA CX4中域はドンシャリ傾向ながら「KZ S2」よりは前に出て定位し、特に凹むことなく鳴ります。低価格ワイヤレスイヤホンにありがちな誇張された音ではなく、硬質ながら味付けの無いスッキリとしたサウンドです。明るくハッキリした音で、多少ドライではあるものの輪郭を捉えやすい印象です。ボーカル帯域の主張は強めで音場は曲によっては少し狭く感じますが、分離感は良く、前後に適度な奥行きがあります。ロック、ポップス、アニソンなどのスピード感のある曲や音数の多い曲もしっかり聴かせてくれる印象です。
低域は非常に力強く存在感があります。同じ7mmドライバーを搭載した「KZ S2」の低域と同様に非常にパワフルですが、より中高域とのバランスが向上していることもあり、全体的には派手さよりまとまりを感じる印象になっています。中高域との分離の良さと締まりがあり、籠もるようなことはありません。また重低音の沈み込みも良く、しっかり鳴らしてくれます。多少エッジの効いたハッキリ目のサウンドで鳴らしてくれるため、全体として元気なイヤホンに仕上がっています。

「KZ S1」は聴きやすいサウンドではあるものの多少大人しい印象で、もう少しメリハリやキレが欲しい、という場合には「CCA CX4」はちょうどよいTWS製品だと思います。また適度に派手なサウンドではありますが、「KZ S2」ほどではない、というあたりに「CCA CX4」の落としどころがあるようです。
また「連続再生2時間以内で、充電ケースで5分チャージで最大22時間」、という稼働時間は、AACコーデックまでの対応と同様に、KZ/CCAの「コストと音質の折り合い」で割り切った要素ですので、これを「有り」とみるかどうかは、やはり実際の運用と照らし合わせて考えた方が良いでしょう。
CCA CX4個人的には上記の「セーフリスニング」を特別意識しているわけではないですが、耳への負担もあり、アルバム1枚程度で「耳休め」をする使い方をするため、実はこれまでの機種でもそれほど困ったことはありませんでした。まあ、それ以前に、TWSを使うケースでも複数のイヤホンを普段から持ち歩いてますし、例えば新幹線などの長時間移動でもちょいちょいイヤホンを換えたりする、というのもあるわけですが。まあそういった意味では、KZ/CCAなんかも、100ドルまたは1万円オーバーのTWSを1個持つよりバッテリ駆動時間は短いけど安価で音の良い製品を2~3個持ってればいいんじゃない、みたいな考え方なのかもしれませんね(^^;)。


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