
遠い思い出が
思い出でなくなっていく・・・
これだけを読んだら
「何言ってるんだ?お前は」
って話なんだけどさ。
だんだん歳を重ねてくると
10年や20年前とか、さらに昔の出来事が
まるで昨日一昨日の事のように
突然鮮明に思い浮かんでくることがある。
完全に忘れてしまっていたはずの記憶
一度も思い出した事がなかったような出来事
それらが次々と走馬灯のように現れる。
それも怖いぐらいにハッキリとね。

自分の中に残っている遠い過去と
今の時間との狭間。
それがぎゅっとシュリンクした様な気分なんだよ。
色あせているはずの遠い記憶が
まるで今そこで起きているかのように
リアルな映像として蘇る。

時間が経つのが速く感じる。
誰もが歳を取れば
きっと同じ気持ちになると思う。
でもさ
時間の ”速さ” の問題ではなくて
遠い昔と現在との
その時間の ”距離感” を感じないというのは
もしかしたら自分だけに起きている
特別な現象なんだろうか?

幼い頃に仲の良かった友だちとの
ささいな会話の節々までもが
突然ハッキリと思い浮かぶんだ。
絶対に覚えているはずのないような
しょうもない言葉の端々までもが・・・・・
まるでその当時にタイムワープした自分が
黙ってふたりの隣に立っていて
じっと見ているかのようにね。
先日久しぶりに少年時代の友人と会った。
クラスでバカ騒ぎしてた頃の
楽しかった思い出話で盛り上がっていた時
突然ある映像が頭の中に飛び込んできた。
それは学校からの帰り道
雨上がりの晴れた日だった。
道路に出来ていた大きな水たまりを
二人して長靴で踏んで遊んでいた。
その時彼が傘を振り回しながら言ったんだ。
「あっ、オレいま放射能踏んじゃった!」
その水たまりには車が落としていった少量の油が浮いていた。
そしてその油の膜が太陽の光に反射して虹色に光っていたんだ。
彼はそれを「放射能だっ」と言って大騒ぎして叫んでいた。
それがおかしくて自分は横で腹抱えて笑っている。
その光景をなぜか急に思い出したんだ。
フラッシュバックってやつなのかな?

「お前さぁ、水たまりの油のことを放射能だぁとか言ってただろう!」
この突然思い浮かんだシーンの事を彼に話して馬鹿にしてたら
彼はギョっとした顔をして驚いて
「・・・・・なんでお前、そんな事覚えてるの?」
まるで怖いものを見るような目で私の方を見ていたよ。
自分だってその時まで
そんな水たまりの出来事なんて
まるで覚えていなかったんだ。
忘れていた遠い昔の思い出が
まるで昨日の事のように
次々とリアルに現われて
今の自分の中で同居し始めている。
なんだかちょっと自分が怖くなってきたよ😵💫

じつは今回のブログ
今から数年前に書いた記事なんだ。
ブログを再開して間もない頃に
書いてそのままお蔵入りしていた記事を
ふと思い出してアップしてみた。
季節外れの写真もその頃撮ったものだ。
”時間と記憶の不思議”
いまでもずっと同じ事を感じている。
自分の幼少期から10代終わり頃までの記憶
様々なシーンを鮮明に覚えている。
ところがその一方で
成人してから現在までの記憶
はるかに長い時間と沢山の体験を
積み重ねて来たにもかかわらず
その記憶はとても薄っぺらく頼りない。
しかもそれを少しずつ
自分でも気付かぬうちに
忘れ始めているような気がしてならない。
人生が終わるとき
自分が最後に思い出す記憶って
いったい何なんだろう?

今日の𝑳𝑶𝑽𝑬ショットはお休みします。