
初めて体験した万年筆のペンクリニック。
”Lichtope” リヒトープ (※)
代官山の静かな住宅街の一角にそのクリニックはあった。
ペンドクターと呼ばれるペン先調製師の方 (女性) と
デスク対面での作業が行われる。
まず最初にインフォームドコンセントを
しっかりと時間をかけて行う。
ペン先の拡大模型を見ながら
万年筆の構造の説明を受ける。
大切な万年筆だからね。
ペン先を削った後になってから
望んでいた結果とは違うとなっても
もう元には戻せない。
万年筆はその構造上ペン先を細くすればするほど
書き味はカリカリとして滑らかさは失われていく。
だから細字化する場合はいかに書き味を損ねずに
使用者が希望する細さに仕上げられるか。
それが最も重要なポイントになってくる。
特にペリカンの場合その滑らかな書き味が
大きな売りのひとつにもなっているからなおさらだ。
事前に持ち主のいまの万年筆の使用状況や
ペン先調整の希望を聞きながら
実際に紙に文字を書いてもらって
その人の筆圧や書き癖(持ち方やペン先と紙との角度)を確認するようだ。
自分も白い紙にいろいろな文字を書くように言われた。
ペンドクターはそれを食い入るように見つめている。
正直ちょっと恥ずかしかった😊
調整作業に入ってからも書く作業は続いて
少し削ってはその都度試し書きをしての確認作業。
それを何度も繰り返しながらのペン先調整となった。
ボールペンやシャープペンでもそうなんだけど
ペン先というとその太さや細さにばかりに気をとられるけれど
実は万年筆に関しては様々なペン先の種類があって·····
例えばスタブニブ (ミュージックニブ) と呼ばれるペン先。
楽譜(音符)を書く時に使うような
縦に書く時は太い線で
横に書く時は細くなるようなペン先だったり。

漢字のハネやハライを重視する漢字ニブと呼ばれるペン先だったり。
万年筆の使い方次第でその削り方が全く違ってくるんだそうだ。
ペンドクターからそんな説明を受けながら
専用のグラインダーでペン先を削っていく作業が約1時間続いて
その間何度もペン先をルーペで拡大して確認したり
インクフロー(インクの出る量)を調整したりして・・・・・
ついに世界にたった一本しか無い
自分だけのペリカン万年筆
唯一無二の M400 が完成した。

5mm方眼内に余裕で文字が書ける
自分が惚れたペリカン特有の書き味はそのままで
好みの細字がすらすら書ける。
持ち歩きのメモ書きに最適な
自分仕様のオリジナルM400
ポケカメ雑記帳万年筆の誕生だ。

これは間違いなく
自分の宝物の一本になる。
続く ~結ノ篇~
今日の𝑳𝑶𝑽𝑬ショット

最近アタマがカユイのよね 𝑳𝑶𝑽𝑬🦜

ゴシゴシ
(※)残念ながら Lichtope は今月をもって業務終了するそうです。