
自分が単身アメリカに渡って
本格的に音楽の仕事を始めたのが1980年代の終わり。
あるバンドのカヴァーアルバムを作ったのが最初だった。
日本とは勝手の違うアメリカでのスタジオワーク。
その中で日本人は自分ただひとりだけ。
しかもその時のレコーディングエンジニアはなんとチリ人。
アシスタントとの会話はすべてスペイン語。
見事なまでに完壁なアウェイ状態💦
緊張とプレッシャーで
朝起きてスタジオに行くのが憂鬱だった。
そんな重たい気分のまま、毎朝車に乗る。
その頃はちょうどこの曲が大ヒットしていて
街中のいたる所で流れていた。
ドライブ中のラジオでもよく聴いた。
胸いっぱいの愛/バングルス
Eternal Flame/The Bangles
今日のブログのBGM

その頃のアメリカ
特にLAは街全体がROCKの街と化していた時代だった。
長髪にウェスタンブーツ&ジーンズ。
まるでMusic Videoから抜け出してきたような格好の連中が
街中をうろうろしていたよ。
そんなロックに憧れて
とうとうアメリカにまで来ちゃったけど
オレは大丈夫なんだろうか?
この先ちゃんとやって行けるのか?
日本に対するホームシックもあったのかもしれないね。
言葉のプレッシャーや慣習の違いで
ちょっとしたスランプ状態におちいっていたんだ。

そんな気持ちを優しくいたわってくれたのが
毎朝スタジオへ向かう車の中で聴いた
この曲だったのかもしれない。
久しぶりに聴くスザンナ・ホフスの甘酸っぱいボーカル。
この声に癒された。

だから今でもこの曲を聴くと
ちょっとだけ思い出すんだよ。
先の見えない不安の中で
ひとり悶々と過ごしていた
あの頃のまだ若かった自分をね。
