目次
- はじめに
- 海外インディーFPS
- 国内インディーFPS
- なぜFPSが国内で作られないのか?
- Wolfenstein以前
- Wolfenstein 3DからDOOMへ
- Buildエンジンゲー
- 3Dの時代
- インディーFPSアイディア賞
- さぁこれからの国産インディーFPSの話をしよう
本記事は、『ゲーム制作にかかわる人が自由な記事を作る Advent Calendar 2022』、12月12日の記事となります。
はじめに
こんにちはばーすからです。
steamに何本かゲームを出しており、今はGAMEMAKERでFPSを制作中です。
以下から拙作を購入することが出来ます。
かなりショッキングな話ですが、、、、
拙作を購入した方のうち100%が拙作を購入しています。
決して嘘ではありません。
そして、この記事を読んでいる特別なあなたには、
本作をほんの数百円で買える特別な権利があります。
皆、平等に持っているのに、
知らなければ使うことが出来ない権利です。ぜひ、行使してください。

閑話休題。
皆さん、FPSって聞いて何を思い浮かべます?
APEX、ヴぁろなんとか、フォートナイト、Crysis、FarCry、DOOM
まぁいろいろかと思います。
ではインディーFPSと聞いたら何を思い浮かべます?
実はFPSは海外インディーではかなりの発展を遂げているんです、
まずはそれらをチェックしてみましょう!
海外インディーFPS
DUSK
カルト絶対頃すマンがカルトを頃す名作インディーFPS
とりあえずこれでいいんでね?感はある。
Ion fury
90年代のゲームエンジンBuildエンジンを使用した新作FPS。
むかしFPSの入門にどうぞ。
とは言いつつも、「むかしFPSをヤっていること前提」感は否めないので、
本家Buildエンジンゲーをまずやるのがいいのかもしれない。
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さて、たった二作ですが海外のインディーFPSを見てみました。
どうやら「レトロ」なFPSが人気の様子。
国内インディーFPS
国内ではThe Citadelが全世界に売れており、加えてV.R.G.というゲームもありますが、
それぞれ通常のインディーズシーンとは関係が薄いです。
The Citadel
拘りに満ちた銃器操作、悲惨なゴア表現
余韻の残るストーリー
国内でこれを作りきったのは正直言って偉業
V.R.G.
自作エンジン?による国産FPS
レトロ&モダンをテーマにしており、
見た目はレトロながら陰影や光、反射の表現が素敵
二丁拳銃にバレットタイム、壁走り
爽快感溢れるプレイが堪能できる
QUICAL
これは失敗談。未プレイなので余り言えることがない。
CielClou
国産のフリーゲーム。
プレイしてみて驚いた。DOOM2016やシリアスサム的なプレイフィールである。
一撃が強力なショットガンと連射出来るネイルガンを駆使して悪魔の大群を処理していく。
むかしFPSの遺伝子を感じずにはいられない!
余り経験ない人だと難易度は高いかも?私は三面でしにました。
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さて、数作国産のFPSを見てみましたが、
国産の数少ないFPS達も「昔風」なフィーリングですね?
なぜFPSが国内で作られないのか?
皆さん、国内でFPS作ってる人、どれくらいいると思います?
UnityやUEの習作的なものならともかく、steamやコンシューマに出してる人っています?
少なくないですか?(圧)
それは何故か。
国内インディーおよびフリゲ界隈ではFPSを作る文脈や前提知識が薄いからではないか?と考えました。
要はFPSと言って想像されるのが、「コールオブデューティー」や「バトルフィールド」、「各種オンライン対戦FPS」、「ハーフライフ」的な大作ばかりで、どう考えても個人製作できる規模感ではない。
対してTPSはDLsiteなどでもたまに見かけます。
バイオハザードシリーズの影響でしょうか?(7や8は流石にまだそういう浸透の仕方はしてないのかもしれない)
海外インディーでネタ元とされるFPSは90年代のものが大半です。
よって、この記事ではそのネタ元を紹介し、『むかしFPS』への理解を深めて貰おうかと思います。
私自身リアルタイム時点では産まれておらず、ゲームを作るにあたり情報収集をはじめ今に至ります。
「知ってるよDOOMでしょ?」
「ウルフェンシュタインでしょ?」
うっせーーーーー!!!!
しらねぇーーー!!!
では張り切っていきましょう。
Wolfenstein以前
Hovertank 3D(1991)
ウルフェンシュタインやDOOMを作ることになるid Softwareの3Dシリーズ一作目。
ふわふわした挙動の戦車?を操って人々を救助しつつ、迷宮に蔓延るモンスターを倒すゲームです。
勿論革新的なゲームなんですが、今やると酔うんじゃないかしら。
Catacomb 3D(1992)
3Dシリーズの二作目。
今回から自機が人間になり、顔も表示されるようになった。
動画は画面が綺麗になるポートを導入済のもの。
大体FPSなんだが、ゲームプレイ自体は迷宮探索感が強く、戦闘は連打ゲーである。
実は三作シリーズが作られた。
GOG(ゲーム販売サイト)で三作セット$5.9。
どうでしょうか?
ここまでのゲーム、UnityやUEがっつり使える方なら再現出来そうじゃないですか?
え、面白そうじゃない?
カタコンボ的なゲームに、今風なガワを加えるだけでだいぶ違うと思いますよ。
あとはもうちょっと駆け引きとかを足せば。
Wolfenstein 3DからDOOMへ
Wolfenstein 3D(1992)
さて、ウルフェンシュタインである。
カタコンボの魔法の世界から銃撃戦主体となり、「クリアリング」が重要になった。
敵や自身の弾は「即着弾」、つまり目で見て避けられないため、
壁に隠れ丁寧にクリアリングし、ちまちまと時には大胆に敵を倒していくのが重要である。
ストーリーも単独潜入なので、主人公になりきってプレイするのだ。
2016年にIntrudeという多分にwolf3D要素を含んだゲームが作られたので、
こちらでもよいかも。
DOOM(1993)
Steam で 60% オフ:DOOM (1993) (steampowered.com)
伝説のゲームである。
こちらに関しては海外では前提知識な気がするので、迷ったらやっておくとよい。今やっても普通に面白い。
まず、wolf3Dの平坦なマップから高さの概念が導入され、複雑なマップが作れるようになった。加えて、豊富な武器、変に愛嬌のある悪魔たちと全体的にカラフルになった印象。
プレイフィールもグッとアクション寄りになり、デーモンたちをガトリングで蹴散らしつつ、バカでかエネルギーランチャーをボスの懐に潜り込んでぶっ放す等々出来るように。
個人的には初代のEP1、最初の8マップぐらいまでをさらっとやってみるのをお勧めする。この流れは中々芸術的というか、模範的なので。
EP2以降はちょっとばらつきがある気がする。
ここら辺から今の技術やエンジンを使っても個人製作で再現しようとすると厳しくなってくる。
ゲーム性というよりはレベルデザイン(真の意味で)*1の問題で。
要は三次元のマップをテクスチャとか貼りつつ30個ぐらい作るのはちょっと重労働すぎるし、それを一回こなせたとしても次回以降はシステムを弄らないとネタ切れになる。
最近ではいっそのことにDOOMエンジン*2を利用したインディーゲームも増えてきている。
Steam:Selaco (steampowered.com)
このレベルになるとちょっとチームでがっつり作らないと時間がかかりすぎる気がするが。
そして、しばらくの間DOOMクローン、ウルフェンシュタインクローンという似たようなゲームが市場では量産されることになる。。。。。
DOOMはリッチでアクション性が高いが、マップ制作の労力がかかる。
Wolf3Dは立体感の無いマップだが、ゲーム性の微妙な調整が難しい。
ここら辺のクローン群はお好きな方は探ってみるとよいかも。
MARATHON(1994)
重厚なストーリーとハードなSF描写が特徴。
初代は難しいので二作目とかが良いかも。
Aleph One - Marathon Open Source (lhowon.org)
上記で無料で遊べる。
確か日本語化も出来た気が。
Buildエンジンゲー
ビルドエンジンは95年ごろに作られたFPS用ゲームエンジンで、
DOOMなどに比べてより複雑な建物描写が出来るのが特徴。
つまりゲーム内世界観がより芳醇になってきたということである。
DUKE NUKEM 3D(1996)
ビルドエンジンと言えばこれ。
ムキムキタンクトップのナイスガイがイカしたセリフをしゃべりながら、
ポルノ映画館や宇宙船でエイリアンをぶっ飛ばす!
とはいえ、ちょっとネタが分かりにくいのと当時のアメリカ感が凄いので、人によっては合わないかも。
私は次に紹介するBloodの方がすき。
Blood(1997)
DUKE NUKEMの会社が他社に権利売却して作らせたとかなんとか。
後のF.E.A.R.の製作元である。
Steam で 50% オフ:Blood™ Fresh Supply (steampowered.com)
主人公はカルト教徒だったが、なんかの儀式で友人と恋人と自身を生贄に捧げられ、死亡。なんか生き返ってカルト絶対頃すマンになるという愛と感動のストーリーである。
DUKEに比べると圧倒的に落ち着いているが、それでも「カルト遊園地」、「カルト渓流下り」、「カルト列車」など歴史に残るロケーションを発明した。
一般的なハンドガンが無く、ダイナマイトをポンポン投げたり、フレアガンでゾンビを燃やしたりするゲームプレイも特徴的。
カルトロケーションをてくてく歩いて、爆破して、観光を楽しもう。
Let'sカルト観光。
ニコニコでずんだもん実況を私がやっているので見るとよし。
ビルドエンジンゲーに関しては「マップの豪華さ」でおもしろさを作っている節があるので、個人製作で雰囲気を再現するのは厳しいと思われる。
思われたが、、、、
CULTICというゲームが出てきた。
むかしFPSという文脈に乗ったうえで意地悪さをなくし、遊びやすくなったBloodと言ってよい。ただアクは本家の方がつよい。
1~2人で作ってるんだっけ?マジ?
プレイ感覚はBloodを越えています。
ちなみに上の方で紹介したDUSKもBloodの遺伝子を受け継いでいる。
やっぱりカルトはFPSの敵役として優秀。
3Dの時代
QUAKE(1996)
SFなのかゴシックなのか良く分からない世界観で良く分からん敵をぶっ飛ばせ!
DOOMの会社が作り上げた完全3DFPS、今の時代となっては変に2.5Dっぽく作るより、
こちらを最新エンジンで作る方が楽かもしれない。
「単純に面白い」タイプのゲームで変なシステムやギミックを入れずに、「撃って避けて走れ」という感じ。
こんなゲームもある。
これ以降もハーフライフとかいろいろあるが、「アイディア元」とするにはここら辺の方が良いと思う。
新しいゲームやって、そのエッセンスを自分の力量に合わせて昇華出来るなら別にこれ読まんでもいいでしょ()。
インディーFPSアイディア賞
SUPERHOT
インディーらしいワンアイディアで攻めるタイプのFPS。
まぁ動画を見れば分かる。
PostVoid
サイケな世界で走り続けろ!
敵を倒し続けないと死ぬマンが疾走するランダム要素豊富なFPS。
開発中の拙作はこれをオマージュ元とし、より遊びやすく、そして私の世界観を反映させたものにしています。
あとはULTLAKILLとかcruelty squad、gloom woodとかまぁ色々あるけど、
このパブリッシャーのゲーム見ておけば大体オッケーです。
さぁこれからの国産インディーFPSの話をしよう
さて、ここまでで色々な「むかしFPS」を見てきましたが、
皆さん何かしらアイディア等は浮かんできたでしょうか?
例えばThe citadelやV.R.G.はマップをある程度抽象化することによって、
ゴア表現や武器操作、壁走りに二丁持ち等にピントを合わせ、
濃厚かつ分かりやすいゲームプレイを提供しています。
SUPERHOTもモデル自体やマップを簡素化(ストーリーとかは凝ってるけど)。
Post Voidもマップを自動生成、TAでは三分ほどでクリアできるボリュームです。
リソースは有限です。
「むかしFPS」たちが「何をしたかった」のか。
昨今の小規模インディーFPSは「何にフォーカスし、何を捨てた」のか。
そこにゲーム制作のヒントがあるのではないでしょうか。
ここで現在開発中の国産インディーFPSを紹介して、〆とします。
Beyond citadel
より銃の操作にこだわっていく模様のcitadelの次回作。
マップも広く、イマーシブ感が出てきそうだ。
Dollfenstein 3D
二次創作wolf3D風ゲーム。氏はその他にもオリジナルFPSを作っている様子。
https://t.co/SCgYcUH6i6
— 胡籙ユギ (@pharetra_third) 2022年10月11日
Achtung! Dollfenstein 3Dの更新です。
リッパー(SS)が完成してとりあえずE1M1デモがE1M2デモになりました。
追加人形は特にいません... pic.twitter.com/BeQDEeCOhE
特殊ブー隊
— うとか (@r8HiyzhXTV1Guj0) 2022年10月17日
↓からブラウザで遊べる
マシュマロ女子が主人公のwolf3D風FPS。
疑似3D描写が画面のポップさと見事に調和しており、
なおかつゲームプレイも勘所を押さえたブッといゲーム。
V.R.G.
上で紹介したがこちらも新要素がどんどん足されている。
以下はファンの方のプレイ動画。
固定マップで敵を倒し続けるホードモードの様子。
HORDE3楽しい。壁走りで浮島を移動できるのも好み。縦方向の移動が大変だけど、ロケットジャンプを使えば良いって気が付いてからはグッと楽しくなった。
— デッドコピーたこはち (@hyla_shinanica) 2022年7月30日
遠距離戦も起こりやすいので、望遠鏡を持つのが吉な気がする#VRGgame pic.twitter.com/oCcVawgWqK
HAZAMA QUEEN
拙作です。地雷系ガールを操って地獄を駆け抜けよう!
今日の進捗
— Bhaskara(ばーすから) (@Cynoroid) 2022年11月27日
タイトル画面のイラスト(外注)が出来ました。かわいいね!
画面右枠を現状実装済みのステージ分用意しました。
動画にはないですがボスも実装済。 pic.twitter.com/LzZt4vYorg
では皆さん、よい「むかしFPS」ライフを。