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【ラムネモンキー】感想|“信頼できない記憶”が真実を暴く、大人の再生ドラマ

フジテレビで現在放送中の水曜ドラマ「ラムネモンキー」

正直に言えば、最初から強い期待をしていたわけではありません。
前番組の印象もあり、同じ枠の作品ということで様子見のつもりでした。

けれど、市内の古い公民館でロケがあったと聞き、さらに親戚が撮影に遭遇したと知って、なんとなく気になって見始めたこのドラマが、思いのほか面白い。

全10話中現在6話で後半戦に突入。
今の時点で感じている魅力を書いてみたいと思います。

 

ラムネモンキーについて

リーガルハイなどを手がけた古沢良太さん脚本。
反町隆史さん、大森南朋さん、津田健次郎さんのトリプル主演。

物語は、人生に行き詰まりを感じている50代の元同級生3人が、失踪していた中学校時代の恩師が白骨死体で発見されたことをきっかけに再会するところから始まります。

現在と、1988年の中学生時代。

二つの時間を行き来しながら、恩師“マチルダ”の真相に迫っていく構造ですが、このドラマの一番の特徴は、過去パートが「回想」であること。

つまり、過去は事実ではなく、彼らの“記憶”として再現されている。

その記憶は曖昧で、ときに誇張され、ときに都合よく改ざんされる。
いわゆる「信頼できない語り部」の状態です。

面白いのは、彼ら自身がその曖昧さを自覚していること。

間違いだらけの記憶の中から、それでも確かに存在したはずの真実を探り当てていく。
その作業は、宝探しのようでもあり、自己弁護の解体作業のようでもあります。

 

ドラマを見たきっかけ

 

私がドラマを見るきっかけはわりと単純で、「市内でロケがあったかどうか」です。

過去には「オールドルーキー」、「下剋上球児」とそれきっかけで見てはまった作品も少なくありません。

今回使われていたのは、市の南部にある白鳥公民館。
奥さんの実家の近くで、何度も近くを通ったことのある建物です。

ここもロケの常連で、過去にはNHKドラマ「あおぞら」、映画版「イチケイのカラス」、ドラマ「推しの子」で使われています。

隣には小湊鉄道の駅もあり、用事で訪れていた義理の叔母が偶然撮影に遭遇したと聞きました。
身近な風景が物語の舞台になると、それだけで少し特別に見えてくる。

公民館外観

よく見たら、ステージの幕に白鳥が居ますね。

公民館内

さらに、前クールのTBS日曜劇場「ロイヤルファミリー」で印象的な演技を見せていた津田健次郎さんが主演の一人というのも大きな動機でした。

 

ドラマおすすめポイント

記憶をめぐる構造の面白さ

恩師“マチルダ”は、3人にとって憧れでもあり、謎でもある存在。

しかし、その人物像は彼らの記憶を通してしか描かれない。
だからこそ、同じ出来事でも語る人によって微妙に違う。

嘘や誇張が混じっていると分かっていながら、その中に埋もれた真実を掘り起こしていく構造はとても新鮮です。

記憶は信用できない。
けれど、感情だけは確かに残っている。

そのズレが、このドラマの推進力になっています。

 

50代男性が抱える現実

ミステリーの体裁をとりながら、この作品はかなり社会派です。

パワハラの濡れ衣を着せられたテレビマン。
社内不祥事のスケープゴートにされ、家庭も崩壊寸前の営業マン。
夢をあきらめ家業を継ぎ、親の介護に追われる理容師。

どれも、決してフィクションの中だけの話ではない。

特に第4話。
津田健次郎さん演じる人物を中心に、老々介護の現実と、かつてのいじめ問題が描かれます。

印象的だったのは、「加害者が改心しても、被害者の傷は消えない」という視点。

漫画ではよく語られるテーマですが、地上波ドラマでここまで正面から扱ったのは意欲的だと感じました。
謝罪や反省があっても、時間は巻き戻らない。その不均衡を、きちんと描こうとしている、というのは非常に好印象でした。

 

マチルダという名前

恩師のあだ名「マチルダ」は、
機動戦士ガンダムに登場する女性士官から来ているとのこと。

中学生男子が憧れの先生につけるあだ名として、これ以上ない選択。
そう言われると、演じる木竜麻生さんがどこかマチルダ少尉に見えてくるから不思議です。ほかにも当時の話題作に関連するワードがちりばめられていて、こうした小ネタも楽しい要素です。

 

最後に

過去パートは、正直かなり大胆です。
ときに突拍子もなく、とっつきにくさもある。

ここで離脱する人もいるかもしれません。

けれど、その「妄想まじり」という設定に慣れてくると、独特の味わいに変わってくる。
荒削りで、でも嫌いになれない。

前番組の印象や、「フジテレビのドラマだから」という理由で敬遠しているなら、それは少しもったいない。

爆発的ヒットではないかもしれません。
でも、じわりと心に引っかかる作品です。

今からでも十分追いつけます。
気になっている方は、ぜひ一度触れてみてほしい。

tver.jp

 

オリジナル脚本のドラマではありますが

ノベライズが出ているみたいですね。

まだ上巻までしか出ていないようですが、ドラマ終了後に下巻が発売されるのでしょうか。

ちょっと気になりますね。

 

関連記事

津田健次郎さんが出演されていたTBS日曜劇場「ロイヤルファミリー」の感想記事です。

非常に良いドラマでした。

 

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声優としても活躍されている津田健次郎さん。去年だと個人的にはやっぱりチェンソーマンですかね。

 

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過去にしないでロケのあった2作品の感想です。

どちらも非常に面白かった。オールドルーキーは反町さん出ていましたね。

 

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白鳥公民館で撮影が行われたドラマ「推しの子」の感想記事です。

個人的にはかなり当たりの実写化でした。

これを見て原菜乃華さんのファンになりましたよ。

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昨年公開の市内でロケのあった映画の感想です。どちらもそういったきっかけがなかったら見てなかったな。と思うと、特にこの夏の星を見るは昨年のトップ10入りしている作品なので、非常に良いきっかけになっています。

今度市内でロケのあった作品で感想まとめ記事作ろうかな。

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