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【超かぐや姫 ネタバレ感想】キャラクターの熱量に圧倒される142分|劇場初見で大正解だった快作

今ネットで話題の

ネットフリックス独占アニメ「超かぐや姫」

ネットフリックスはそのうち入会する予定もあるので、今話題に乗れないのはちょっともったいないとは思いつつ、その時に見るかなぁと思っていたのです。

ただ、この大ヒットを受けてなのか、1週間限定とはいえ劇場公開が決定し、波に乗れるうちに乗っておこうということで、東京まで見に行ってきました!

 

 

超かぐや姫とは

・配信開始日(1月22日)
・上映期間(2月20日〜1週間)
・上映時間(142分)

超かぐや姫は、1月22日にNetflixで世界独占配信が始まった日本最古の物語「かぐや姫」をモチーフにしたオリジナルアニメ映画です。

配信時間も142分と、なかなかの長さ。

配信直後からSNSやランキングで話題となり、配信限定作品としては異例の盛り上がりを見せました。

その人気を受けて、約1か月後の2月20日から1週間限定で全国の映画館でも上映が開始されました。

座席占有率は驚異の96%で、私も土曜日のチケットを予約するために予約が開始すると思われる24時にPCの前に待機していたのですが、関東の上映館すべての予約サイトがアクセス過多で次の画面に遷移することすらできないというとんでもない状況を体験しました。

 

結局、一晩明けて、空いていたのは深夜上映をしていた新宿バルト9のみ

東京で深夜に映画見たら帰れないよね。とあきらめていたのですが、

ちょうど、終電の後に始まる回が、始発ちょっと前に終わることが分かり。

ちょっとだけ悩んだ後に、奥さんの了解をとって、お祭りに参加することにしました。

 

超かぐや姫 感想|ストレートに思いをぶつけてくる快作

正直、ルックから感じられる印象は、若い人をターゲットにした作品なのかな、ということだったんですよね。

実際、NotForMeだった、という声も散見されましたし、それを発した人の半数は、私と同年代の、初音ミク全盛期に学生だった40代だったと思います。

PVからあふれる陽の雰囲気、かぐやのノリの強さ、Vtuber文化を知らないとわからなそうな雰囲気。そういったものが、上の世代には馴染まない可能性は確かにあるのかも。

なのでそっちがわの私が果たして楽しめるのか、私もそっち側の人間なのではないかそういった不安があったのですが、見終わった後は、こんなにすがすがしい気持ちになることもそうそうないな、という陽の感情が沸き上がってきました。

 

やっぱり、好きなことを好きだと真正面からぶつけて来ていることが伝わってくる作品はいいですね。そこに世代は関係ない。

サマーウォーズから発展させたデジタルワールドのルックに

2chのレスバトルすら熱量のあった時代として肯定的に描いて見せる。

インターネットネイティブ世代のクリエイターが作った、デジタル賛歌ともいえる作品だなと思って、ここまで”好き”をぶつけられたら、もうこっちもこの作品を好きになっちゃうしかないな。

そんな気分にさせてくれる映画でした。

 

 

キャラクターのポジションが入れ替わる妙

個人的にこの作品で一番心に刺さったのは、彩葉とかぐや、正反対の二人が、お互い影響しあって、気づけばマインドが入れ替わっているところ。

一人で生きることに必死で、全部抱え込んで暗い顔をしていた彩葉。結末は決まっている、とうそぶく彩葉が、かぐやに振り回されながら、まさに彩葉という名前の通りに世界の色を取り戻していき、最後は定められた運命をぶち壊しに行く。

対するかぐやは、彩葉を振り回しながらも、彼女の抱える現実の重さを理解し、成長し、自分が放り投げた役目にもう一度向き合う。壊した定めの持つ大切さを知り、定めを受け入れる。

 

このきれいな対比が、本作を傑作たらしめていると、私は感じましたね。

かぐやの変化、役目を受け入れるというものも、決してネガティブではない。ここがすごく良かった。

諦めではなく、成長。

再び彩葉の歌が届いたときに、仕事を投げ出すのではなく、ちょっぱやで片づけた、というところに彼女の成長が表れていてくすりとしてしまいました。

 

すべてをなげうつ彩葉の愛に胸を打たれる

正直序盤の展開は個人的にはそこまで刺さらなかったんですよね。

あぁ、やっぱり私にとってもNotForMeだったかと。

空気を読まないキャラクターがまじめな主人公に迷惑をかける、という展開が苦手で、たぶんネットフリックスの配信で見ていたら途中でいったん視聴を止めていたな、とも思います。

でも、かぐやとライブ配信を始めたあたりから、格段に楽しくなっていき、かぐやが月に帰ってからの怒涛の展開に感情を全部持っていかれました。

 

彩葉の、何でもできる、将来選び放題な天才の彩葉が、その才能を全部かぐや/やちよのために捧げるというカタルシスが刺さりまくってしまったんですよね。

法学部志望が工学部に志望を変えるってかなりの方向転換だし、

音楽の才能があり、でも父の死で新しい曲が書けなくなった彩葉が、トラウマを乗り越えてなお、そこではなくやちよに味覚を上げるために10年を捧げるとかエモ過ぎて耐えられない。

地球に降り立ったかぐやの最初の感動が食であった。というフックが、やちよの8000年間味覚がないという事実を経て、ここで花開く。

 

花火のシーンで、隣に座っていた人がぎょっとするくらいえぐい泣き方をしていて、

あぁこの人はネットフリックスで展開を知っているから初見だと何でもないシーンなのに感極まっているんだなと、軽いネタバレを勝手に食らった気分でいたのですがw

見終わった今なら断言できる。私も2週目なら花火のシーンでえぐいくらい泣いている。

 

初音ミク世代にとってご褒美のようなミュージックリスト

初音ミクは私が大学生のころに商品がリリースされ、ニコニコ動画の勃興とともに大ブームを巻き起こした、という認識なんですが、私は数多くのクリエイターの中ではSupercellのryoさん大好きだったんです。

メルトの繊細な歌詞に胸を撃たれ、ワールドイズマインの解像度の高すぎるツンデレに、にやにやし、この2曲目当てに初音ミクの音ゲーなんかも買いましたし

ワールドイズマインはイメージビジュアルのフィギュア持ってました。

男ですが若い頃のカラオケの十八番は「君の知らない物語」と「さよならメモリーズ」


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そんな私なので、劇中でワールドイズマインが流れたのは歓喜!

むしろ超かぐや姫見に行く一番のモチベーションはこれ”ですら”ありました。

かぐやがステージで転んだあと、そのまま歌いだすと同時に床の模様が変わったときはもう昇天しそうでした。

 

エンドロールでもメルトも聞けて。

令和の時代にこの2曲をこんな大画面で聞けるのか・・・とガチ泣きしてしまいました。

バンプオブチキンのRAYも、初音ミクと大物アーティストがコラボした、という文脈で知ってはいましたが、聞いたことはなく、今回初めて聞いたけどめちゃめちゃ名曲ですね。当時ちゃんと聞かなかったことが悔やまれる。

 

ミッドナイト上映という楽しさ

今回、そこしか開いていなかったから、という理由でバルト9のミッドナイト上映に突撃したのですが、年齢的にもうそう何回もできないなとは思いつつも、非常に良い体験でした。

帰宅する人に紛れ、家から離れる異質感。

飲食店を除くすべての店舗が閉まっている東京を歩く高揚感。

映画館の中も、同じ映画を見に来た同志たちという一体感。

映画が終わった後、静かな東京を歩きながら駅に向かう爽快感。

夏だったらちょっと明るくなっていてもっと良かったろうな。

映画そのものが、別世界に向かう体験だと思っているんだけど

映画を楽しむ前後の時間すら別世界にいるような感覚でいられるのは、映画体験をより豊かなものにしてくれるなと思いました。

ブルーピリオドとか朝の東京が劇中に出てくるから、ミッドナイト上映やっていたら最高だったろうな。

 

超かぐや姫を映画館で見るべき理由

本作を上映した映画館も、ヒットするかは半信半疑だったのか、その扱いは結構二分されていたなと思いました。

私の住んでいるところだと、最寄りの上映館はイオンシネマ幕張新都心だったのですが、ここは200席未満の小さい箱での上映でした。

個人的には、本作特別価格の2200円ということを考えると、中途半端な画面サイズで見るならネットフリックスに1月契約して色々見たほうがいいんじゃないかな、という気がしていて。

大画面で見ても全然耐えられる作画クオリティでしたし、何よりも本作はライブが推しポイント。大きな画面、好い音響で見ることで、劇場で本作を見る価値が最大化するなと思いました。

この前見た「銀河特急ミルキー☆サブウェイ」も同じ、配信で見れる作品の劇場公開でしたが、上映した箱が小さかったことによる物足りなさは正直かなりありました。

また、これもミルキー☆サブウェイとの対比になりますが、142分という長さも、劇場で見るときにむしろメリットになるところだなと思います。

ほかに誘惑のある環境で142分の間テレビに集中するのが難しい人間なので、前の章でも書いてますが、ネットフリックスが初見だと、たぶん序盤で脱落して、終盤の神展開を見逃していたと思うんですよね。

今回新宿バルト9の400人席という大画面で見ましたが、なんだったらもっと大きな画面で視界を埋め尽くしたいと思いましたし、時間が合わず、また追加コストもあり断念したDolbyで見たかったなとも思います。

聖地でもある立川で爆音上映見れた人は最高だったでしょうね。

私個人としては、初見が映画館だったことは大正解だと思いましたし、

たとえ、ネットフリックスですでに見ていたとしても、この画面サイズで見ることには、2200円を払う意義があると感じました。

 

最後に|拡大上映期待しています

とにかく楽しかった。

ネットフリックスは見たいオリジナルドラマがたまってきたのでそのうち契約する予定ですが、その時に改めてみたいですね。

ただ、やっぱり大きな画面で見る価値のある作品だと思うので、期間、規模を拡大しての公開を検討してくださっているみたいなので、うちの近くの映画館でもやってくれないかなぁとちょっと期待しています。もう一度見たいんですよね。

で、たぶん娘ちゃんは楽しめると思うので、連れていきたいなと思っています。

とか言ってたら追加上映館出ましたが、千葉増えてねぇ…

 

この並びでなんでティ・ジョイ蘇我に来てくれないの…

 

関連商品

コミカライズはアニメでは描き切れなかった彩葉、かぐやの感情、内面がかなりフォローされているそうで、とても気になっています。

超かぐや姫! (ファミ通文庫)

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コミカライズも出ているんですね。

超かぐや姫!(1) (角川コミックス・エース)

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関連記事

二人のスタンスが最初と最後で入れ替わる作品としては、個人的にはMCUのアイアンマンとキャプテンアメリカが至高だと思っていたんですが、今回の彩葉とかぐやは並びましたね。

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「侍タイムスリッパー」も好きなものを好きだと真正面からぶつけてきてヒットした作品でしたね

 

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記事内で紹介したブルーピリオドの感想記事。

これも良かったですねぇ。

 

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意図的にテーマの(今回だとインターネットワールド)のネガティブな面をそいだ作品でいうと、この着せ替え人形は恋をする、も同じアプローチだなと思ったり。

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