3月1日(日曜日)。
タカシ君(山口県)、ヨシダ君(栃木県)、トミ坊(葛飾区)が来るので、Sさんと川越駅まで迎えにいく。
人身事故か何かあって時間が読めないというので、とりあえず駅ビルの駐車場で待ってる、駅へ着いたら電話してくれるよう連絡する。
予定時間(14時)より20 〜 30分くらい遅れで三人がやってきた。
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わたしはその頃、彼らの通う大学の近くの本屋さんに勤めていた。彼らはその本屋さんのアルバイト募集に応募してやってきた。それからの長い付き合いだ。
タカシ君とヨシダ君がエリック・クラプトンが好きで、わたしも好きだったので話があい、お店を閉店してから、よく飲み歩いた。わたしも、二十代だったし。
卒業してみんな地方へ散ったが、エリック・クラプトンが来日すると東京へ集まった。そのうちにはエリック・クラプトンの来日がなくても。
去年はエリック・クラプトンの来日にあわせていたが、今回は来日なしで、タカシ君はやってきた。
わたしは、東京の飲み会に欠席した。その代わりに、なかでも親しかった三人がわざわざ「Sさんとも会いたいから」と川越までやってきた。
彼らは、わたしが埼玉県の西川口に住んでいるころ、飲んだ勢いで何度となく泊まりにきていたので、Sさんとも親しかった。
タカシ君は「議論していてsmokyさんに攻撃されていると、Sさんがよく間にはいって『タカシ君のいうのもまちがってないよ』と弁護してくれた」という話をよくする。
今日も、ビール、ハイボール──と飲みながら、そんな昔話が出た。
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タカシ君は学生時代、文化放送のアナウンサーをやっていた落合恵子のファンだった、という話をした。ラジオの番組宛に葉書も書いたし、ファン・レターも出した。
それをいったら、仲間の一人から「お前はああいう女の子のファンだから甘いんだよ」と攻撃された、という昔話も⋯⋯。
今落合恵子というと、原宿で「クレヨンハウス」という、フェミニズム系の本に特化した本屋さんのオーナーで、「週刊金曜日」という尖った週刊誌の編集委員の一人──そういうリベラル系論客のイメージがわたしには強い。
なのでタカシ君の話が逆におもしろかった。
山本太郎も「メロリンキュー」(海パンいっちょで踊る高校生)からはじまって、今や尖った政党の党首だもんな、彼はそのイメージのせいかずっと「色物」扱いされてきたんだ──ってタカシ君にいおうかと思ったけど、話がどんどんそれそうなのでやめた。
要するに、ボブ・ディランが歌うように「時代は変わる」んだよ──と、わたしは、わたしのなかだけでオチをつけてみた(笑)。
線が引かれ、まじないが放たれ
遅れている者が、先を行く者となる。
現在が過去になるように
決まりはどんどん崩れていく。
そして先頭にいる者が、一番後ろになる
時代は変わっているのだから
(「りりっくりすと」より)
https://lyriclist.mrshll129.com/bobdylan-the-times-they-are-achangin/
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ティモシー・シャラメが演じたボブ・ディランの歌う「時代は変わる」(映画『名もなき者』)。みごとだった。