
11月21日に発売される『ビートルズ・アンソロジー』プロジェクト。
8月24日(日)。
久々に弟夫婦と会う。いつもは熊谷へいって、「徳樹庵」という昼から飲める個室のあるレストランでお酒を飲んでいる。
しかし、今回は弟が酒をやめてる、というので川越まで運転して来てもらう。
「徳樹庵」と同じ系列の「野草庵」というレストランで集合。どちらも集合時間より早く到着した。
開店の午前11時までクルマのなかで話す。
数日前、ビートルズの「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラブ」の2025年ヴァージョンがYouTubeで公開になっていたので、弟にクルマのなかで聴かせる。
元のヴァージョンは1975年頃、ジョン・レノンがデモ・テープとして残したもの。
ジョンは楽譜を書けない(読めない)ので、曲想が浮かぶとピアノかギターを弾きながら歌い、それをテープに録音して少しずつ完成させていく──というプロセスで作曲をする。
それから20年後──ジョンのデモ・テープをヨーコ・オノから託され、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが久々に集まって追加録音し、ビートルズ名義で発表したのが1995年版の「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラブ」。
1975年のジョン・レノンの声は発表を意識してないので周囲の雑音がまじっている。そのノイズを1995年の段階ではきれいに取り除く技術がなく、ジョン・レノンの声がしわがれていた。
それからさらに30年過ぎた──2025年の技術では、ジョンの声がかなりクリアになっている。11月21日には『アンソロジー1〜4』というセットで公式発売される予定になっているが、「フリー・アズ・ア・バード」だけはひと足早く出回っている。
それを弟に聴かせたが、むかしほど興味がないようで感動を共有できなかった。
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弟は酒をやめている。Sさんはもともと飲めない。
サチコさんとわたしは生ビールの大ジョッキを注文する。弟はノン・アルコール。Sさんはフリー・ドリンク。
4人の話題は主に映画で、サチコさん(弟の恐妻)が『国宝』に感動して3回見た、今は吉田修一の原作を読んでいる、という。
わたしもちょうど原作を読みはじめて、上巻の半分くらいまできている。
文章では、映画のように視覚的に歌舞伎の魅力を伝えられないが、人間の関係、複雑な感情の動きなどは文章表現の方が上。久しぶりに吉田修一を読んでみて、この人は、「ひとつ処」にとどまらず、変化・進化を続けていく作家だなあ、と感心してしまった。まだ全体の1/4くらいしか読んでいないけれど──と、そんな感想を話す。

開店の午前11時から午後2時半くらいまで飲んで食べて、現地解散する。クルマのなかの温度は40度を超えていた。
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ビートルズ「フリー・アズ・ア・バード」(2025年版)。
これ正式なものではないそうです。気にいっていたのに(笑)。