
2月22日㈯。
午前8時30分より、Sさんの運転で「南古谷病院」へいく。血液検査、尿検査。1時間ほど待って内科のヒラノ先生より数値の説明。ほぼ良好なので、1ヶ月分同じ8種類の薬を調合してもらう。
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そのまま帰宅せず、午後0時15分より「ららぽーと富士見」へ、根岸吉太郎監督、広瀬すず主演の映画『ゆきてかへらぬ』を見にいく。
大正時代の京都と東京を舞台に、実在した女優・長谷川泰子と詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄という男女3人の愛と青春を描いたドラマ。(「映画.com」から)
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◯長谷川泰子(1904年生まれ):広瀬すず。
◯中原中也(1907年生まれ):木戸大聖。
◯小林秀雄(1902年生まれ):岡田将生。
登場人物が、女優、詩人、文芸評論家──という華やかな三角関係。
「大正ロマン」をイメージするような、広瀬すずの華麗なファッションが、この映画の大きな魅力のひとつでもある。
広瀬すずという女優は、少女のような役もやるし、今回は男を翻弄する艶(あで)やかな女性役にも挑戦した。
長谷川泰子(はせがわ・やすこ)役には、少し早いような気がしたけれど、かえって奔放な女性のなかに広瀬すずの「可愛らしさ」がまじることで、より魅力ある「女性像」になっていると感じた(あまり実像を知らないが‥‥)。
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大正時代の京都。20歳の新進女優・長谷川泰子は、17歳の学生・中原中也と出会う。どこか虚勢を張る2人は互いにひかれあい、一緒に暮らしはじめる。(「映画.com」より)
中原中也にとって、泰子は3歳上の美しい女性。自分の感性で自由に動き、思い通りにならないことが、いっそう彼を惹きつける。中也は夢中になる。
すぐに同棲をはじめるが、ふたりには現実の生活感がない。
「詩」のなかに生きる中原中也。泰子は、女優の卵。大部屋女優として京都の撮影所へ通う。家事も料理もできない。諍いが多くなる。
ふたりの前に現れたのが小林秀雄。小林は、無名の中也を「天才」と呼ぶ。
小林秀雄は、長谷川泰子のどこに惹かれたのだろうか。伊藤野枝のように、まっすぐ思うところへ突き進むような思想や情熱は、泰子にはない。
美しいルックスと、エキセントリックな気性だろうか。
しかし、それからも中也は、小林と泰子の家へたびたびやってくる。
相変わらず、中也と泰子は激しい喧嘩をする。小林が、ふたりの喧嘩に嫉妬するほど、遠慮なくぶつかりあう。
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小林秀雄と同棲したころから、長谷川泰子の極度な「潔癖症」が表面化してくる。
吉野園子氏の「中原中也と長谷川泰子」より引用させていただくと‥‥。
泰子は「潔癖症」だった。周りの物を汚いと感じ、何もできなくなってしまう。小林と暮らし始めるとそれが高じ、じっと暗い部屋に座り込み、思い通りにならないと錯乱状態になる。小林は2年半、徹底的に尽くすが、疲れ果てて去った。
https://www.asahi.com/travel/traveler/TKY200708030341.html
小林秀雄は長谷川泰子の「潔癖症」に疲労困憊し、泰子を置き去りにしたまま逃げ出してしまう。
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感想が散らかってまとまらない。
三人の関係について、人物の「内面の彫り下げ方」として、物足りなさを感じなくもない。
それでも、泰子(すなわち広瀬すず)の洋装・和洋のファッションが「大正ロマン」を感じさせてくれたし、もう少し長谷川泰子、中原中也、小林秀雄のことを知りたい、という刺激ももらった。
(以下、画像はすべて「映画.com」の「ギャラリー」より借用)





帰りのクルマで、Sさんが「すずちゃん、いい女優になったねえ」といった。同感する。
是枝裕和監督の『海街diary』(2015年公開)から広瀬すずを見ているファンの多くが、きっとそう感じるだろう、と思った。