4月13日土曜日、ウニクス南古谷で、9時30分の回を見る(家人といっしょ)。
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辞書「大渡海」を、15年という長い歳月をかけて完成させていく話で、それにかかわるひとたちの気長な奮闘ぶりをあたたかく描いている。
その出版社内では、ほとんどあるかないか存在感の薄い辞書部。たずさわる人数も4人だけ。なのに作業の量は膨大で、完成は、はるか先。
その辞書部に、営業部であまりパッとしない馬締光也(まじめみつや)が配属されてくる。
しかし、この冴えない馬締光也(松田龍平)こそ、地味で緻密な辞書編纂の仕事にぴったりの男だった。
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松田龍平、加藤剛、小林薫、オダギリジョー、宮崎あおい、池脇千鶴など、役者がみんなよかった。
スジは、それほどないので、ひとつひとつのシーンのおもしろさの積み重ねが、映画の魅力になっている。原作がおそらくそうなのだろうが、各人物を見る視点がやさしい。
たとえば、はじめ辞書編纂の地味な作業を嫌い、社内に恋人をつくって調子よく生きているオダギリジョーなど、主人公の真逆な性格。こういう人物は、だいたい悪役として描かれがちだ。
でも、この映画では、彼がしだいに有力な味方だとわかってくる。このオダギリジョーの役割がおもしろい。
一時出版の仕事をしていたこともあるので、校正で徹夜をしたことがなんどとなくある。ふつうの単行本でも、神経のぬけない徹夜の校正はしんどい。
ましてや大辞典の校正となると、労力はその比ではないだろう。考えるだけで、気が遠くなってしまう。
後半の、アルバイトを集めての連日の徹夜作業のシーン・・・むかしをすこし思い出した。
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娘夫婦とお昼をいっしょに食べることになっていて、映画館の敷地にある「凱旋門」(焼肉屋さん)へはいって、生ビールを飲みながら、到着を待つ。
冷たい生ビールがうまい。
焼肉でランチをすまし、少し買い物でぶらぶらしてから、娘たちと別れ、家人の運転で川越の家へ帰る。
