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【田中芳樹研究】『書物の森でつまずいて……』を目次から解析する

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ツイッターの皆さんのオススメで興味を持って、『銀河英雄伝説』を読もうとしたところ、今まで私が読んできたようなタイプの本ではなかったので、まずは田中芳樹さん個人と、彼の作品世界を理解するところから着手した。

そこで、『長江有情』『中国名将の条件』を読んでみたところ、かなり田中芳樹さんの人柄や文体が掴めてきた。

今まで読んだことのない作家や、未知のジャンルの本を読もうとするのは、初めて自転車に乗る時のようで、どこか不安定で、自由自在に読む…というのが、私にはできない。

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▲『書物の森でつまずいて……』は、田中芳樹さんの作家生活25周年記念に出版されたオリジナル文庫で、対談・インタビュー・エッセイなどを集めたもの。なかなかのボリュームがあって、読み応えがある。

【目次】

私は高校生の時に、小説を読むことを自ら禁じて以来、ほぼ数えるほどしか小説を読んでいない。禁じても読むのは、たまに小説でなければ読めないことや(歴史関係で多い)、周囲に勧められたり(その時に付き合っている彼女からの勧めとかw)、個人的に読んでおきたい作品(司馬遼、開高健、ウンベルト・エーコとか)があるからだが、田中芳樹さんは私が今まで読んできた小説・作家とは、全くタイプが違う。やや近いのは司馬遼太郎であろうが。

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そこで、かなり回りくどいと思いながらも、田中芳樹さんのエッセイや対談、インタビューを先に読もうと思ったわけだ。

 

▲『書物の森でつまずいて……』は近所の図書館にも収蔵されていたが、ボロボロの状態の上に、なんらかの液体を大量にかけられたようで、本が膨らんで、アチコチにシミが残っていた。 触れるのも嫌になるくらいだったので、古書で買うことにした。田中芳樹さんの本は大量に売れているためか、中古市場に在庫が大量にあるし、美品を探すのも面倒ではない。しかも安い。

『書物の森でつまずいて……』の全容

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▲こちらが『書物の森でつまずいて……』の目次。

パッと見て、この4章の構成が、どのような区分で章立てられているのか私にはよくわからない。ここに人名についても全く知らない人ばかりだ。そして、この目次ではどんな中身の文章なのかすらよくわからない。

だから、いきなり読み始めるのではなくて、まずは目次から全容を把握しておくことにした。本書をこれから読もうかと悩んでいる他の皆さんのためにも、こちらに内容を公開しておく。

第一章 快人物、快人物ギャラリー

  • 毎日が八月三十一日…作家生活二十五周年インタビュー
    ⇒小説家の赤城毅さんによるインタビュー。本文庫のために2002年9月4日軽井沢の山荘で録り下ろし。

  • 凡庸な一読者からの感謝
    ⇒江戸川乱歩の『怪奇四十面相/宇宙怪人』(講談社)の解説と思われ。1987年10月末執筆。

     
  • 虚像の魔力
    ⇒山田風太郎の『柳生忍法帖 上』(講談社)の解説と思われ。1994年3月執筆。

     
  • だます達人、だまされる達人
    ⇒泡坂妻夫の『亜愛一郎の転倒』(創元推理文庫)の解説と思われ。1997年4月10日執筆。

     
  • ぼくら”超能力義兄弟” 対談X連城三紀彦
    ⇒「IN★POCKET」1993年8月号に掲載。連城氏はミステリ作家。

  • 『暗色コメディ』解説
    ⇒連城三紀彦の『暗色コメディ』(新潮文庫)に寄せた解説。1985年4月執筆。

     
  • 作家の情熱・作品の力 対談X水野良
    ⇒初出は「ザ・スニーカー」1995年6月5日号。水野良氏は作家・ゲームデザイナー。どこかで見た記憶が…と思ったら、『ロードス島戦記』の人だった。

  • 探偵たちに乾杯!
    ⇒太田忠治の『月光亭事件』に掲載されたもの解説と思われ。1996年執筆。

  • 三百万部突破記念『創竜伝』インタビュー
    ⇒「IN★POCKET」1997年8月号に掲載。聞き手の名前は書かれていない。

     

第二章 華麗なるコミックワールド

  • 〔萩尾望都ショック〕症候群…ただその世界にひたり、余韻を楽しみさえすれば

    ⇒萩尾望都の『マージナル 1』(小学館)の解説か。1993年12月執筆。

    ▲萩尾望都さんは、著名な漫画家。昨晩ツイッターで教えてもらうまで、私は全く知らなかった。

     
  • 王道をゆくクリエーター

    ⇒和田慎二の『超少女明日香 4』(白泉社)の解説と思われ。1999年2月執筆。

     
  • マンガの落とし子たちインタビュー

    ⇒「コミックトム」1988年11月号に掲載。インタビュー・構成は米沢嘉博(漫画評論家)。

    このインタビューにて、田中芳樹さんが小説家になる原点にマンガがあることが明かされている。

  • 『ヤマタイカ』解説エッセイ

    ⇒星野之宣の『ヤマタイカ 5』(潮ビジュアル文庫)の解説。1997年7月刊。

     
  • アイデンティティの揺らぎ

    ⇒垣野内成美の『吸血鬼美夕 1』(秋田文庫)の解説と思われ。2002年2月刊。

     
  • 別世界の中の別世界

    ⇒川原泉の『中国の壺』(白泉社文庫)の解説

     

第三章 この地球以外のどこかで

  • 残照のなかを
    ⇒アイザック・アシモフの『ファウンデーションの誕生 下』(ハヤカワ文庫)の解説。1998年6月刊。

     
  • 光瀬龍 その作品と人 対談X萩尾望都
    ⇒「ROMAN ALBUM SF Japan」に掲載。萩尾望都さんと共に光瀬龍(SF作家)の作品と人を語る。2000年4月刊。

  • 『巡検使カルナー「闇神の民」解説』
    ⇒竹河聖の『巡検使カルナー サスカティウ編Ⅱ「闇神(ゴセン)の民」<風の大陸、銀の時代>』(角川文庫)の解説。1995年11月刊。

     
  • 占星王をおいしく食べよう
    ⇒梶尾真治の『占星王をぶっとばせ!』(新潮文庫)の解説。1987年4月刊。

     
  • スペース・オペラを継ぐもの 対談X荻野目悠樹
    ⇒「SF Japan」2001年春季号に掲載。

第四章 竜の帝国(ドラゴン・エンパイア)への誘い

  • 中国のルパン、颯爽と登場
    ⇒古龍著・土屋文子訳の『楚留香 蝙蝠伝奇 下』(小学館文庫)の解説。1998年11月10日執筆。

     
  • 宋代のヒーロー群像
    ⇒「月刊百科」1997年12月号に掲載。
  • 『十三妹』解説
    ⇒武田泰淳の『十三妹』(中公文庫)の解説。2001年12月執筆。

  • しゃっくり探偵、夢の都を往く
    ⇒森福都の『吃逆』(講談社文庫)の解説。2002年7月執筆。

  • 解体全書インタビュー
    ⇒「ダ・ヴィンチ」1996年6月号掲載。聞き手の名前はなし。
  • 色どりあざやか、六皿の名菜
    ⇒駒田信二の『中国大盗伝』(ちくま文庫)の解説。2000年4月刊。

  • 排仏史談
    ⇒『日本霊異記』(小学館)に掲載。1995年8月刊

  • 「耳」の一字
    ⇒海音寺潮五郎の『鷲の歌 下』(講談社)の解説。1995年9月刊

     
  • 先人の槌音
    ⇒「青春と読書」1995年5月号に掲載。陳舜臣氏の話が出てくる。よほど好きなのだろう。
  • 『運命』息をつかせぬ中国英雄譚
    ⇒「東京人」1996年1月号に掲載。幸田露伴の『運命』を田中芳樹さんがリライトするにあたっての小文。

  • 『運命』対談X青木玉
    ⇒『運命』の著作権継承者である青木玉さんとの対談。「IN★POCKET」1999年8月号に掲載。

田中芳樹 執筆経歴

1973年から2002年の作品経歴

田中芳樹の作品世界を作る「4つの柱」

本書を目次から「何が書かれているのか」を調べたところ、以上のようになった。とにかく芸の幅が広い…という一言に尽きるが、ようするに田中芳樹さんの作品世界には「4つの柱」があって、その4つとは…

  1. ミステリ
  2. コミック
  3. SF
  4. 中国

…ということだ。「田中文学」を構成するこの4要素をしっかり押さえれば、これから私が挑む『銀河英雄伝説』の読破にも役立つのではないか…と思われる。




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