例によってニュース記事を訳していたら、
sleep-deprived
sleep deprivation
という用語に遭遇しました。上は、「睡眠を奪われた」の意の形容詞(過去分詞由来)、下は名詞です。「睡眠不足」と訳して問題ない使われ方もありますが、実験として「寝かせないようにした」などの文脈だと、やはり「睡眠を奪う」という能動的な絵になります。
ライフサイエンス辞書を見ると
断眠、睡眠遮断
という専門系の訳語もあるようです。
別の辞書で、もっとおもしろいものを見つけました。
こんな訳語です。
現責め (うつつぜめ )[n]
sleep deprivation (as a form of torture)
出どころは「EDICT 2」。
いまでもEPWING形式が手に入る貴重なリソースです。
とはいえ、英和辞典として十分に精査・編集された「辞書」ではないので、ふだんは有用な情報源とはいえません。それでも、こうして珍妙な日本語に遭遇するので、ときどき楽しい辞書なのです。
EDICTについては、旧ブログにいくつか関連記事があります。
ちなみに、「うつつぜめ」とは――
江戸時代に行なわれた拷問の一種。昼夜とも一睡もさせないで、疲労させ、夢現(ゆめうつつ)の状態にして白状させるもの。【日本国語大辞典】
だそうです。江戸時代の刑罰、こえーーーっ。