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# LogoVista、合格宣言

LogoVista の辞書環境は、以前からそれなりにラインアップがそろっていました。にもかかわらず、「翻訳者ご用達」になりきれない時代が長く続いてきたのは*1、EPWING ソフトよりインターフェースが使いにくいという大きなマイナスがあったからです。

インターフェースが不評であることはLogoVistaさんも重々承知していたようで、2022年には新しいインターフェースが登場しました。

baldhatter.hatenablog.com

それ以来、新しいコンテンツは新インターフェースにのみ対応となり、旧コンテンツも新インターフェースに順次移行しています*2

しかし、上に引用した過去記事にも書いたとおり、新インターフェースもやはり完成度がまだ低かったため、わたしも辞書環境としておすすめしてきませんでした。加えて、一時期は新しいコンテンツがまったく追加されなくなり、だいぶ先行きが不安という時期があったことも確かです。

でも、その後の4年間で少しずつバージョンアップを重ね、最新バージョンは他の辞書環境とほぼ遜色なく使えるようになってきました。そこで、おこがましいのですが、ここに

LogoVista、翻訳者の辞書環境として合格

と宣言したいと思います。

旧インターフェースのマイナス点

旧インターフェースで主に不満だったのは、以下のような点でした。

  • 結果の一覧表示がない
    1回だけ検索すれば、辞書ボタンを使って辞書間を移動できるので「串刺し検索」は一応できている。だが、他の辞書環境と違って結果の一覧が表示されず、見通しが悪い。
  • 辞書間の移動もスムーズとは言いがたい。
    一覧表示がないから、どの辞書がヒットしているかわからない。その状態で辞書間を移動すると、該当項目がないときは辞書ごとのトップページに移動するため、そのときわりともたつく(↓ こういう画面)。

  • グループ辞書の機能が使いにくい。
    辞書をグループ化する機能はあり、グループで検索すると一覧表示は出る。しかし、複数グループ間の切り替えが致命的に遅い。グループを切り替えてもツールバーが特に変化しない。
  • 全文検索が遅い。
  • 辞書ボタン。
    視認性がイマイチで、選択しているボタンの状態が見にくい。
  • ウィンドウ操作が不自由。
    一定より小さくすると勝手にボタンが動き、元に戻らない、辞書ボタンのバーは隠れるだけで折り返されない。
  • インストーラーのアーキテクチャが古すぎる。

ほかにも細かい不満はありましたが、最初の4項目だけでも、串刺し検索環境としてはとにかく致命的だったのです。

最新バージョンのプラス点

最新バージョンの新インターフェースは、これらがおおむね解消されました。

  • 結果の一覧が表示されるようになった。
  • ヒットした辞書だけなので、辞書間の移動がスムーズになった。
  • グループ検索したとき、グループ間の切り替えがスムーズになった。
  • 全文検索はけっこう高速
  • 序文や凡例は[辞典固有の機能という別ウィンドウで見やすくなった(↓ これ)。

  • その他、ウィンドウ操作、設定機能などもおおむね水準をクリア。

こんな感じです。

そのうえ、翻訳者に必要な英語系・国語系のタイトルはかなりカバーできます。翻訳フォーラムのイベントや、フェロー・アカデミーの辞書講座(録画)をご覧になった方は、わたしが配布している辞書リストを見れば、LogoVista 辞書の充実度がわかるはずです。

もちろん、圧倒的 "王者" 物書堂と比べると見劣りしますが、Windows PCを前提にすると、有力な選択肢になったといえます。

最新バージョンのマイナス点

ただし、最新バージョンでも残っている不満はあります。

  • 成句検索がほぼできない
    これはかなり大きいマイナスです。かつて「成句」検索のオプションがあった辞書でも成句検索ができなくなっています。
  • 成句/用例検索が別ウィンドウに移動した。
    知らなければ大きなマイナスです。いったんわかってからも、小さいとは言いにくいマイナスでしょう。本体の検索オプションから「成句」がなくなり、成句や用例の検索機能は、プラス点でも紹介した[辞典固有の機能]に移動してしまいました。しかも、[辞典固有の機能]にはリストだけが表示され、内容は本体インターフェースに表示されるという、なんとも中途半端な仕様です(下の図)。
    この[辞典固有の機能]ウィンドウに「凡例」と「著作権」があるのはわかります。言ってみれば、個々の辞典コンテンツに関するメタ情報だからです。しかし、成句や用例はそうではなく、立派に辞書の内容の一部です。それを、なぜわざわざ別ウィンドウに移し、しかも半端な見せ方にしたのでしょうか。ちょっとかなりいただけません、

  • インストーラーが不正プログラム扱いされる。
    これはわたしの環境で観測された現象であって、調べてもあまり類例は報告されていないようなのですが、どうなんでしょうか?
    まず、インストーラーをダウンロードしようとしてトラブりました。ウイルス対策ソフト(複数の)によって不正プログラムと判定され、勝手に隔離されてしまいました。それを防いでも、インスーラーを実行するたびに判定が実行されます。

こういう不満はありますが、それでも合格といえるくらいにはなりました。Windows PC上でこれから辞書環境を構築していきたい方は、ご検討ください。

LogoVistaの方、ぜひこれらは改善してください!

*1:少なくとも、わたしが辞書のことを意識的に書いたり話したりし始めた頃からずっとだと記憶しています。

*2:2026年2月現在、翻訳者が使う辞書はごく一部を除いてほぼ移行済みです。




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