お知らせしていた「翻訳フォーラム式辞書デー2026」、無事に終了しました。リアルタイムでご視聴くださった方々、いかがだったでしょうか? アーカイブも2/27まで視聴できます。わたしの発表分は資料を配布しますので、本番で端折った内容はアーカイブを見ながらゆっくりご確認ください。
今回は、「手持ちの辞書環境を紹介する」というテーマがあったため、電子媒体のほか、紙の辞書が収まっているところもお見せしました。幸い、昨年末に手近の本棚も別室の本棚(および周辺)も片づけてあったので写真に収めることができましたが、ふだんはもっと散らかってます^^;
さて、「手持ちの辞書の"たなおろし"」というキーワードが今回も出てきました。翻訳フォーラムの辞書セミナーにはたびたび登場します。わたしは、手持ち辞書のリストを作ってふだんから整理していますが(2018年春から)、やったことがない方はぜひお試しください。自分の辞書環境に足りない部分が一目瞭然になります。
ここでは、そのリストに基づいてわたしの辞書環境をまたちらっと紹介しておきます。
まず、今回ご紹介した紙の辞書の様子です(再掲と追加)。

仕事机からすぐ手を伸ばせる位置の本棚。この置き方は以前から何度か紹介しています。井上ひさしは、「辞書を買ったらまず箱と帯を捨てる」と言ってました。わたしはそれができないので、箱を立て、本体をこのように90度寝かせて収納しています。これなら取り出しやすいし、付箋も貼っておきやすい*1。
ただし、上の状態はあくまでも撮影用。ふだんは、この手間にペン立てとか用字用語集とかフィギュア類が陣取っています。
タイトルが見えるようにすると――

こうなっています。書籍版しかない常用のメンバーです。「定番辞書一覧」などでおすすめしているのとはだいぶ違うラインアップなので、もしこのなかで気になるタイトルがあったら、コメント欄でお尋ねください。解説します。

同じく手の届く位置。この棚は、「日本語を教える先生のための本」が中心。「準」辞書の本もあって、その辺は後述する「手持ち辞書」の点数にはカウントしていません。

この棚には東京堂出版の特殊辞書や類語辞典が並んでいます。そして――

こちらが、別室の本棚。常用しない旧版や特殊辞書、大型辞書があります。ちなみに、過去の版がすべてそろっているタイトルは、
- ウィズダム英和辞典
- ジーニアス英和辞典
- 新明解国語辞典
- 明鏡国語辞典
くらいです。
ここまでは「辞書デー2026」でご覧いただきましたが、気づいたら、仕事机の周辺にもまだ少しありました。


2枚目は写真が横になっているわけではなく、横積みの状態。
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さて、わたしが手持ちの辞書の整理に使っているリスト、こんな感じです。

セミナーでお配りした「定番辞書一覧」などは、これをベースにして作っているわけです。皆さんもやってみるとおもしろいはず。
紙の辞書、電子媒体の辞書、オンラインで権利をもっているもの……すべてをカウントすると550を超えています(何年か前に『通訳翻訳ジャーナル』でご紹介いただいたときは「400点以上」でした)。
辞書マニアの皆さんが手持ちの辞書をカウントするときは、たいてい紙の辞書だけなんですね。なので、わたしも初めて、紙の辞書だけで何冊か数えてみました(上のリストでフィルター機能を使い、「紙」列の○を選ぶだけ)。結果は
404点
でした。思った以上に多くて、われながらビックリです。といっても、家のなかは収容力の限界をとっくに超えているので、紙の辞書と電子媒体をどちらももっているタイトルは、紙の辞書を物置に移動したものもあります。その分が1割以上あるはず。
もうひとつ、ふと「どの出版社の辞書が多いんだろ」という疑問が湧いたので、この表からカウントしてみました。上位10社は以下のとおり。
- 三省堂(84点)
- 研究社(58点)
- 小学館(52点)
- Oxford University Press(47)
- 大修館書店(36)
- 東京堂出版(31)
- 講談社(18)
- 学研(17)
- 角川書店(17)
- 岩波書店(16)
おおむね予想どおり。やはり
辞書は三省堂
ですね^^
英語稼業なので研究社とOUPが多いのは当然。小学館は国語系が多く、東京堂出版のラインアップはほかにない貴重な内容がたくさんあります。
*1:『舟を編む』にも描かれているように、校閲者さんも箱は残しつつ、違う立て方をしてますね。