本国では昨年11月のことですが、
Merriam-Webster Collegiate Dictionary 12th Edition
が出ました。2003年に出た前版から実に22年ぶりの新版です。
しかも、なんと
書籍版
もです(Kindle版もあり)。
この時代ですから、Merriam-Websterももちろんオンライン版は公開しています。
オンラインでこまめに更新されているので、英和が追いついていない新語や新語義もかなりの確率で見つかります。
なので、今後はすべてネット展開のみになりそうで、よもや新版が出るとは思っていませんでした。しかも書籍版まで出版するというのは、大英断と言っていいでしょう。
日本のAmazonで注文すると、円安のせいもあって12,000円近くかかります。米Amazonで注文したら、送料まで入れても7,100円くらいで買えました。
いま訳しているスノビッシュなニュース英文に出てきた厄介な新語義いくつかも、オンライン版(とアプリ版)には追加されていましたが、ちゃんとこの第12版書籍版にも載っていて、なんだかとてもうれしくなりました。

(うれしくて付箋を貼ったところ^^)
■
オンラインの英英辞典サイトは、だいたいどこも更新が早く、かつメジャーどころなら信頼性も高いので、もちろん重宝しています。ふだんの仕事中は、だいたいそこまでで十分です。一方、書籍版にも同じ情報が採用されるというのは、吟味された結果、
新語や新語義がそこまで定着したと判断された
というひとつの目安になります。
英語なら英語圏の社会で、日本語なら日本の社会で、ある単語や表現がどう解釈され、どんな過程でどのように認定され定着していくのか――そういう、いわば言葉の遍歴までたどれるのは、やはり紙の辞書ならではのおもしろさなのです。
この新版については、今月末の
翻訳フォーラム式辞書デー
でも紹介する予定です。