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山下達郎サンデーソングブック2024年9月22日『ビーチ・ボーイズのかからないビーチ・ボーイズ特集』

オンエアされた楽曲のうちYouTubeにオフィシャルな音源がある楽曲にはリンクを張っていますが、オンエアされた音源とはヴァージョンが異なる場合が多々あります。

 

1. 歌を贈ろう / 竹内まりや 
2. MOVE IN A LITTLE CLOSER BABY / HARMONY GRASS (TONY RIVERS) '69
3. SUMMER GIRLS / GIDEA PARK (ADRIAN BAKER) '81
4. DANCING GIRL / JEFFREY FOSKETT  '96
5. DEAR BRIAN / CHRIS RAINBOW  '78
6. WILD HONEY / NAZARETH  '76
7. SURFIN' SAFARI / RAMONES  '93
8. I GET AROUND / RED HOT CHILI PEPPERS  '12
9. JODY / 山下達郎  '84

 

10月23日発売ニューアルバム『Precious Days』の先行シングル
歌を贈ろう / 竹内まりや

 

今日はですね「ビーチボーイズのかからないビーチボーイズ特集」と題しまして、ビーチボーイズ、特にリーダーのブライアン・ウィルソンの音楽性に影響を受けた世界中の人たちが色んな音楽を作ってビーチボーイズに迫ろうと努力をした、そういう成果でございます。
私もそういう一人でありますけれども、イギリスの人がとても多くてですね、作品もいいのがたくさんあります。


まずはトニー・リヴァース、1940年生まれなので少し年上の人ですが。
60年代頭から活動しており、キャスタウェイズというグループで何枚かシングルを出した後に、ハーモニ・グラスというグループの名前でRCAから出しました。
シングル1曲がチャートに入っております。
全英24位という、いわゆるブリティッシュのソフトロック系のポップミュージックでありますが、大変良い出来です。まずはこれから始めてみましょう。
ハーモニ・グラス、1969年のシングル。
トニー・リヴァースは、このあとスタジオミュージシャンとして非常に名が知れる存在になります。クリフ・リチャードのバッキングをレコーディングやライブで長いことやっておりまして、イギリスではかなり名の通った人であります。
1940年生まれなのでビーチボーイズに傾倒しているというよりも、そのひと時代前のジャズのフォー・フレッシュメンとか、そういうような要素もありますし、それからビートルズとか、そしてブリティッシュロックの要素もたくさんありますが。それは年齢的な問題だと思います。
MOVE IN A LITTLE CLOSER BABY / HARMONY GRASS (TONY RIVERS)


イギリスには、こうしたハーモニー・ポップの人もたくさんいますが、そんな中の代表的な一人、エイドリアン・ベイカー。
この人は1951年、私より二つ上のロンドン生まれの人で、たくさん作品があります。
我々にとって有名なのは「Gidea Park」という名義でスタジオ・ミュージシャンで作ったグループが、1980年代の頭、いわゆる45ブーム、ヒット曲のメドレーを繋いで12インチを出すという一大ブームがありました。ディスコから何からたくさん出ましたけれども。
そんな中でフォー・シーズンズのメドレー、それからビーチボーイズのメドレーで当てましたGidea Park、これのリーダーが、エイドリアン・ベイカー。
大変にコーラスのうまい人であります。
その45ものじゃなくて、そのGidea Parkの12インチにアルバムに入っておりますオリジナル作品が素晴らしい。1981年の「Summer Girls 」。
このエイドリアン・ベイカーは、この後、実際にビーチボーイズのツアーメンバー、それからレコーディングにも参加します。
その後はフォー・シーズンズのメンバーにもなります。
コーラスのうまい人なので当然という感じでございますけれども。
一人多重コーラスであります。素晴らしい作品がたくさんあります。
SUMMER GIRLS / GIDEA PARK (ADRIAN BAKER)

 

この人はバリバリのウエストコースト・ボーイ、おなじみジェフリー・フォスケット。
長いことブライアン・ウィルソンのバッキングメンバー、ビーチボーイズのバッキングメンバーとして活躍をいたしましたが、惜しくも昨年ご逝去されました。
この人は1956年生まれで私より年下なんですが。
何度か会ったことがありますが、とっても穏やかな、いい人であります。
本当に裏声がきれいなウエストコーストボーイ。
でもソロアルバムが90年代に入ってからじゃないと出なかったっていう、そういう意味ではレコーディングに関しては不運な人です。
1996年に初めてのソロアルバムが出ました「Thru My Window」
このアルバムの一曲目に入っております「DANCING GIRL」。
DANCING GIRL / JEFFREY FOSKETT 

 

ビーチボーイズに影響を受けたミュージシャンたちの作品。
そうした中での一つの極みと言っていいのは、イギリスのグラスゴー出身のクリス・レインボウという人。
この人、20代の中頃までグラフィック・デザイナーやってたんですけども、音楽の道を捨てきれず、デモテープを作ってミュージシャンの道を歩み始めました。
特に1978年に出ましたセカンドアルバム「Looking Over My Shoulder」っていうのは極みであります。
この人も一人多重で、ものすごくきれいなハーモニーを聴かせる人でありますが。
その中でも白眉なやつがブライアン・ウィルソンへの思いを切々と歌った、その名も「DEAR BRIAN」。
一人多重コーラス、自分もやってるからよくわかりますが、相当手が混んでいて時間をものすごくかけたレコーディングです。見事というしかありません。
 DEAR BRIAN / CHRIS RAINBOW


私はちっちゃい時からビーチボーイズの大ファンであります。
ビーチボーイズで何がどこが一番好きかと言いましたら、私は「ALL SUMMER LONG」と「SHUT DOWN VOLUME 2」。
ここがビーチボーイズ全盛期だと思います。
が、その当時は、日本ではビーチボーイズというものがものすごく評価が低くてですね、レコードも思うようにプロモーションされませんでした。
その80年代の終わりに「PET SOUNDS」がCD化された時に、私、ライナー書きまして。
その頃から「PET SOUNDS」「SMiLE」というものが妙なブームが起きましてですね。
その後のビーチボーイズの日本における印象っていうのは、欧米とは変わったと。
ビーチボーイズだけじゃなくて、例えばモータウンとか、そうしたR&B関係、スタックス、モータウン、そういうようなものも日本でのリリースがあまり積極的じゃなかったので、欧米とかなり印象が変わっているので、それがかなりのギャップとして今も残っております。
お聴きのように、こうしたビーチボーイズが好きな欧米のイギリス、アメリカのミュージシャンは本当にしっかりとしたトラック構築をしておりますけども。
どうも、特に「SMiLE」や「PET SOUNDS」の影響を受けた人たちは、歌はともかく、オケが脆弱というか、そういうような力がないと言いましょうかですね(笑)
正直申し上げて、ブライアン・ウィルソンのバックをやってるワンダーミンツのトラックも、僕はずーっと疑問に思ってまして。
ビーチボーイズはロックンロールバンドでガレージバンドでもありますので、そうしたガレージロック、ロックンロールの強さがないといけないんだっていう、その疑問がずっとあったんですけども。
でもよく調べてみますと、ちゃんとそういう演奏を表現しているカバー・バージョンというのがたくさんありまして。
今回特集やって一番それが発見できたのが嬉しくてですね、それを後半お聴きいただきたいと思います。


まずはナザレス。スコットランドのハードロックグループですけれど。
1976年のアルバム「PLAY 'N' THE GAME」に「Wild Honey」のカバーが入っております。素晴らしいカバー!すごく共感があります、これ。
WILD HONEY / NAZARETH

 

続きましてはラモーンズ。ニューヨークを代表するロックンロールバンド。
ラモーンズが1993年に全編カバーのアルバムを出しました。
これ僕大好きなアルバムで、趣味がすごく僕と似てるんです。
シーズとかラヴとかトロッグスにザ・フー....とても共感ができる。
このアルバムにはジャン&ディーンの「Surf City」も入っておりますけれども。
日本版だけのボーナストラックがなんと「Surfin' Safar」でございまして。
これがまたいい!ラモーンズらしいカバーです。
ビーチボーイズの本質をよく捉えております。
SURFIN' SAFARI / RAMONES

 

そういう中での究極が、2012年に発売されましたレッド・ホット・チリ・ペッパーズのデジタルEP『Rock & Roll Hall of Fame Covers』。

これになんと「I Get Around」のライブが入っておりますが、これがまた素晴らしい!
おそらくPAアウトでしょうね、これはね。
2012年のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ「I Get Around」
日本のバンドではまずこういうアプローチはできませんが、それはしょうがないですね。日本での洋楽のアレが....
要するに、今、日本でのビーチボーイズのカバーっていうのは、ほとんど虚弱体質みたいなやつばっかりでありますので(笑)
まあしょうがない。

I GET AROUND / RED HOT CHILI PEPPERS


というわけで、ビーチボーイズのかからないビーチボーイズ特集、ご清聴ありがとうございました。
私も参加させてください。1984年のアルバム「BIG WAVE」から「JODY」
JODY / 山下達郎

 

 

 

 




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