「ねえアツマくん」
「うむ」
「今日は地の文が無くて、短めの記事になるんだけど」
「うむ」
「わたし最近考えてるのよ、こういった地の文の無い『対話型』記事の『限界』について」
「『限界』? なにそれ、おいしいの」
「ネットで流布したフレーズを軽率に使うのはやめてちょうだい」
「あ、はい」
「あなた、『約物(やくぶつ)』って知ってる? 文章の中の『……』だとか『!』だとか『?』だとか、そういうモノのことなんだけど」
「記号的なモノってことか」
「そうね。――で、ここからが大事なんだけど、会話文オンリー記事だと、約物を多用する傾向にどうしてもなっちゃうのよ。わたしもこのセリフの中で『――』って『ダッシュ』を使ってるし」
「それ、いかんのか?」
「創作文芸の世界では昔から、約物の多用・濫用は戒められてるの」
「なんで」
「時間の余裕がないから、理由はカット」
「上手く逃げたな」
「思わないの? このブログの過去記事を見ていて」
「何をだよ」
「とりわけ『……』が滅茶苦茶多用されてるじゃないの。
2022年辺りの記事を見てみなさいよ。地の文があったとしても、『…』や『……』だらけなのよ。
管理人さんは、このことを反省して、現在では、『地の文有り文章』の時は、『……』を極力節約するのを心がけているの。
それと。
このセリフもそうだけど、会話文オンリーの場合、どうしても『改行』にも頼らざるを得なくなっちゃう。
『改行』が無いと、間(ま)やリズムを上手く表現できなくなっちゃうから。
市場に流通してる小説で、セリフの中で改行を多用してる作品は、ほとんど無いわよね。
こういった点について、アツマくんはどう思う?」
「うむむ」
「意見をくれたら嬉しいわ」
「あのさ、愛」
「うん」
「おまえ、『……』が多用されるのはマズい的なこと、言ったけど」
「言ったわよ。言ったけど、それがなにか?」
「今回の記事さ、『……』が、1回も使われてないと思うんだよ」
「あっ!! ホントだ!! めずらしい」