「アカちゃん、昨日は利比古の頭をナデナデしてくれてありがとう」
「どういたしまして、愛ちゃん。ナデナデしてあげた後で、利比古くん、余分なチカラがだいぶ抜けたみたいだったから良かったわ」
「頭ナデナデは速効性があるのよね」
「わたしも、アツマさんにナデナデしてもらって、完璧に立ち直れた時があった」
「アツマくんのナデナデは特に効くのよ」
「――愛ちゃんは週に何回アツマさんにナデナデしてもらうの?」
「!?!? アカちゃん、いきなり、どうしてそんなクエスチョン……」
「たくさんナデナデしてもらってるみたいね~~!!」
「どうしてわかるのっ」
「顔に出てるもの。あなたぐらい感情の現れが分かりやすい子もそうそう居ないわ♫」
× × ×
「アカちゃん、わたしは気を取り直すわ」
「どうぞごゆっくり」
「……なーんか、今日はアカちゃんテンション高いね」
「いつも通りよ?」
「そう?」
「いつも通りとは違うのは、本日のブログ記事が『短縮版』で、地の文が無しなコト」
「……最高に無理矢理にメタフィクション的なネタを混ぜ込むのね」
「それも、このブログの持ち味じゃない?」
× × ×
「ねえアカちゃん?? わたしとあなた、喋り方が似通ってるわよね??」
「似通ってるわねえ」
「地の文が存在しなくなると、喋り方が似ているがゆえに、どっちがわたしのセリフでどっちがあなたのセリフなのか分かりにくくなるんじゃないかって、少し心配だったんだけど」
「いいえ大丈夫よ。会話の文脈で簡単に判別できるわ」
「そっか……」
「わたしの喋り方とあなたの喋り方には微妙な違いもあるんだし」
「例えば?」
「過去ログで誰かが指摘してたと思うけれど……ほら、語尾の『けれど』と『けど』の違い。わたしは、『ナデナデされたら幸せになるんだ『けれど』~』って言い、愛ちゃんは、『ナデナデされたら幸せになるんだ『けど』~』って言うでしょう?」
「ホントだね」
「ねっ♫」
「語尾の『けれど』だとか、やっぱりアカちゃんは、日本で1番の『お嬢さま』……!」
「に、日本で1番!?!?」