朝起きて、何気なくつけた情報番組で、
りくりゅうペアの金メダルのニュースを知った。
通しで演技を見ていたら、
気づけば涙が出ていて、
終わった瞬間、自然と拍手していた。

特別スポーツが好きというわけじゃない。
でも、こういう時だけちゃんと見てしまう。
ひとつの道を何年も、何年も積み上げてきた人の姿は、理由なんてなく胸に届く。
ハーフパイプの平野選手も鳥肌たった!
今回のオリンピックも、「すごい」を超えて、
努力が形になる瞬間を見せてもらった気がした。
ふと思い出す。
浅田真央選手が出ていたあの冬。
世の中が 佐村河内守氏の騒ぎでざわついていた頃、私は母の葬儀で斎場にいた。
テレビの向こうではオリンピックが進んでいて、
現実の私は、
ただ目の前の出来事を受け止めることで精一杯だった。
通夜の夜、父は過労で倒れた。
救急車を呼ぼうか、という話になったけれど、
父は頑なに「ここにいる」と言って、
母の斎場を離れようとしなかった。
そして翌日、
何事もなかったかのように喪主挨拶をした。
強かったのか、意地だったのか、
それとも、
そうすることでしか立っていられなかったのか。
今でも正直、よくわからない。
あれから12年。
きっと私はこれからも、
冬季オリンピックのたびに思い出すのだと思う。
母のこと。
あの斎場の空気。
張りつめた夜と、父の背中。
世界は4年ごとに新しい感動で盛り上がって、
記録が更新されて、スターが生まれていく。
テレビの向こうの歓声と一緒に、
あの冬の空気まで静かによみがえる。
人の記憶って、不思議なくらい、
こういうところに結びつくらしい。
オリンピックを見るたびに、
私は少しだけ、あの冬に戻る。
そしてまた今の時間に戻ってきて、
「ああ、ちゃんとここまで来たんだな」と思う。
そんなことを思いながら、
今日も普通にお茶を飲んでいる。
人生って案外、こうやって続いていく。
しみじみ🍵
読んでいただきありがとうございます😊