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無いと言われたもの、あったもの、無いままのもの 【遺品整理】

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遺品整理もそろそろ終盤。

「もう驚きはないだろう」と思ったその頃に、

思いがけないものが出てきた。

 

 

 


それは――姉のアルバム

 


赤ちゃんの頃からの写真に、

母の丁寧な手書きコメント付き。

「1ヶ月」とか「初めてたっち」とか、

愛情あふれる記録がぎっしり。

 

 

 

 


……ちょっと待て。

 

ワタクシが子どもの頃に

赤ちゃんの時の写真見せてと言っても

「カメラが無かったから写真はほとんど無い」と言われ続けてきたのは何だったのか。

(すごく可愛くないのが数枚だけ)

 

 

 

 


真実はすぐに分かった。

 

 

アルバムが無いのはワタクシだけ

 

 

母なりの気遣い(あるいは言い訳?)で、

「ふたりとも無いことにしていた」らしい。

――いやいや、余計な設定いらないから。

 

 

 


父には子どもの頃からのアルバム。

(通知表や卒業証書まで)

母は幼少期から成人式〜結婚式までのアルバム。

(お嬢だった母はお稽古事の写真や行事、いろんな着物着せてもらっていた)

姉には赤ちゃんからのアルバム。

 

 


そしてワタクシのは……無い。

( ˙-˙ )チーン

 

 

 


なのに、最後の最後で、

その「愛された証拠品」たちをせっせと片付けているのはワタクシ。

 

 

 

生まれた瞬間にがっかりされたと聞いていたし

わかっていたけどなんだかなぁ。

 

 

 


アルバムに残らない人生、

せめてこうして文章に残しておきます。

 

愛された記録を持つ家族を横目に、

今日もワタクシは片付ける。

 

 

 

 

そしてワタクシの家族は

今の家族だけだと思いを新たに。

 

 

 

 

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