ボンたんが使っていたトイレ、
なぜか他の猫さんは誰も使わなかった。
たぶん、あの場所はボンたんだけの「場所」だったんだと思う。
最後の頃はトイレと水場を往復するだけの毎日。
途中で休憩しながら、ゆっくりゆっくり歩いていたね。
ボンたんがお空に行ってからも、
そのトイレだけはずっと片付けられなかった。
埃がたまりはじめても
見るたびに胸がぎゅっとなって
どうしても、手をつけられなかった。
さっき、あず夫氏が1階の猫トイレをいくつか洗うというので、
思い切ってボンたんのトイレもお願いしてみた。
――自分では無理だった。
飼い主失格、って思ったけど
それくらい、大切なものだったんだと思う。
キレイに洗って、場所も変えて。
これでまた、他の猫さんも使ってくれるかな。
でも、ぽっかり空いたあのスペース。
何もなくなって、すごく…すごく寂しい。

きっと今も、ふわふわのしっぽで見守ってくれている気がする。
あの場所が空っぽになって、やっと心が少しだけ動きました。
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