
1958年 大映
三島由紀夫の長編小説『金閣寺』をもとに市川崑監督が映画化した99分のモノクロ作品です。ただこの映画では「金閣寺」という名前は強い反対があったため使用されていません。主演は大映の時代劇俳優・市川雷蔵。初の現代劇主演作で、吃音症の青年を好演したことで数々の主演男優賞を受賞するなど俳優として高い評価を受けた作品となっています。見所は巧すぎる役者さんたち。イヤらしい住職を絶妙に演じる先代中村鴈冶郎、俗物根性丸出しの信欣三、ひねくれた身障者の仲代達矢、チョイ役だがまるで本物の娼婦みたいな中村玉緒(まだ10代です)、そして雷蔵は内向的な吃音者を演じすぎることなくこれまた絶妙に演っています。市川雷蔵という役者さんは名前だけで知らない俳優さんですが印象に残りました。色々と問題が多々ある作品ということでTV放送は見送られていたようですが、この度NHKBSで放送されたことはあっぱれです。見どころが多い作品でした。
