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姫路市の映画館

(写真)姫路OSが入っていた姫路駅前ビル。

2026年(令和8年)3月、兵庫県姫路市を訪れました。

現在の姫路市には12スクリーンのシネコン「アースシネマズ姫路」があります。2000年代以降の姫路市には映画館として「姫路OS」、「シネパレス山陽座」、「姫路大劇」、「姫路OS松竹座」の4施設計11スクリーンがありました。

 

1. 姫路市の映画館

1.1 OS松竹座(1930年-2004年12月3日)

所在地 : 兵庫県姫路市白銀町77(2004年)
開館年 : 1930年5月、1964年
閉館年 : 2004年12月3日
跡地は有料駐車場「OPLパーク」。

1930年(昭和5年)5月、魚町通りに姫路松竹座が開館しました。魚町には江戸時代から料亭があり、明治時代から昭和初期には芸妓や娼妓のいる花柳街でもありました。姫路市街地は太平洋戦争時の姫路空襲で壊滅的な被害を受けていますが、松竹座は鉄筋コンクリート造の近代建築だったことから焼失を免れています。

1970年代中頃には大阪市に本社を置くオーエス映画劇場の経営となり、姫路松竹座から姫路OS松竹座に改称しています。オーエス映画劇場は姫路市内に姫路OSとOS松竹座の2施設を有していましたが、晩年の経営会社は株式会社姫路松竹座となっています。2000年代まで1スクリーンの劇場として営業していた姫路市唯一の映画館です。

(写真)南座が掲載されている『国際映画年鑑 昭和9年版』国際映画通信社、1934年。

(写真)姫路OS松竹座が掲載されている『映画館名簿 2004』時事映画通信社、2004年。

 

2004年(平成16年)の姫路OS松竹座閉館後、2010年(平成22年)までに近代建築が解体され、跡地はコインパーキングとなっています。2014年(平成26年)には城南連合自治会によって旧町名の説明看板が立てられましたが、「西呉服町」の旧町名看板には松竹座の写真が掲載されています。

(写真)姫路OS松竹座の跡地にある駐車場。

(写真)松竹座に言及している西呉服町の旧町名看板。

(写真)旧町名看板に掲載された松竹座の写真。

 

1.2 姫路大劇(1955年3月-2015年11月8日)

所在地 : 兵庫県姫路市忍町68(2015年)
開館年 : 1955年3月
閉館年 : 2015年11月8日
跡地はマンション「ウエリス姫路」。

1955年(昭和30年)には鉄筋造の映画館として姫路大劇が開館し、1958年(昭和33年)の映画館名簿では定員が900、1963年(昭和38年)の名簿では定員が1511と記されています。1963年(昭和38年)の兵庫県において、姫路大劇の定員を上回っていたのは神戸市の聚楽館のみでした。

 

1964年(昭和39年)には姫路大劇が大劇会館に改築され、姫路東映劇場・姫路大劇パラスの2館が入る映画館ビルとなりました。経営者の吉岡興業は大劇ビルを拠点として兵庫県内で多数の映画館を経営していた会社であり、1966年時点では姫路市の姫路帝劇、姫路東劇、飾磨太陽劇場、西宮市の第一朝日劇場、今津大劇、今津東映、今津大映、高砂市の東照館、相生座、加西郡北条町の住吉座も経営していました。

1968年(昭和43年)には大劇会館が面する十二所線が全通しています。1970年代前半には3館のビルに、1970年代後半には5館のビルに変貌しましたが、1990年代前半には姫路大劇1・2・3の3館体制に落ち着いています。

(左)1964年の姫路大劇。(右)1969年の大劇会館。地図・空中写真閲覧サービス

 

2015年(平成27年)11月、大劇会館はアースシネマズ姫路の開館から3か月後に閉館しました。大劇会館は2016年(平成28年)に解体され、2024年(令和6年)には跡地にマンションのウエリス姫路が竣工しています。

(写真)姫路大劇の跡地にあるマンション(左)。

 

1.3 シネパレス山陽座(1932年-2016年1月31日)

所在地 : 兵庫県姫路市駅前町353(2016年)
開館年 : 1932年
閉館年 : 2016年1月31日
跡地はホテル「ダイワロイネットホテル姫路」。

1903年(明治36年)には坂元町に芝居小屋の万松座が開場し、1932年(昭和7年)に山陽座に改称されたとのことです。戦時中の姫路空襲で被災したことから、1946年(昭和21年)5月には光源寺前町に鉄筋コンクリート造のビルを建てて営業を再開し、1947年(昭和22年)3月には小溝筋(おみぞ筋)を挟んだ隣接地に第二山陽座も開館しました。1955年(昭和30年)の映画館名簿では、第一山陽座が新東宝と東映、第二山陽座が大映の上映館と記されています。

(写真)戦前の山陽座。『ふるさと城南ものがたり』城南地区連合自治会、1983年。

(写真)『全国映画館名簿 1955』時事通信社、1955年。

 

1971年(昭和46年)6月には姫路第二山陽座の跡地にジャスコ姫路店西館が開業し、ビルの7階には姫路第一山陽座・姫路第二山陽座の2館が入りました。旧第一山陽座の建物も解体され、1972年(昭和47年)11月にはジャスコ姫路店東館となっています。1982年(昭和57年)には3館体制となり、1985年(昭和60年)頃には4館体制となってシネパレス山陽座に改称しました。

1987年(昭和62年)にはジャスコ姫路店西館が姫路フォーラスWESTに改称。姫路フォーラスWESTやシネパレス山陽座は2016年(平成28年)1月31日をもって閉店・閉館し、2018年(平成30年)には跡地にダイワロイネットホテル姫路が開業しています。

(写真)シネパレス山陽座の跡地にあるダイワロイネットホテル姫路(左)。

 

1.4 姫路OS(1931年3月-2016年1月31日)

所在地 : 兵庫県姫路市駅前町254(2016年)
開館年 : 1964年8月
閉館年 : 2016年1月31日
建物の姫路OSビルは姫路駅前ビルとして現存。

1931年(昭和6年)3月には直養町に南座が開館し、1934年(昭和9年)の映画館名簿では姫路市に5館ある映画館の一つとして掲載されています。戦後の経営者はオーエス映画劇場であり、オーエス映画劇場は約7億円を投じて南座を建て替えると、1964年(昭和39年)8月に姫路OS映画劇場が開館しています。

(写真)南座が掲載されている『国際映画年鑑 昭和9年版』国際映画通信社、1934年。

 

姫路OS映画劇場は1スクリーン約500席の映画館でしたが、1995年(平成7年)7月に3スクリーン化して姫路OS 1・2・3となっています。2016年(平成28年)1月31日には『レ・ミゼラブル』の上映を最後に閉館しましたが、6階から8階に映画館が入っていた姫路OSビルは姫路駅前ビルに改称して現存しています。

(写真)姫路駅前ビル。

(写真)姫路駅前ビル。

(写真)姫路駅前ビル。

 

1.5 アースシネマズ姫路(2015年7月24日-営業中)

所在地 : 兵庫県姫路市駅前町27 テラッソ姫路4階(2020年)
開館年 : 2015年7月24日
閉館年 : 営業中

(写真)アースシネマズ姫路。2020年6月。

(写真)アースシネマズ姫路。2020年6月。

 

姫路市の映画館について調べたことは「兵庫県の映画館 - 消えた映画館の記憶」に掲載しており、その所在地については「消えた映画館の記憶地図(兵庫県版)」にマッピングしています。

hekikaicinema.memo.wiki

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