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豊橋市二川地区を訪れる

(写真)豊橋市二川宿本陣資料館。

2023年(令和5年)1月、愛知県豊橋市二川地区を訪れました。「豊橋市二川地区の映画館」に続きます。

 

※この記事は2025年10月に「豊橋市二川地区の映画館」から分割した記事です。

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1. 豊橋市二川地区を訪れる

二川は東海道の宿場町として発展した町。二川宿は遠江国から三河国に入って最初の宿場であり、規模の大きな吉田宿(現在の豊橋)の手前にありました。1955年(昭和30年)には渥美郡二川町が豊橋市編入され、現在は豊橋市の一部となっています。

二川地区には本陣の建物と旅籠の建物が現存しています。東海道に残る本陣または脇本陣の建物は3軒だけ(舞阪宿脇本陣、二川宿本陣、草津宿本陣)、東海道に残る旅籠の建物は6軒だけ(岡部宿柏屋、日坂宿川坂屋、二川宿清明屋、赤坂宿大橋屋、関宿玉屋、枚方宿鍵屋)であり、本陣も旅籠も残っているのは二川宿だけだそうです。

 

1.1 二川宿に関する施設

かつて二川宿の中央にあった本陣の建物と、背後にある現代的な展示施設からなるのが豊橋市二川宿本陣資料館。二川宿や東海道の歴史について学ぶことができます。

(写真)豊橋市二川宿本陣資料館。

(写真)豊橋市二川宿本陣資料館。

 

豊橋市二川宿本陣資料館から東に250m歩くと、展示施設の商家「駒屋」があり、建物は豊橋市指定有形文化財に指定されています。

駒屋のすぐ東側にあるのが、幕末に駒屋から分家した東駒屋であり、明治期にはさらに東駒屋から西駒屋が分家します。東駒屋と西駒屋はいずれも醸造業を営んでいましたが、明治末期には東駒屋が味噌、西駒屋が醤油に特化しています。東駒屋の建物は文化財指定/登録されていないため、今後の動向が気になります。

(写真)商家「駒屋」。右奥が東駒屋。

 

西駒屋は豊橋市二川宿本陣資料館の向かいにあり、主屋と土蔵が西駒屋田村家住宅として登録有形文化財に登録されています。東海道からは主屋しか見えませんが、脇道を入ると麹室、第1仕込蔵、第2仕込蔵、第3仕込蔵と続く細長い敷地を見ることができます。1980年(昭和55年)頃に廃業した東駒屋とは異なり、西駒屋は現在でも細々と醸造を続けているようです。

(写真)西駒屋。(左)主屋。(右)麹室と第1仕込蔵。

 

1.2 近代の製糸業

近代の二川町では養蚕が盛んとなり、糸徳製糸を創業した小渕志ちなどのおかげで製糸業も発展します。二川を訪れた後には小渕志ち - Wikipediaを加筆しました。糸徳製糸は二川最大の製糸場でしたが、戦後の1957年(昭和32年)に廃業しています。跡地は完全に宅地化されており、工場の痕跡を見つけることはできません。二川地区には私立の二川幼稚園や財団立の二川病院がありますが、これらはいずれも糸徳製糸が関与して設立された施設です。

映画館の二川銀映が開館したのは糸徳製糸の廃業後ですが、芝居小屋兼映画館の二川座が開館したのはまだ製糸業に力があった時代であり、製糸場の女工も訪れていたと思われます。

(写真)糸徳製糸の操糸場。『玉糸製糸の先覚者 小渕志ち』糸徳感謝会、1999年。

(写真)製糸工場が多かった二川。『ふたがわ』豊橋市立二川小学校、1964年。

 

1.3 二川トーチカ

二川駅の北200mには戦時中に建設された二川トーチカがあり、正面の駐車場から異様な戦争遺跡の外観を見ることができます。もともとは山の斜面に穴を掘って築かれたとのことですが、周囲の斜面は完全に切り崩されて宅地化しています。

(写真)二川トーチカ。

 

2. 豊橋市二川地区市民館図書室

豊橋市図書館は4館の図書館と多数の図書室からなる組織です。

豊橋市中央図書館、豊橋市まちなか図書館、豊橋市大清水図書館、豊橋市向山図書館の4館に加えて、豊橋市図書館の貸出カードを使えるネットワーク館が8館あり、二川地区市民館図書室はネットワーク館に位置付けられています。その他にも66室の地区市民館・校区市民館があり、カーリル対応の図書施設は計51施設となっています。

(写真)豊橋市二川地区市民館図書室。

 

二川地区市民館図書室は1974年(昭和49年)5月開館であり、豊橋市で最も早くに開設された分室です。2020年度末時点の配架冊数は7,217冊であり、こども未来館に次いで8室中2番目に配架冊数の多い分室となっています。2020年度の貸出冊数は33,696冊であり、青陵地区市民館に次いで8室中2番目に貸出冊数の多い分室となっています。

(写真)学習室にある郷土資料などの書架。

(左)小渕志ちコーナー。(右)二川・豊橋を知る図書の書架。

(写真)学習室。

 




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