
(写真)ガシマシネマのホール。
2025年(令和7年)6月、新潟県佐渡市相川町の映画館「ガシマシネマ」を訪れました。「相川町の映画館」からの続きです。
1. ガシマシネマを訪れる
ガシマシネマは2017年(平成29年)に佐渡金山元鉱山長住宅を転用して開館した常設映画館です。京町通りにある建物は木造平屋建であり、看板がないと気づかずに通り過ぎてしまいそうな場所にあります。館主の堀田弥生さんは新潟市のシネ・ウインドなどで働いていたこともある方です。

(写真)建物。

(写真)建物。
ソファ席などもある座席は約20席であり、3.5メートルほどのスクリーンが設置されています。DCP上映やブルーレイ上映が可能とのことで、話題作からミニシアター系作品まで多様な作品を上映しています。この日午後は『教皇選挙』を上映していました。
ガシマシネマは1日2回上映×週5日営業を行っている映画館ですが、各年版の映画館名簿には掲載されていません。2025年版の映画館名簿に掲載されている新潟県の映画館は、7施設計61スクリーンのシネコンと、新潟市にあるミニシアターのシネ・ウインドの8施設のみです。

(写真)スクリーン。
建物内は中央の廊下を挟んでホール部分とカフェスペースに分かれています。食事メニューとしてはカレーを提供しているほか、コーヒーや紅茶など一般的なドリンクメニューもありますが、尾畑酒造の酒粕を使用した甘酒、佐渡牛乳を使用したロイヤルミルクティーなど、地元産の食材を生かしたメニューもあります。
カフェスペースには映画関連書籍や映画雑誌が多数並べられています。窓際には上映作品に合わせて選書された「今月の本棚」がありました。

(写真)カフェスペース。

(写真)カフェスペース。


(写真)ホール内のパンフレット類や雑誌『スクリーン』バックナンバー。

(写真)「今月の本棚」。
ガシマシネマの受付脇には2台のカーボン式映写機がありました。かつて相川の映画館にあった映写機で、その後佐渡会館でも使われた後にガシマシネマにやってきたとのこと。リール部分に大きく書かれたINOSEが映写機のメーカー名でしょうか。映画黄金期の映画館名簿には各映画館で用いられていた映写機のブランド名が掲載されており、「イノセ」の映写機を用いていた映画館もあるのですが、相川劇場の欄には「イノセ」ではなく「センター」と記されています。
相川劇場は1949年(昭和24年)に開館した映画館なので、この映写機も1949年(昭和24年)製でしょうか。1965年(昭和40年)頃に相川劇場が閉館した後、1969年(昭和44年)には佐渡会館が開館しています。佐渡会館は2012年(平成24年)に閉鎖され、2019年(令和元年)には後継施設としてきらりうむ佐渡が建てられています。

(写真)展示されているカーボン式映写機。

(写真)展示されているカーボン式映写機。

(写真)展示されているカーボン式映写機。

(写真)展示されている映写機。