
(写真)鬼怒川。
2025年(令和7年)4月、茨城県常総市の水海道市街地を訪れました。水海道は鬼怒川における舟運の要衝として栄えた町であり、江戸時代から昭和初期までの近代建築が多数あります。
「水海道の映画館」「下妻市の映画館」「下館市街地の映画館」に続きます。
1. 常総市立図書館
1982年(昭和57年)に水海道市初の図書館として建てられたのが現行館であり、2006年(平成18年)に常総市が発足したことで、常総市立図書館に改称しています。
2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災では蔵書の2割が書架から落下。2015年(平成27年)9月の常総水害では館内が床上40cmまで浸水し、総蔵書数14万点のうち約3万点が水濡れ被害に遭ったことで、1年以上に渡って長期休館を余儀なくされるなど、近年には幾度もの自然災害に翻弄されています。
開館から40年以上が経過した古い図書館であり、郷土資料室に入室する際に申請が必要な点など古くささも感じますが、上記の被害があったことを感じさせない図書館でもありました。

(写真)常総市立図書館。
2. 水海道の近代建築
2.1 江戸屋薬舗
宝町大通り商店街にある江戸屋薬舗は安政6年(1859年)竣工であり、1階壁面が煉瓦張りという独特な蔵造りの建物です。文化財指定/登録はなされていません。

(写真)江戸屋薬舗。

(写真)江戸屋薬舗。
2.2 五木宗レンガ倉庫(国登録)
鬼怒川に架かる豊水橋近くには1882年(明治15年)竣工とされる五木宗レンガ倉庫があります。3階建で煉瓦蔵としては高さがあり、河岸のランドマークとなっています。水海道市街地に3棟ある登録有形文化財のひとつですが、水海道の登録有形文化財は明治の煉瓦蔵、大正の町役場、昭和初期の講堂と多様です。

(写真)五木宗レンガ倉庫。

(写真)五木宗レンガ倉庫。

(写真)五木宗レンガ倉庫。
2.3 長田屋陶器店
水運で栄えた水海道には煉瓦建築がいくつかあり、五木宗レンガ倉庫とほぼ同時代の1883年(明治16年)には長田屋陶器店が建てられています。

(写真)長田屋陶器店。
2.4 二水会館(国登録)
常総市立図書館の敷地内には二水会館があります。1913年(大正2年)に水海道町役場として建てられ、1960年(昭和35年)に役場としてはお役御免となった後、1984年(昭和59年)に現在地に移築された建物です。

(写真)二水会館。
2.5 旧報徳銀行水海道支店(市指定)
宝町大通り商店街の江戸屋薬舗近くには、1923年(大正12年)竣工の旧報徳銀行水海道支店があります。壁面は煉瓦色のタイル張りであり、明治時代の煉瓦建築と比べるとかなり軽やかな印象です。

(写真)旧報徳銀行水海道支店。
2.6 岩見石版印刷所
水海道で最も印象的な建築物は、水海道駅通りにある岩見石版印刷所です。斜めから見ると見事な看板建築であり、暗い色合いのドイツ壁、右書きされた「岩見石版印刷所」の文字、中央部分のみ三角となった上部などが美しい。
岩見石版印刷所は1917年(大正6年)に創業した印刷所であり、1954年(昭和29年)に有限会社を設立すると、1977年(昭和52年)に株式会社に改組、1988年(昭和63年)にはこの建物から事務所を移転させたようです。

(写真)岩見石版印刷所。

(写真)岩見石版印刷所。
2.7 旧水海道小学校雨天体操場兼講堂(国登録)

(写真)旧水海道小学校雨天体操場兼講堂。
2.8 大栄

(写真)大栄。
2.9 その他の建築物

(写真)高田歯科医院。


(写真)羽田写真館・羽田美容室。

(写真)旧報徳銀行水海道支店の東側路地にある民家。