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勝沼町を訪れる

(写真)盛田甲州ワイナリーの甲州ワイン。

2023年(令和5年)6月、山梨県甲州市勝沼町を訪れました。

※本記事は2023年6月に投稿した「勝沼町の映画館」から2025年4月に分割した記事です。

 

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1. 勝沼町を訪れる

1.1 図書館総合展地域フォーラム

2023年(令和5年)6月17日には山梨県都留市都留文科大学図書館総合展の地域フォーラムが開催され、甲州市勝沼図書館の司書による発表もありました。勝沼図書館はぶどう・ワイン資料の収集や活用が高く評価されている図書館であり、Library of the Year 2018では大賞とオーディエンス賞を受賞しています。

このフォーラム中には漱石の猫さんと共に「ウィキペディア展覧会」というブース出展を行い、デモンストレーション的に「甲州市立勝沼図書館 - Wikipedia」を作成するという企画を実施しています。勝沼図書館から提供された文献をもとに、フォーラム中にゼロからWikipedia記事を新規作成するという企画です。

www.libraryfair.jp

ja.wikipedia.org

 

1.2 勝沼市街地を訪れる

フォーラムの翌日には勝沼町を訪れて勝沼図書館の館内ツアーに参加し、また勝沼図書館の周辺を散策しました。勝沼図書館はぶどう畑に囲まれた場所にあり、徒歩圏内に複数のワイナリーがあるというすごい立地です。

(写真)蒼龍葡萄酒のワインセラー

 

日川の北側が勝沼町の中心部であり、かつて甲州街道勝沼宿として栄えた場所です。見栄えのする建物としては1898年(明治31年)頃竣工の旧田中銀行博物館があり、登録有形文化財にも登録されています。延焼の防止を目的として、敷地の奥ではなく甲州街道沿いに蔵が建ち並んでいるのも特徴のようです。

(写真)旧田中銀行主屋。

(写真)甲州街道沿いの蔵。

 

2. 山梨県の興行会社

1963年(昭和38年)時点の山梨県には61館の映画館がありましたが、うち72%にあたる44館は複数館を所有する興行主によって経営されていました。うち21館の経営者は富士吉田興行でしたが、県全体の1/3以上を所有していた興行主は全国でも例がないのではないかと思われます。山梨県は映画館のグループ化がいち早く進んでいた都道府県だと考えられます。

 

富士吉田興行(21館)

かぶと座(甲府市)、松竹館、銀嶺シネマ、富士国際劇場、吉田映画劇場、富士映画劇場(富士吉田市5館)、七宝館、塩山シネマ(塩山市2館)、山梨国際劇場(山梨市)、小沼座(西桂町)、船津座(河口湖町)、富嶽座(中野村)、諏訪映画劇場(牧丘町)、勝沼劇場、勝沼武蔵野館(勝沼町2館)、石和シネマ(石和町)、南部映画劇場(南部町)、小笠原中央座(櫛形町)、白根シネマ(白根町)、荊沢会館(甲西町)、峡映館(長坂町)

1899年(明治32年)5月6日に生まれた渡辺五郎によって1948年(昭和23年)3月に設立された会社。1915年(大正4年)に生まれて三国屋商店社長や第17代富士吉田市議会議長(1967年-1968年)を務めた渡辺五郎は同姓同名の別人。

 

内藤興行社(8館)

谷村座、大手映画劇場(都留市2館)、明月座、えくらん座、橋栄映画劇場、七保映画劇場、鳥沢映画劇場(大月市5館)、春風座(秋山村

内藤松蔵によって1926年(大正15年)5月に大月市に設立された会社。

 

甲府武蔵野映劇(4館)

甲府武蔵野館、甲南映画劇場(甲府市2館)、武蔵野大映富士吉田市)、小笠原武蔵野館(櫛形町

東京都で新宿武蔵野館を経営する武蔵野興業の子会社。館名に武蔵野館と付く映画館のうち、富士吉田興行が経営していた勝沼武蔵野館のみは甲府武蔵野映劇とは無関係と思われる。

 

小野興業(3館)

甲府東映電気館、甲府セントラル劇場、ヒカリ座(甲府市3館)

 

甲友産業(3館)

甲府宝塚劇場、甲府シネマ、甲府有楽座(甲府市3館)

 

南嶺映画興行(3館)

テアトル銀嶺(鰍沢町)、テアトル南嶺(増穂町)、飯富劇場(中富町)

有泉由幸によって1946年(昭和21年)6月に増穂町に設立された会社。有泉由幸は戦前に中国でも映画館を経営していた。後継の有泉商事は2018年(平成30年)までテアトル石和を経営していた。

 

銀峯映劇(2館)

甲府日活、甲府松竹映画劇場(甲府市2館)

(左)映画館経営者の渡辺五郎。『山日年鑑 1960年版』山梨日日新聞社、1959年。(右)富士吉田市議会議長の渡辺五郎。『富士吉田市史 市政三十年のあゆみ 行政編 下』富士吉田市、1979年。

 




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