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「Wikipedia town @宇治~おとぎ電車を調べよう!~」に参加する

(写真)天ヶ瀬ダムと旧志津川発電所

2025年3月9日(日)、京都府宇治市で開催されたウィキペディアタウン「Wikipedia town @宇治~おとぎ電車を調べよう!~」に参加しました。

 

1. 開催経緯

1950年代に宇治市で運行されていた遊覧鉄道「おとぎ電車」のWikipedia記事を充実させようというイベント。UJIメディアセンター代表で図書館司書でもある三好伸彦さんが企画されました。

www.kyoto-np.co.jp

 

宇治市平等院を始めとする多くの観光スポットがある観光都市であり、この日の宇治市街地にもインバウンドのアジア人など多数の観光客がいました。今回のイベントは、既存の観光スポットとは異なる部分に着目して宇治市の歴史や文化を見つめ直し、広い意味での地域活性化につなげようという意志を感じます。

(参考写真)平等院photo : Martin Falbisoner

 

2. まちあるき

会場は中心市街地にある中宇治yorinです。講師である青木和人さん(福井県立大学地域経済研究所教授)、Miya.mさん(ベテランウィキペディアン)によるWikipediaの説明を聞いた後、おとぎ電車の終着駅があった天ヶ瀬ダムまで往復約6kmのまちあるきを行いました。ウィキペディアタウンのまちあるきとしては長めの距離ですが、天候に恵まれて快適に散策できました。

(地図)編集会場とまちあるき目的地の位置図。

 

2.1 天ヶ瀬ダム

まちあるきの目的地は1964年(昭和39年)に竣工した天ヶ瀬ダムです。淀川本流にある唯一のダムであり、堤高73.0mという建設当時としてはとても大きなダムでした。宇治市街地から近いことで観光スポットのひとつにもなっています。おとぎ電車は1950年(昭和25年)から1960年(昭和35年)まで運行されていた遊覧鉄道であり、天ヶ瀬ダムの完成に伴って線路跡は水没しています。

(写真)天ヶ瀬ダム。天端の遊歩道。

(写真)天ヶ瀬ダム

 

2.2 旧志津川発電所

天ヶ瀬ダムの直下には天ヶ瀬発電所があり、その対岸には近代建築の旧志津川発電所があります。志津川発電所は大峯堰堤(大峯ダム)とともに1924年大正13年)に竣工・運転開始した施設ですが、天ヶ瀬ダムの竣工によって大峯堰堤が水没したことで、発電所としては1964年(昭和39年)に運転を終了しました。1972年(昭和47年)以降には建物がニュージェック水理実験所として使用されています。

志津川発電所の放水口上部には線路の遺構が見えます。鉄道ファンでもあるMiya.mさんによると、おとぎ電車に接続していた線路ではないかとのこと。おとぎ電車はどの鉄道路線とも接続していなかった路線ですが、もともと発電所建設の資材運搬用に建設された専用鉄道であるため、このような遺構が残る可能性があるようです。

(写真)旧志津川発電所の放水口上部に見える線路の遺構。

(写真)旧志津川発電所宇治川

 

3. 文献調査・Wikipedia編集

3.1 準備された文献

会場の中宇治yorinは宇治市図書館の各館から離れているため、事前に文献を準備する必要がありました。今回は宇治市図書館の蔵書だけではなく、京都府立図書館の協力も受けて文献が集められたようです。京都府立図書館は多数のウィキペディアタウンへの協力実績があり、Wikipedia編集を行う際に必要となる文献の量や質を理解している点で頼りになります。

(写真)準備された文献。

(写真)準備された文献。

 

3.2 Wikipedia編集「おとぎ電車」

今回のメインテーマは「おとぎ電車 - Wikipedia」です。2008年(平成20年)にWikipedia記事が作成され、その後多くの方の編集が積み重なって現在の記事となっています。記事の大部分を執筆しているような明確な主筆者がいないともいえます。

そのためか、一見すると文章量が多く充実した記事に見えるものの、記事の構成などで分かりにくい部分もありました。このため、講師のMiya.mさんや青木さんが中心となって編集の方向性について議論した後、参加者が興味を持った点について分担して編集する形をとりました。

参加者の中からは「『記事を改善するためにはどのような編集を加えたらよいか』という視点で記事を読むことで記事の問題点が見えてくる」という意見がありました。普段はなにげなく読んでいるWikipedia記事も、批判的思考の観点を持って読むことで読みにくい部分や不正確な記述がいくつも見えてくることがあります。

(写真)編集の方向性の議論。

 

2.3 Wikipedia編集「旧志津川発電所

まちあるきでは旧志津川発電所も主要な見学地点となりました。私は全国の近代建築に興味があるため、おとぎ電車の編集グループには入らず、単独でWikipedia記事「旧志津川発電所 - Wikipedia」を新規作成しました。

志津川発電所は一般公開がなされていない施設であり、ウェブ上/文献上それぞれであまり存在感の大きくない施設です。しかし、日本における重力式コンクリートダムの草分けとなったダムの一部であり、宇治市や京阪地域の近代化に大きく貢献した施設であることは間違いありません。Wikipedia記事を作成する意義の大きな題材であると思われます。

(写真)編集中の参加者。

(写真)成果発表。Wikipedia「おとぎ電車」。




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