
(写真)春日神社の鳥居や社号標。
2025年(令和7年)1月・2月、愛知県名古屋市中区大須3丁目にある春日神社を訪れました。なお、訪問後には春日神社 (名古屋市中区) - Wikipediaを作成しています。
1. 社殿

(写真)拝殿。

(写真)拝殿。
2. 境内

(写真)独自に作成した境内図。

(写真)境内。


(左)赤鳥居の左側=西側。(右)赤鳥居の右側=東側。
3. 石造物
3.1 社号標
社号標の寄進者は「名古屋市中区大池町 高木喜三郎」。謹書は陸軍大将の松井石根 - Wikipedia。高木喜三郎は1883年(明治16年)に名古屋市に生まれ、名古屋商業学校卒業後にイギリス領香港に駐在し、その後商社の高木商会を設立して名古屋商工会議所議員なども務めた人物だと思われます。

(写真)社号標。
3.2 石鳥居
石鳥居は1910年(明治43年)9月建立であり、寄附人は「当所 飯島増次郎 川本圓右衛門 木村菊次郎 木村忠兵衛」。当初とは大池町のことでしょうか。


(写真)石鳥居。
3.3 赤鳥居
赤鳥居は1965年(昭和40年)7月吉日建立。奉納者は「千代田 鈴木季一」。千代田は上前津と鶴舞の間にある地名です。工匠は立松七三。

(写真)赤鳥居。
3.4 赤鳥居脇1989年常夜燈
赤鳥居から近い一対の常夜燈は1989年(昭和64年)1月吉日建立。上述の常夜燈が平成元年1月建立であるのに対して、こちらは昭和64年1月です。1989年は1月1日から1月7日までが昭和64年、1月8日から12月31日までが平成元年ですが、1月最初の7日間に建立された希少な石造物であるのか、それとも石工への発注の関係で改元を反映できなかったのか、どちらでしょうか。

(写真)鳥居前の1989年寄進の常夜燈の寄進者。
3.5 赤鳥居脇1911年常夜燈
赤鳥居から遠い一対の常夜燈は1911年(明治44年)3月建立。寄進者は「小原清吉」。鹿の姿が彫られているのが愛らしい。

(写真)鹿が彫られた1911年の常夜燈。

(写真)鹿が彫られた1911年の常夜燈。
3.6 狛鹿
春日神社には狛犬の代わりに一対の狛鹿が鎮座しています。1947年(昭和22年)10月の寄進であり、寄進者は「大池町1丁目 川本〇三 川本修三」。


(左)左側の狛鹿。(右)右側の狛鹿。


(左)左側の狛鹿。(右)右側の狛鹿。

(写真)狛鹿の寄進者。
3.7 幟立て
狛鹿の脇にある幟立ては左右で寄進年が異なります。左側は1928年(昭和4年)であり、「御大典紀念 裏門前町第〇部」。右側は1915年(大正4年)11月建立であり、「大典記念 飴屋町」。いずれも御大典記念というのが興味深い。

(写真)幟立て。
3.8 百度石
赤鳥居の右側柱の脇には1916年(大正5年)4月建立の百度石があります。寄進者は「水谷光次郎」。

(写真)百度石。
3.9 手水鉢
境内西側にある手水鉢は1949年(昭和24年)10月建立であり、奉納者は「大池町1丁目 川本鉾三」。石工は加藤庭石店。

(写真)手水鉢。

(写真)手水鉢。
3.10 天王社脇常夜灯遺構
天王社の脇には基壇や火袋のみられない永代常夜燈の遺構が単体であります。寛政11年(1799年、己未)12月建立であり、「源〇〇」という文字も確認できます。


(写真)寛政11年12月寄進の永代常夜燈の遺構。
3.11 天王社脇手水鉢遺構
天王社の脇には手水鉢の遺構もあり、享保3年(1718年、戊戌)12月建立です。「加藤藤原〇畳?」という文字も確認できます。春日神社で寄進年を確認できる石造物としては最も古い。

(写真)手水鉢の遺構。
3.12 境内南東隅明治常夜燈
三井住友銀行上前津支店に近い境内の南東隅には、1911年(明治44年)3月建立の常夜燈が単体であります。寄進者は「名古屋市中区不二見町 佐治儀助」。佐治儀助 - Wikipediaは旭廓の寿楼の楼主であり、名古屋電灯株式会社取締役、御園座(名古屋劇場株式会社)常務取締役などを務めています。

(写真)1911年寄進の常夜燈。

(写真)1911年寄進の常夜燈。
3.13 拝殿前1936年常夜燈
拝殿の前にある一対の常夜燈は1936年(昭和11年)6月建立。右側の寄進者が「中区西川端町9丁目 小島丈作 小島寿康」、左側の寄進者が「中区小林町 脇田勝重」。「御鎮座壱千年紀念」とありますが、春日神社の創建は天暦2年(948年)であり、鎮座1000年には12年も早い。

(写真)拝殿前の1936年寄進の常夜燈。

(写真)拝殿前の1936年寄進の常夜燈。


(写真)拝殿前の1936年寄進の常夜燈。


(写真)拝殿前の1936年寄進の常夜燈の寄進者。
3.14 拝殿脇&玄関前1989年常夜燈
拝殿脇(コンクリート構造物すぐ東)と玄関前にある一対の常夜燈は1989年(平成元年)1月建立。左側の寄進者が「中区千代田5丁目 安井康雅」、右側の寄進者が「中区千代田5丁目 鈴木のぶ」。

(写真)拝殿左側の1989年寄進の常夜燈。

(写真)拝殿左側の1989年寄進の常夜燈の寄進者。

(写真)玄関前の1989年寄進の常夜燈。

(写真)玄関前の1989年寄進の常夜燈の寄進者。
3.15 赤色電気燈籠
大須通の歩道と境内は赤色の柵で隔てられており、柵の内側には1985年(昭和60年)7月建立の赤色の電気燈籠が計13基あります。
鳥居より左側の寄進者は「株式会社小河商店 川口藤吉 鈴木季一 松田肇 金馬商工 青山慶弐朗」、鳥居より右側の寄進者は「川本修三 水谷好男 杏林殖産 近藤喜八郎 松山幹造 西川家兄弟一同」、境内内部にある燈籠の寄進者は「安井康雄」。

(写真)赤色電気燈籠。
4. 天王社

(写真)天王社。

(写真)天王社。
5. コンクリート構造物
境内の西側には4階建相当の巨大なコンクリート構造物があり、1階部分は大須通から境内に向かう車の進入路となっています。1階部分には「管区系統室外機」と書かれた設備、「給水」「補給水」と書かれたアルミ配管などが見えるため、神社の設備ではなく地下鉄上前津駅の設備でしょうか。2階以上に上がる方法は急角度の屋外階段しかないように見えます。

(写真)境内西側のコンクリート構造物。

(写真)コンクリート構造物の1階部分。


(写真)コンクリート構造物の1階部分。