
(写真)ロードインいずみ。
2023年(令和5年)10月、大阪府和泉市府中町(和泉府中)を訪れました。
※本記事は2024年1月に投稿した「和泉府中の映画館」から分割した記事です。
1. 和泉府中の商店街
1.2 ロードインいずみ
JR阪和線和泉府中駅前には全蓋式アーケード商店街のロードインいずみ(和泉府中駅前商店街)があります。1965年(昭和40年)に完成した3階建ての防火建築街区とともに成立した商店街であり、建物の2階が通路にせり出す構造に迫力があります。

(写真)ロードインいずみ。

(写真)ロードインいずみ。


(写真)ロードインいずみ。

(写真)ロードインいずみ。
ロードインいずみの南側にも防火建築街区があります。


(写真)ロードインいずみの南側にある防火建築街区。

(写真)ロードインいずみの南側にある防火建築街区。
1.2 防火建築街区の歴史
戦前から泉州地域は毛織物の生産が盛んであり、1968年(昭和43年)時点では全国の毛布製造業者の99.8%が泉州を中心とする大阪府に集中していたようです。和泉市には多数の織屋(織物工場)があり、1960年(昭和35年)頃の鳥瞰図でも現在の府中町5丁目にあった森田織布が目立ちます。

(写真)1960年頃の和泉市街地。『和泉市50年のあゆみ』和泉市、2006年
国鉄阪和線和泉府中駅前に大きな工場を有していたのが丸井繊維工業でした。1962年(昭和37年)には和泉市が丸井繊維工業の土地18,800m2を取得して駅前開発に着手し、1965年(昭和40年)7月25日には和泉府中駅前防災建築街区造成工事が竣工し、日本一の規模を誇る防火建築街区が完成しました。

(写真)丸井繊維工業があった和泉府中駅前。『和泉市50年のあゆみ』和泉市、2006年

(写真)1965年の防火建築街区完成時。『和泉市50年のあゆみ』和泉市、2006年
防火建築街区は8ブロックに分かれており、北側の4ブロックは十字の全蓋式アーケードを有する商店街、その南の2ブロックは住友銀行・泉州銀行と和泉ショッピングセンター、最も南の2ブロックは医院、薬局、旅館、衣料品店など様々な業種の店舗が入っていました。現在も基本的な構造は同じですが、商店街部分に入居している店舗は大きく変化しているようです。

(写真)1965年の防火建築街区完成時。『和泉市50年のあゆみ』和泉市、2006年
2. TRC和泉図書館
2011年(平成23年)3月、和泉府中駅前に再開発ビルのフチュール和泉が竣工し、和泉市立和泉図書館が入居しました。2020年代には首都圏や京阪神で駅前型商業施設に公共図書館が入居する例が目立ちますが、和泉市立和泉図書館はその先駆けと言える図書館かもしれません。
2.1 図書館の名称
2017年(平成29年)4月には和泉市立和泉図書館にネーミングライツが導入されました。現行の指定管理者である図書館流通センター(TRC)がネーミングライツを取得し、和泉市立和泉図書館からTRC和泉図書館に改称しています。
2019年(令和元年)には大阪市立中央図書館が辰巳商会中央図書館(株式会社辰巳商会)に、河内長野市立図書館が河内長野市立図書館 Supported by TONE(TONE株式会社)に、それぞれネーミングライツで改称していますが、大阪府の公共図書館でネーミングライツの導入が最も早かったのは和泉市立図書館だと思われます。

(写真)TRC和泉図書館が入るフチュール和泉。