
(写真)八千代座の映写機。
2024年(令和6年)8月、熊本県山鹿市の八千代座資料館 夢小蔵を訪れました。「八千代座を訪れる」からの続きです。「山鹿市を訪れる」「山鹿市の映画館」に続きます。
1. 八千代座資料館 夢小蔵
1.1 資料館の展示
八千代座のはす向かいには夢小蔵という名称の資料館があります。夢小蔵には八千代座の沿革や全国の芝居小屋に関する資料が展示されています。

(写真)夢小蔵の2階。

(写真)全国の芝居小屋に関する展示。

(写真)八千代座の歴史に関する展示。

(写真)八千代座で行われた演劇公演などのチラシ。

(写真)八千代座の出資証。1株30円だった。


(左)杉板の下足札。(右)八千代座の和傘。
1.2 八千代座の映写機
夢小蔵で最も目立つ展示物は35ミリカーボン式映写機です。
八千代座は一般的に映画館ではなく芝居小屋として知られていますが、この映写機は「八千代座で昭和初期から40年頃まで使用されていたもの」であり、比較的早い時期に設置されたようです。なお、映画館名簿によると八千代座の映写機のブランドは、戦前の日本における2大映写機メーカーの一つであるローラー(ローラーコムパニー)でした。
2階桟敷席の中央を占める形で映写室が設置され、1台210kgの映写機がおそらく2台置かれていたため、映写室は劇場内でかなり存在感があったのではないでしょうか。「40年頃」(1965年頃)というのは八千代座の沿革が最も手薄になる時期であり、閉館状態になった時期だと思われます。映写室は1987年(昭和62年)の改修時に撤去されており、

(写真)カーボン式映写機。

(写真)カーボン式映写機。

(写真)カーボン式映写機。