
(写真)師崎港。
2020年(令和2年)10月、愛知県知多郡南知多町師崎(もろざき)と片名(かたな)を訪れました。
「南知多町大井を訪れる」の続きです。「南知多町豊浜を訪れる」に続きます。2025年5月には本記事から「南知多町師崎と豊浜の映画館」を分割しました。
1. 南知多町師崎を訪れる
1.1 師崎の街並み
南知多町師崎は知多半島の先端にある集落。古くから漁業が盛んであり、江戸時代には捕鯨基地でもありました。大高(現・名古屋市)から知多半島の東岸を南下して師崎に至る街道には師崎街道という名前が付けられています。
明治時代の前半には日間賀島や篠島とともに鴻崎村という巨大な自治体だった時代があります。1889年(明治22年)の町村制施行に伴って知多郡師崎村が発足。1893年(明治26年)には師崎村に衣浦汽船の定期航路が開設され、1894年(明治27年)には師崎村が町制を施行して師崎町となりました。1961年(昭和36年)には師崎町・内海町・豊浜町・篠島村・日間賀島村の3町2村が合併して南知多町が発足し、単独自治体としての歴史を終えました。
2022年(令和4年)現在、師崎港から日間賀島や篠島に向かう高速船やフェリー、師崎港から渥美半島の伊良湖岬に向かう高速船が運航されています。

(写真)万阿弥商店。


(左)万阿弥商店付近。(右)浜井戸。
1.2 羽豆神社
知多半島の最南端である羽豆岬(はずみさき)には羽豆神社があり、徳川家康や尾張藩主が参詣したこともあります。羽豆神社の社叢はウバメガシを中心とする暖地性常緑樹林であり、1934年(昭和9年)に国の天然記念物に指定されています。
2013年(平成25年)にはローカルアイドルグループのSKE48が「羽豆岬」という楽曲をリリースし、ミュージックビデオも羽豆岬周辺で撮影されたことから、"聖地巡礼"を行う観光客もいるようです。

(写真)羽豆神社の拝殿。


(左・右)ウバメガシが卓越する羽豆神社の社叢。国の天然記念物。
毎年10月第2土曜には祭礼「羽豆神社の大名行列」が行われ、的場(まとば)、鳥西(とりにし)、鳥東(とりひがし)、栄村(さかえむら)、荒井(あらい)から5台の山車が繰り出します。
師崎集落の中心である鳥西や鳥東にまたがる場所には羽豆神社の御旅所があり、全面が銅板で覆われた両部鳥居にしめ縄が飾られていました。2階建ての民家が密集する場所に鳥居や社があるのが風変わりです。

(写真)羽豆神社の御旅所。
2. 南知多町片名を訪れる
師崎市街地の約1.5km北には片名があります。師崎と大井の中間地点にある静かな地区ですが、古い地形図と現在の地図を比較すると集落の外側が大きく変化しています。
1970年(昭和45年)には片名漁港南側の海が埋め立てられ、主に師崎から移住が行われた新師崎地区が造成されました。1990年代前半には片名集落北側の丘が開発され、高さ111mのナポリタワーを核とするリゾート施設のチッタ・ナポリが建設されています。

(写真)片名漁港。
2.1 片名の街並み

(写真)片名の街並み。片名川。

(左・右)片名の街並み。片名川。
2.2 片名の社寺

(写真)神明宮。


(左)成願寺。(右)新蔵寺。