去年の11月(もうそんなに前?!)の日記に書いた、丸腰でぽやーっと尾瀬に出かけたら大渋滞に巻き込まれ、往復8時間半、現地滞在15分の耐久ドライブ旅(通称:ガマン尾瀬)と化したあの日から早1年弱。満を辞してリベンジマッチに挑んできた。
今回は早朝出発、登山装備もばっちり、さらに山小屋も予約済という去年の我々に拝ませたい圧倒的成長ぶり。尾瀬ヶ原は平らな湿原で、中心のあたりなんかまったくアップダウンがなくて、見渡す限りの平野にボードウォークでとっても歩きやすい。初日はあいにくのお天気だったけれども、つるつる滑りながら、霧の立ち込める尾瀬も幻想的で好きだった。


山小屋では慣れた人たちがお酒や料理やおつまみを持参して、あちこちで楽しげに宴を始めていて、その晴れやかな顔たるや!いい大人だな〜〜と憧れた。我々もしっかり生ビール。

初めての山小屋泊、広々とした畳にふかふかのお布団で雑魚寝。石けんNGなので体は洗えないけれど、お風呂にも入れるのはかなり恵まれていると思う。
夕飯はたしか17時過ぎとかにスタート。携帯の電波が使えないので強制的にデジタルデトックス。普段深夜まで起きているから、こんなに早く寝れないかも…なんてみんなで話していたのに、4〜5時間雨の中歩き続けた疲れも相まって、19時には全員仲良く爆睡。
翌日は5時起床。それでも10時間も寝ている!この日は、山小屋からさらに奥地に足を伸ばして尾瀬沼のまわりを歩いて帰路に着いた。この日も終日曇り予報だったけれど、ありがたいことにしっかり晴天。青空が見られて嬉しかった。

晴れた尾瀬は昨日とは全く違う色をしていて、陽が差した野原が黄金色に輝いて、光を発しているみたいだった。光の入りきらない山の中をひたすらに歩いたその先に、ふとそんな野原が現れた時の、目が覚めるような幸福感。

みんなで童心にかえって「ひゃー!」「うわー!」と声をあげながら、一本道のボードウォークをその高揚感のままに走った。部屋の中に閉じこもっていたら絶対に出会うことのない景色。こういう景色を見たくて、体全部で感じたくて、人はinto the wildするのかもしれない…。

素直に天国みたいだ、と思った。ただ、たしか阿蘇に行った時もそんなこと言ってたな〜〜とふと思い返して自分のブログで「天国」と検索したら、割と直近1年間で連発していた。天国を信じすぎてる…?
天国が自分の中の特別な褒め言葉になっていることに驚くし、天国の濫用は恥ずかしいを通り越して不謹慎な気がするのだが、でもやっぱり(概念として)天国みたいだと思える景色を心から美しいと思っているのは本当で、何度だって出会いたいと思う。これからも超個人的天国リストを積み上げていきたい。
もうひとつ、5年前に北欧の地で長く暗い冬(と日光不足による軽い鬱状態)を乗り越えた先の、あまりに美しい春に天国を見出して感傷的になっている日記も出てきた。これももう5年も前。
帰り道は、もちろん群馬が誇る大衆焼肉のレジェンド・あおぞらで祝杯をあげる。前回の尾瀬でもちゃっかり訪れた、群馬出身の同期に教えてもらった地元では有名なお店。ランチはひとりひとり定食のようになっていて、そのボリュームや味もさることながら、親しみのこもった気取らない雰囲気がとても気に入っている。

さらに、東京に帰ってから銭湯で汗を流し(キャンプや登山後のお風呂ほど気持ちいい瞬間はないかもしれない)、追い討ちをかけるかのようにブルワリーで美味しいビール&夜ごはんで〆。

あまりに完璧なウィークエンドプランナーぶりに惚れ惚れしてしまうというものよ。
全力で「快」を突き詰めたような週末。どんな自堕落な日よりもわがままで欲張りなのに、爽やかな風に包まれていると、人はこうあるべきなんだ!と叫びたくなる。欲張り上等。より楽しい方へ、嬉しい方へ進もうとする衝動には怖気づかずにいたい。こういう休日を過ごすことは、友達とのスケジューリング的にも体力的にも、そんなにいつもいつもできることはないけれど、本当の意味での心身のリフレッシュはここにある!と自然に触れるたびに思う。もうこの思考自体がかなりTOKYOなことは自覚しているのですが…。

来年は、さらに春夏秋冬の時の流れに触れられるような休日を過ごせたらいいな〜〜。登山もしたいし、尾瀬みたいな平たい地を歩くタイプのハイキングもしたいし、なんなら上高地に行ってみたいし、何より天国みたいな美しい景色にたくさん出会いたいので、すこぶる健脚でいたい!