今月の主な出来事
何歳になっても誕生日を喜びたい
2月はバースデー月間。誕生日は平日で、特別なことは何もなく、普通に働いてひとりで過ごした。一方、実家では赤飯が炊かれ、喫茶店をやっている叔母からはホールのナッツタルトが届いた。朝7時に父からめずらしくLINEが来ていて、「お前の人生これからだ」と言われた。わたしのいない家で赤飯が炊かれるのは幸福だと思う。

わたしは今日の日付さえ満足に覚えられない人間で、人の誕生日を覚えるのも、当日にそのことを認識するのもかなり苦労するから、誕生日にメッセージをもらえるとありがたくって感動する。その人の日を繰る生活のなかに自分の存在があるってすごい。
加齢=悪とか、若さ至上主義の考え方は好きじゃないけれど、20代も後半に差し掛かり、なかなか誕生日が嬉しいだけのものではなくなってきてしまった。それでも、痩せ我慢でも、何歳だって誕生日を喜べる自分でいたい。あれもこれも楽しいし、好き勝手に手を伸ばして生きるのもいいけれど、この一年は自分が本当に欲しいものは何か、何を大切にして生きたいのか、それを分かりたいと思っている。

予知していたかのように胸からデンマーク語で "Thank you so much!"を発している
一週間くらい体調を崩した
ただでさえ短い2月なのに、原因不明の微熱がおさまらずに1週間くらい体調を崩してしまった。生まれてこのかたずっと健康優良児なはずなのに、ここ数年は翳りが見え始めてきて悲しい…
いつも前日のおぼろげな体感と世の中の雰囲気でなんとなく着る服を決めているのだが、2月は1日単位での気温の上げ下げや天候の変化が激しすぎたような気がする。そのせいで、寒い日にすごい薄着だったり、暑いフロアでもこもこに着膨れしていたり、周囲からも指摘されるレベルで日々失敗していたので、それが積み重なって風邪をひいた説が濃厚である。
この冬にも春にもなりきれない腹立たしいほど優柔不断なウジウジとした季節、「冬と春の間に新しい季節があるとしたら何だろうね?」と聞かれて、その場でぱっと思いついたのが「越(えつ)」!コンディションが悪くても、何かが思うように行かなくても、乗り越える過程の季節ならみんな仕方ないような気持ちになれそうなので新設いかがですか?
完璧な休日①:高尾山→焼肉ヒロミヤ
わたしの誕生日祝いを兼ねて、朝から高尾山登山→念願の焼肉ヒロミヤ→銭湯という完璧な一日を過ごした。思い返しても惚れ惚れするほど素晴らしい一日だった…。この日のことを書き残した記録、なんだかたくさんの方が読んでくれたようでありがたい。
完璧な休日②:野音漫才選集→おでん


実は2月にはもう1日素晴らしい休日があった。日比谷の野音でお笑いライブ(なんと3時間かけて20組の漫才!)を見て、お多幸でおでん。つい数年前まで「趣味がないことが悩み」と言っていた友達が、知らぬ間にお笑いとCreepy Nutsに目覚め、かなりの熱量で一人で地方遠征するまでになっていた。好きなことや自分の趣味を持っている人って、きらきらしていてとてもかっこいい。
超豪華な面々でずっと楽しかったけれど、初の野音ライブは声が大きい人、勢いがある人、会場を巻き込める人がやっぱり面白かったな〜〜。ヨネダ2000が、お餅のネタ〜開始早々に会場総出のコール&レスポンスのフェスver.〜に切り替えて、一曲まるまるフェスやっていて可愛かった。

2月の好きワード大賞
- クォーターライフクライシスに苦しまされる昨今、友達と手を取り合って決めた20代後半の目標「スピらない」
- 年齢についての友の愛すべき宣誓「わたしはコロナ3年分は実年齢からマイナスだと思ってるから」
- わたしが高校時代にDecologで書いていた激痛ブログについて「あの頃はかっこいいと思ってたけど、今考えると光が毎回ブログのタイトルを歌詞にしてたのめちゃくちゃ痛かったよね…」(恥)
今月の美味しかったもの
フダンのカレー(清澄白河)

清澄白河の新星カレー。シンプルでおしゃれ〜〜な店構えで、行列が絶えない。排骨カツカレー、スパイスの効いたどろっと濃厚のルー。あまり甘味がない分、薄くてカリカリで甘い味付けのカツがたまらなかった。
curry rice 幸正

1-2月は個人的にカレーブームが来ていたのかもしれない。かなりカレーを食べた。なんとミシュランにも食べログ100名店にも選ばれているお店らしい。ルーはシャバシャバで牛テールががっつり効いている。味は濃いめ。真ん中に浮かぶごはんはターメリックライスとケチャップライスのような2層で、カットされたピクルス?がごろごろ入っていて食感が楽しい。頂点の牛肉は焼肉みたいなガツンと甘辛い味付け。総じて食べたことのない構成で、見た目も味も宝島のようだった。
魚と牛じゃ(麻布十番)

会社の先輩方と女子会。価格設定はお高めだが、どれもそれに見合うくらい美味しくて一品ごとに恍惚タイム。光り輝く肉〜〜!先輩が飲ませてくれた十四代があまりに美味しくて過去一好きな日本酒になってしまったかもしれない。
博多もつ鍋 山笠(青山)

バースデーディナーで友達ともつ鍋。冬のもつ鍋は何度年が巡っても至福…。火を入れすぎたのか(そんなはずはないのだが)もつが溶けて食べ頃にはあまりに小さくなっちゃって切なかった。醤油ベースもあったけれど、味噌ベース(全然重くない)で〆をチーズリゾットにしたのが大正解。
九州に生まれていたら、わたしは軽くあと+10kgくらい太っていたと思うので危なかった。いかとオクラとだし醤油を和えたようなお通しがあまりに美味しすぎて衝撃を受け、後日自分でも作ってみたら、それも完璧な出来栄え!簡単なのに美味しくて、わたしのお通しラインナップに盛大な拍手で迎え入れた。
讃岐うどん 麺喜やしま(渋谷)


Spotify O-Eastの帰りに駆け込みうどん。おばあちゃんの家の匂いがするお店、大量のフィギュアと有名人の大量のサインに驚く。かなりしっかり歯応えで好みのうどん!店舗限定で選んでみた、初めてのラー油うどん、ピリ辛でうどん麺にもマッチしていて新しい発見!次は普通のうどんも食べてみたい。
牛ステーキのパイ包焼き

今月一番、雷に打たれたような衝撃と感動に震えた。会社の同期が誕生日をお祝いしてくれた素敵なお店で、メインに頼んだ料理。美味しい牛ステーキを、パイ生地に包んで焼く、という新しい出会い…!自分がパイ生地が大好きだったことを本能が一瞬で思い出した。ワインソースのコクとパイ生地とお肉の組み合わせがあまりに美味しくて、これが足し算じゃなくて掛け算ってやつね…(ドヤ顔)と心の中で精一杯の低音ボイスで呟きました。
お肉は質が高いほどいいし、より手をかけない状態(せめてステーキや焼肉のように焼くだけ)であればあるほどいいと信じて疑わない人生だったので、突然のコペルニクス的転回に新たな扉が開く音を聞く。はじめましてだけど末長くよろしくお願いしますという気持ち。あまりに美味しいので、自分でもチャレンジしたくなって、すぐに「オーブンレンジ」で検索した。パイ生地を好き勝手に焼ける生活になったらどれだけ素晴らしいだろう…🎶 いつか自分でも作るぞ!という誓いを胸に刻む。
Buvetteのチョコケーキ

平日の夜、無理矢理仕事を終わらせて(終わらなかったけど)映画を見に先輩と日比谷へ。いつも行列だな〜〜と思っていたお店、先輩お気に入りのカフェらしく映画前にお茶して腹ごしらえ。なんて優雅な平日🎶
人気メニューらしいチョコレートムース。生チョコのようなとろける口どけで、重くなくて、とってもおいしかった。日本人としては、このスプーンぶっ刺しスタイル許されてる?!(主に各方面の宗教とマナー教室に)と不安になってしまった…
ポークステーキの蕪ソース

今月の自炊、Twitterで見かけた長谷川あかりさんのレシピにチャレンジした。ただお肉と蕪を焼くだけなのに、なんだかおしゃれでは…?と気分が上がる。感動ポイントは、蕪の葉のソース!酢とわさびが効いていて、歯応えもあってよくお肉に合う。
いつもと変わらない気楽さで、いつもより特別な気持ちになれるポークステーキのレシピ(旬の蕪を味わう特別バージョン)。余りがちな蕪の葉は、お肉のおいしさを引き立てるフレッシュなソースに。自画自賛のおいしさ…!牛ステーキを焼くほどではないけれどちょっと嬉しいことがあった日にぜひ。 pic.twitter.com/xz9c7d5aJ9
— 長谷川あかり (@akari_hasegawa) 2024年2月2日
お恥ずかしながら、生まれて初めて自分で蕪を買った。それを、実(根?)も葉もまるごと味わう贅沢。余った蕪は、そのままお味噌汁にした。難しいことはしていないのに、なんだか季節を楽しんでいる気がして温かい幸福感があった。旬の野菜や果物をその季節に食べる暮らしに憧れがある。今月はその第一歩を踏み出しちゃったのかもしれない!

今月買ったもの
登山靴(addidasのTERREX AX4 GTR)

これも高尾山の記事で書いた、念願の登山靴!完全初心者で登山のことは全然わからないのだが、神保町を歩いて色んなお店を覗くにつれて定まった個人的チェックポイント↓
- ミドルカット(足首を固定したい)
- 軽量
- GORE-TEX
- できれば街中でも履けるデザイン
本格的な登山靴はどれも最低でも2〜3万円くらいして、めったに使わないのに高いな〜〜と思っていた矢先にロンドンスポーツで運命の出会いを果たして、候補外だったけれどわたしのチェックポイントをすべて満たすadidasの黒いハイキングシューズを定価の2割引で購入。メンズの25cmが幅もサイズもシンデレラフィットして「これって運命じゃん…」と納得しちゃった。ソールが厚くて歩きやすくて、足首も固定できて、雨の日の通勤にも使えて、本当にいいお買い物ができた〜〜!
パソコンスタンド

会社のPCと私用のPCを使い分けるのが面倒すぎて、社会人になって私用PCは仕舞ったままでほとんど触っていなかったのだが、ブログ再開とあわせてPCも稼働させるか〜〜と思い購入。机がすっきりして、ひとつのPCを使う時のもうひとつの居場所に困ることもなく、ノーストレスで生活に馴染んだ。わたしに必要なのはこれでした…
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Arabiaのプレート Paratiisi(パラティッシ)

母に誕生日プレゼント何がいい?と聞かれて、熟考の末「北欧のお皿」をリクエストして贈ってもらった念願のArabia!せっかくお祝いしてもらうから、シンプルなやつより賑やかなものがいいな〜〜と思って相談していたので、届いたときはとっても嬉しかった(北欧留学中からずっと欲しくて、なんならたくさん持ち帰りたかったけど、なんにせよお金がなかったので…)
たわわに実った豊かなデザイン、わたしだったら名前「豊作」にするわ…と思っていたら、Paratiisiはフィンランド語で「楽園」らしく、そうだよね…と心の中で握手。もうお皿だけで何も載せなくても白米食べられるレベルで胸がいっぱい。何を載せても、鮮やかなごちそうのように映えて、また生活が彩られてしまった🎶
今月の映画・本・音楽など
関ジャム「プロが選ぶ2023年マイベスト10曲」
毎年楽しみにしているこの企画。ここには知らないアーティストや楽曲との新しい出会いがある(去年はBialystocksに出会った)音楽を生業とする人たちが、本気で感動したり、嫉妬したり、衝撃を受けたりしている熱量がたまらなくて、選曲ももちろんだけどその熱量に触れることを心待ちにしている節がある(特に蔦谷好位置氏の)
今年も豊作で、特に離婚伝説、Enfants、Khaki、TOMOOの4組に、それぞれ違う方向性で胸を鷲掴みにされた。TOMOOは番組中で「今後メジャーシーンのど真ん中で長く活躍していく気がする」と評されていたけれど、まさにその通りの圧倒的な魅力に打たれてしまい、3月現在もほぼ毎日聞いている(わたしもiTunesじゃなくてApple Musicをスマートに埋め込みたいのに、未だやり方がわからない…)
『グッド・ウィル・ハンティング』
Netflixに登場してようやく見れた、ずっと気になっていた映画。清掃員として大学で働く荒くれ者のヤンキーが、実は高明な教授も打ち負かすほどの数学の才能を持っていた…!というだけでかなりの胸熱展開なのに、それを冒頭あっさりと片付ける潔さ。
ロビン・ウィリアムズの眼差しとか口元の微笑みとか話し方がわたしの琴線にドンピシャで、なんだかボロボロ泣いてしまった…。彼の語ることのひとつひとつが切実であまりにもよかった。言葉を聞いているだけで人生が愛おしく見えるような。

そして何より、ベン・アフレック演じるチャッキーとの友情がこの映画を特別なものにしているよね…。地元の一番のツレ、喧嘩もお酒も馬鹿騒ぎも毎日一緒で楽しくて、それでも確実に自分達とは違う才能を持っている相手に対して、「俺が毎日一番スリルを感じるのは車を降りてお前を玄関に迎えにいく10秒間。ある朝、ノックしてもお前は出てこなくて、挨拶もなく消えている。そうなればいいとずっと思っている」なんて言えるか…?ラストの展開と合わせて、とんでもない名シーンだと思う。
映画版『ゴールデンカムイ』

だれることなく2時間ずっと面白かった!世界観が強すぎるし、物語もキャラも濃すぎるし、実写化だからこそ、原作のあらゆる要素に屋台骨としての強度があることが浮き彫りになっていて、あらためてめちゃくちゃ面白い作品だな〜〜と実感。みんな恐ろしいくらいに役にはまりすぎている。隣の小学生男子2人組が上映前からずっと楽しそうにわちゃわちゃしていて、クライマックスでは揃って前のめりでぽけーっと見入ってて、とても可愛かった。
疲れている時でも見れたNetflix作品

心や体が疲れている時に見れる作品や読める本は限られる。個人的な感覚では、世界観が作り込まれているフィクション(現実世界とかけ離れているやつ)、パターンが決まっているもの(ミステリー、アニメシリーズなど)、重くないドキュメンタリー、のほほんとした優しい世界ものなどに手が伸びやすい気がする。
- ポケモンコンシェルジュ
- この世界に転生したくてたまらない…転職させてください…
- リラックマとカオルさん
- 癒し系かと思いきや、真綿で喉を締める系の現実描写が節々にあるトラップアニメ。優しい世界に浸って無防備になっている時に現実を突きつけられ、何度かこのアニメに求めていない感情が襲ってきたが、総じて癒し系
- ミス・アメリカーナ
- Taylor Swiftのことは全然詳しくないけれど、世界中を熱狂させるスーパースターなのに、ありのままで、人によくあろうとすること、正しいと思う方を信じて進むこと(その過程で涙を流すこと)等身大の姿が本当に素敵だった…。世界一の歌姫なのに、身近な友達みたいな感じ。ちょうど心がささくれだっていた金曜仕事終わりの深夜に見たら、なんだかぼろぼろ泣けて、Taylorのことが好きになってしまった。
テッド・チャン『息吹』
短編集を地道に読み進めて、ようやく読み終わった〜〜。どの作品も、どうやったらそんなの思いつくの…?という、突拍子もないがあり得なくはない、今はここにない確固たる世界が描かれていて、テッド・チャンの脳内を覗いてみたい。(正しい定義は知らないのだが)もしSFが、科学的な可能性に裏付けられた、フィクションの世界を作り出すこと、その細部までの徹底、さらにそこから到達しうる哲学の深さーーだとすると、テッド・チャンはあまりにも孤高の存在なのでは…。
特に印象に残っているのは「オムファロス」。主が世界を創造した証拠がそこかしらに(成長輪のない木、へそのない人間などに)観察される世界では、「主は何の目的でこの宇宙を作ったのか?」という問いが科学者の追求の目的となる。だが、実は人類は主にとってトライアルか副産物でしかなく、人類のために宇宙を作ったわけではないことが明らかになった時、人は絶望のなかで何を思い何を信じるのか?という話。
この人の作品はどれも、どんな着地をするかにかかわらず、物語が幕を閉じること自体のインパクトが大きくて、読後感がいいとか悪いとかじゃなくて「力強い」感じがして揺さぶられる。映画『メッセージ』(原作は『あなたの人生の物語』)でも思ったけれど、人間の自由意志や決意の強さを信じている人だと思う。
和山やま『ファミレス行こ!(上)』
前作『カラオケ行こ!』よりもシリアスなトーンで展開する本作。はやく、はやく続きを読ませてください…狂ってしまいそうなので…
