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島津保次郎のシナリオ作法

吉村公三郎の『映像の演出』(岩波新書、1979年)には、映画監督の島津保次郎のシナリオ作法に触れている箇所があり、面白い。

彼はシナリオ作法についてこう言っている。
「筋(ストーリー)は簡単なほどよい。主題(テーマ)をハッキリさせるためだ。そしてしっかり場面(シーン)を組み立て、科白のやりとりで文(あや)をつける。どんなシナリオかと人に聞かれたら、原稿紙なら一、二行、言葉でいうなら一息に筋が話せてしかも七割がた以上内容が説明できなくっちゃいけねえ。
 芝居は「食い違い」だ。たとえば恋愛を描くとすると、この垣ひとえがママならぬ。その垣ひとえを何にするかを考えりゃよい。」
 言葉遣いはいささか蕪雑ながら、ここには多年の実践から生れた正しい理論がある。

ストーリーは簡単なほど良い、という箇所には疑問があり、「明確なほど良い」と私は思う。とはいえ、それは小説についての考えだし、島津の言う「簡単」は「明確」という意味を含んでいるようにも思う。

「原稿紙なら一、二行」はまったくその通りで、それは小説にも言えると思う。簡単に言い表せるようなら小説ではない、みたいにかつての私は思っていたが、そういうのは作家の傲慢なんじゃないか最近は考えている。簡単には言い表せないような高尚で遠大なことを自分は考えている、みたいな姿勢では駄目だと思うのだ。




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