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「私小説とカネ」

私小説研究会編『私小説ハンドブック』(勉誠出版、2014年)の山本芳明私小説とカネ」を読んだ。タイトルからして、私小説の中に書かれてきた作家と金の問題について研究したものかと思ったが、私小説というジャンルの勢力が国の経済事情や出版市場の浮き沈みに影響されている、という内容だった。

 私小説は貧乏生活や小説がかけない悩みなどを描くことが多いので、ジャンルも作家も経済的な動向から超越していたと思われがちである。

と冒頭に書かれている。私小説=貧乏、というイメージはたしかに私小説に対して抱かれがちかも知れない。葛西善蔵川崎長太郎などの作品がそういうイメージを助長するし、西村賢太も貧乏生活を描いている。しかし山本は、文壇が経済的に隆盛すると作家が仕事が増え、ネタの枯渇に陥ったために身辺雑記風の作品(私小説)を量産するようになった、と他の論者の言葉を引用しつつ述べている。

ここでは私小説は藝術性の低い小説と位置づけられているようだ。恐らくエンタメ小説も、好景気で作家の仕事が増えるのに伴って駄作の数も相対的に増すんじゃないかと思った。




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