以下の内容はhttps://asya81.hatenablog.com/entry/2025/11/25/005918より取得しました。


はじめての登壇─RubyWorld Conference 2025で話した、私の15年の変化

はじめに

RubyWorld Conference 2025で人生初めてのカンファレンスでの登壇を経験しました。
自分のふりかえりのためにも、その記録を残しておきます。

2025.rubyworld-conf.org

発表に応募した理由

RubyWorld Conference(RWC)に今年も参加したかった

先日のブログ記事にも書いたとおり、私にとって RubyWorld Conference 2019 は「初めて参加したカンファレンス」であり、Rubyコミュニティと出会った原点でした。 asya81.hatenablog.com

その後も2022・2023・2024と継続して参加し、今年もできれば参加したい気持ちがありました。ただ、今回は、子供が中学受験を控えていることもあり見送るつもりでした。それでも、RWCが近づくにつれて「今年も松江に行きたい」「モリスさんのRubyPrize受賞を現地でお祝いしたい」「12月は厳しいけれど、11月ならワンチャンあるのでは…?」と松江に向かう気持ちが大きくなりました。「登壇が決まれば、お仕事として行けるのでは?」という若干ヨコシマな考えもあり、発表に応募することにしました。

発表したい機運が高まっていた

以前から、カンファレンスで登壇しているRubyistの皆さんを見て、「カッコいいな〜」と思っていました。でも自分にはまだ早いとどこかで線を引いてしまっているところがありました。

最近は、身近な RubyFriends が登壇している姿を見る機会が増え、その姿に勇気をもらったり背中を押されたりすることが多くありました。

「どこかにチャンスがあれば、自分も誰かに何かを伝える側に立ってみたい」。そんな思いが膨らみ、「機運が高まっていた」状態でした。

今の私が発表できるとしたらRubyWorld Conferenceだと思っていた

今の私には、そこまで技術的な話はできないという自覚がありました。それでも、RubyRubyコミュニティとの出会いによって自分が少しずつ変わってきた実感が強く、その経験についてなら話せるのではないかと感じていました。また、事業継続マネジメントの分野でRubyを活用しているということもあり、その話は「RubyWorldの多様性の一つ」となるのではないかと思っていました。
さらに、これまでは "出張で来られるカンファレンス" に休みを取ってプライベートで参加していたこともあり、「いつかは出張で堂々と参加したい、できれば発表もしたい」という気持ちもありました。

発表内容

発表内容としては、ビジネスの話と自身のキャリアの変化の話を両方入れたいと考えていました。

講演概要には、以下のように記載しています。

「Bousaiz」は、企業の事業継続マネジメントを支援するサービスです。企業ごとの異なる要件に対応するには柔軟なカスタマイズが不可欠であり、私たちはRubyRuby on Railsの開発スピードと柔軟性を活かして、多様な現場ニーズに応えてきました。 本発表では、Rubyを選び続けてきた理由や、導入事例をご紹介します。また、カスタマーサポートから開発者へと歩んできた発表者がRubyに出会い、学び、Rubyistとなるまでの歩みやコミュニティとの関わりがキャリアに与えた影響についても共有します。

この発表で、元々伝えたかったのは大きく次の3点です。

  • エンタープライズ向け開発や事業継続マネジメントという固めの業務領域でRubyを活用していること。
  • なぜRubyを継続して使っているのか、その理由やRubyを活用することによる恩恵。(Rubyはいいぞ)
  • RubyRubyコミュニティとの出会いが、人のキャリアや人生を大きく変えることがあるということ。(感謝)

上司の林さんと2人での登壇

元々は私1人で登壇するつもりでした。しかし、ビジネスの話やRubyを選んだ理由については、当事者である林さんに話してもらった方が伝わりやすいと感じました。
登壇が決まった段階で「一緒に登壇してもらえないか」と相談したところ、二つ返事でOKをもらい、2人での登壇が決まりました。

当初はもっとビジネスの話をする予定でしたが、発表時間との兼ね合いもあり、ビジネスの話は冒頭の3分ほどにギュッと圧縮し、残りの時間を私のキャリアやコミュニティの話に充てることにしました。

この方針を伝えた際も、林さんは「前座に徹してサラッと話して場を温めておくので」と快諾してくれました。本当に環境に恵まれているなと感じました。思えば、林さんがいてくれたからこそRubyと出会え、今こうして仕事とも真剣に向き合えているのだなと改めて感謝の気持ちでした。

発表を終えて安堵したタイミングをパシャリ

発表資料

発表資料:事業継続マネジメントを支えるRuby

(発表資料が公開されたので追記しました。公開用に資料は一部変更しています。)

準備期間の葛藤や向き合い

登壇が決まった時は素直に嬉しかったですが、その後は色々と大変でした。
上記では、発表内容やその方針がさらっと固まったかのように書きましたが、実際には色々と悩んだり周囲の人に相談したりする中で、何とか固めていった形でした。

構成がなかなか決まらない…

15分という枠に話したい内容を詰め込みすぎていたこともあり、構成をどうするかギリギリまで悩んでいました。

初めての発表ということもあり15分枠を選択していましたが、その15分枠の時間感覚がつかめていませんでした。ある程度スライドを作って練習してみたところ、話したい内容をすべて盛り込むと30分以上かかってしまい、「これはダメだ…」となりました。

ビジネスとキャリアどちらをメインにするか

当初は、ビジネスとキャリア、どちらも同じくらいの割合で話す想定でした。しかし、15分で伝わる話にするには、どちらかに軸足を置く必要があると感じました。

どちらをメインにするか、相当悩みました。募集時の概要にもそれぞれ書いていたため、「どちらを評価してもらって採択されたのだろう…」と、モヤモヤが続いていました。 そんな中、Kaigi on Railsで shugoさんとお話しする機会があり、相談させていただいたところ「(あまり難しいことは考えずに)自分が情熱を持って話せることを話せばいいんじゃないですかね(意訳)」と言っていただきました。

それまで「私の発表に何が求められているんだろう?」と考えて決めきれずにいた気持ちに大きく背中を押していただき、「Rubyと出会って変わった自分自身と、そのご縁への感謝」を軸に話すことに決めました。

誰に何を持ち帰ってもらうか

自分の話で誰かに何かしらのプラスや気づきが生まれることがあるのか、正直、最後まで一番ここが不安でした。
何を持ち帰ってもらうかについては、事前に以下の3つを想定していました。

  • Rubyの良さ、Rubyコミュニティの良さをいちRubyistの言葉として共有して共感してもらう
  • こんなところでもRubyが活躍してるんだな、ということを知ってもらう
  • ぼっちでも大丈夫。少しだけ勇気を持てばいい変化があることを知ってもらう

ギリギリまで向き合った

発表資料は早めの期限に合わせて提出していたのですが、自分の中でしっくりした構成になっておらず、15分に収まる内容でもありませんでした。そのため、ギリギリまで発表内容と向き合うことになりました。

通訳の方には本当に申し訳ない気持ちです。この辺りは自分が慣れていないこともあり、もっと早めに進めるべきでした。初めての登壇でうまく伝わらないかもしれない恐怖があり、向き合うことから逃げている自分もいました。

島根が舞台ということもあり朝ドラの「ばけばけ」を楽しみに観ているのですが、ヘブン先生が初めて教壇に立つことへの恐怖を感じながらもそれに向き合い成功させた姿を見て、私も逃げていないでしっかり準備して向き合おうという気持ちをもらいました。

結局、登壇当日の朝4時まで「あーでもないこーでもない」と構成を練ったり練習したりし、直前まで写真を追加していました…。これは本当に良くないので、これを成功体験とせずに、次回はもっと早めに準備を進めたいです。

(こたつハウス仲間のyouchanと夜遅くまで一緒に発表準備をしたり、当日朝早く一緒に会場に向かえたりできたことが、本当に心強くてありがたかったです。)

登壇してみて

緊張した?

初めての登壇なので、やはり緊張はしていました。それでも、壇上に上がって皆さんの顔を見ているうちに少しずつ落ち着いてきて、緊張しすぎることなく話すことができました。プロフィールに「趣味はPicoRuby」と入れておいたのも良かったです。紹介いただいている際にピースサインをするくらいの心の余裕が生まれました。

早口はむずかしい

15分で話すにはボリュームが多かったので、「早口で話さないと!」とがんばったつもりでしたが、思うようにはいかなかったように思います。 Rubyistの皆さんは早口がとても上手なので、私もできるかも...と勘違いしてしまいましたが、そんな簡単に身につくものではありませんでした。

時間オーバー

発表は、結果として1分ほどオーバーしてしまいました。申し訳ありません…。 それでも、話したいことは概ね話し切ることができたので、良かったです。

いただいたフィードバックや気づき

一番嬉しかったフィードバック

登壇後、いろんな方から声をかけていただいて、とても嬉しかったです。 私自身、カンファレンスでは「一言でもいいから登壇者に直接フィードバックする」ことを心がけていますが、今回いただいた反応がとてもありがたく嬉しかったので、今後も続けていこうと改めて思いました。

一番嬉しかったのは、
「自分もぼっちなんですけど、発表を聞いて、勇気をもらいました!」という言葉でした。

まさに、そういう人に届けたいと思っての発表だったので、その一言をもらえただけで大成功です。
心の底から「やってよかった!」と思いました。きっとフィードバックするのにも勇気が必要だったと思いますが、すぐに直接言いにきてくださって、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!!!

みんなから「エモい」と言ってもらった

その他にも、本当にたくさんのフィードバックをいただきました。

  • 「時間をかけてゆっくり変化して進んでいってるのがいい」
  • 「その人に歴史ありという話が聞けて良かった」
  • 「RubyWorldらしい発表だった」
  • 「Asakusaの方から来ました、のスライドが抜けてましたね」

などなど、どれも嬉しい言葉ばかりでした。

一番多かったのは「エモかった」というフィードバックでした。「エモい」という言葉はネガティブな文脈で使われる場合もある認識ですが、今回はどちらかといえば良い意味で受け取っていいのかなと思っています。

アーカイブが残らない寂しさ

今回のRWCは「配信なし、アーカイブもなし」と事前にお知らせがあり、最初は「失敗したとしても残らないなら安心かも」と少しホッとした自分がいました。でも、登壇を終えた後、残らないのはやっぱり寂しいな、と感じました。

一生懸命準備して、その時の自分の精一杯でアウトプットした記録を残しておけないのはやっぱり寂しい。特に、私がこうやって発表できたのは、たくさんの方々との出会いや後押しがあってのことなので、そういった方々に下手でも失敗でもその姿を見ていただきたかったな、という気持ちになりました。

とはいえ、こればかりはどうしようもありません。また別の機会に、今回のことも含めて思い出話ができたらいいなと思っています。

次に挑戦したいこと

今回、自分の中に溜まっていた大きな感情を一度吐き出せたように感じています。次回は、もう少し技術的な話やコードの話にも挑戦したいです。

そのためにも、引き続きコードを書いて、ビジネスとも向き合いながら、少しずつ変化していきたいです。

おわりに

1ヶ月前は一体どうなることか全く想像もできず、「本当に登壇できるのか…?」と不安でいっぱいでしたが、何とか皆さんの前で話しきることができて、本当に良かったです。

伝えたいことを明確にし、それを限られた時間で伝えることは想像以上に難しかったですが、今回の挑戦で気づけたこともたくさんありました。 これからも少しずつ、できることを増やしながら挑戦していきます。




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