IETFで時刻同期プロトコルの標準化を行っているNTP WGで『Time Synchronization over QUIC』(略してTSQ) という新しいプロトコルの提案が出されている。
まだ、プロトコルの詳細な設計を議論するフェーズではなく、アイデアレベルではあるが中身を見ていく。
Time Synchronization over QUIC
『Time Synchronization over QUIC』はトランスポートとしてQUICを使うことを主眼としており、中身のメッセージもあたしく定義されている。
メッセージについても、現状は下記のものが定義されているのみである
TSQ Request
- Type: 0x01
- Nonce (16 bytes)
- Optional extensions
TSQ Response
- Type: 0x02
- Echoed Nonce
- Server Time
- Receive Timestamp
- Send Timestamp
- Optional metadata and signature
特徴
議論の中で、NTPとNTSとの比較が行われている。NTPは処理の対称性を重要に扱っており、パケットサイズなどもリクエスト・レスポンスでおなじになるように設計されている。暗号化処理などについても極力対称性を維持スべきという議論もある。
それに対してTSQはQUICを使うことを主眼にしており、暗号化やコネクションマイグレーションなどを行えるメリットを謳っている。(一応パケットサイズに対称性をもたせる事もスコープに入れていそう)

また、TSQはport 443 を使う想定もあり、ポートが制限されている環境でも使えるように意図されている (通信はALPNで識別される)。
実際、時刻動機プロトコルとして制度に同影響してくるのかは興味が集まりそうに感じる