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(認定)まちづくり協議会への道 vol.3

阿佐ケ谷駅北東地区の地区計画への住民提案を目指して始まった「杉並区認定」まちづくり協議会への道。まずはその前段階のまちづくり団体として登録し、活動助成金制度も利用することにしました。

 

「まちづくり団体登録」は、登録するだけなのですぐに受理されますが、助成金には当然審査があります。

 

[まちづくり団体助成金] (杉並区の制度・各自治体に同様の制度あり)

・びぎなーコース(これからまちづくり活動を始める団体):3万円/1回

・すてっぷコース(まちづくり団体に登録):7万円/2回

・じゃんぷコース(すてっぷコースを終了):7万円/1回

 

まちづくり団体登録完了したので、すてっぷコースで申請しました。申請書のほか、名簿、収支予算、事業計画を提出。

一度提出したが区から修正要請が来て、何度か修正のやりとりを行いました。

・収支は「助成金に関わる支出のみ」として全ての活動ではなく「7万円分」だけ書くように、項目も要項にあった「野外活動での飲料水」を書いたら「それは認められない」???

・特に変だと思ったのは講師料で、大学教授、弁護士、高校教師、市井の専門家、その他、などと4段階、20,400〜4,100円/hの講師料ランク付けがあり、それに準拠するように言われたこと。民間の講師派遣会社とかなら、そういうのあるでしょうけど、行政がそんな風に人をランク付けしていいのか?と疑問です。これが区から来たメール。こんな資料がどこにあるのかもわかりません。「金額が統一事項としております」という日本語も変。

●補助金等で支払う諸謝金上限金額が統一事項としております。
講師の種別/基準単価(円/h)
・大学教授、弁護士、医師、ジャーナリスト、著名民間学者/20,400円/h以内
・大学准教授、民間専門研究家、民間企業管理層、官公庁局長級/13,250円/h以内
・大学講師、高専教授、民間専門知識人、官公庁課長級/9,200円/h以内
・小中高教諭、民間技術者、高専准教授・講師、官公庁係長以下/7,150円/h以内
・その他/4,100円/h以内

結局他の団体のを見たら「印刷5万円」とか「グッズ制作25000円」とかざっくりでよかったみたいです。

            

ようやく申請書類が受理され、6月14日(土)杉並区役所で行われた「まちづくり助成金」公開審査会に参加しました。

この日は10:00からびぎなーコース申請団体が受講する「まちづくりセミナー」(びぎなーコースは審査はなく、受講すれば交付される)、11:00からすてっぷコース公開審査会の予定でした(募集要項にはそう書いてあった)。しかし、直前の区からの案内では「10:50から」。

しかも早めに行ってみると、10:40にはまちづくりセミナーが終了して、そのまますてっぷコースにスライドして始まりました。こういう会で時間がずれることがあるのか、と驚きましたが、びぎなー申請は2団体、すてっぷは私たちを含め5団体でしたが、他の4団体は2年目以降で、行政担当者(都市整備部管理課)とも審査員とも顔見知りで、ずいぶんカジュアルな感じで進めているように感じました。

審査員は「まちづくりセミナー」講師とも兼任で、奥村玄氏、松本博行氏、三浦春菜氏の三人です。

他の団体は

・すぎなみ発見クラブ:無農薬野菜やグルテンフリーの店の紹介パンフやマップ。縄文セミナー。

・軒先から、こんにちは:成田東地域の「軒先」を使った住民参加イベントを年1回開催。

・いぐさの赤い椅子:井草地域に誰でも座れる椅子を設置。提供してもらった椅子や自作ベンチを赤く塗る。

・IKAMO応援隊:今川・上荻・桃井地域で音楽イベントなど。今年は「通りに名前をつける」活動も。

審査員からの質問は、その活動をどう周知するか、や、今回じゃんぷコースになる団体には「来年から助成金がなくなるが、活動は継続できるか。どのように収支を組むか」など。

最後に私たち[阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会]島田代表がプレゼンを行いました。

申請書に書いた団体の目的は

阿佐ヶ谷地域に残る文士村ゆかりのたたずまいや屋敷林は、都市環境における貴重な景観と緑地であり、パブリックヒストリーであることはいうまでもなく、生物多様性の保全、気候変動の緩和、地域住民の憩いの場としても重要な役割を果たしています。

しかし、近年、開発による超高層集合住宅の乱立や樹木の伐採、緑地の縮小が進んでおり、阿佐ヶ谷地域の景観と生態系への影響が懸念されています。

本助成金は、景観や緑地の保全に向けた啓発活動を推進し、樹冠被覆率の向上を目指す学習会の運営費用として使用します。

 

これだけ大きな緑をはぐくんでいた欅屋敷が喪失し、45mの河北病院が建ちました。

 

阿佐ヶ谷文士村。戦前期に宅地開発され、緑の残る環境を求めて多くの文化人が杉並区に移り住んできました。井伏鱒二、青柳瑞穂らを中心としたグループは阿佐ヶ谷の中華料理店ピノチオなどで文学談義や麻雀に花を咲かせ、今に「阿佐ヶ谷文士村」と称されています(このリストはそのグループではない人も含め、阿佐ヶ谷近辺に在住した文化人たち)。

中杉通りができる前、メインストリートは松山通りでした。ピノチオもそこにありました。杉並第一小学校はもうできています。その隣の広い敷地が欅屋敷。間の鎌倉街道は南進して成田東の現在のすぎ丸バスのルートにつながります。

もっと以前(中央線が通る前)は桃園川と用水路が縦横に走る湿地で、水田、果樹園、茶畑でした。欅屋敷だけではなく、樹林の面積も多かった。

 

杉並区の樹冠被覆率の減少は23区でワースト1(なお、2位は世田谷区、3位は中野区で隣接しています)。その中でも、もともと阿佐ヶ谷は緑被率が低かったのですが、この令和4(2022年)の調査では欅屋敷が解体され、西南側に一部の樹木が残るだけになった形が見てとれます(地図右上の縦に緑の点線が続いているのが中杉通りのケヤキ並木。全体を東西(横)に貫いているのが中央線で、その少し上にある緑と茶色の区画が旧・欅屋敷です。その上の緑は神明宮)。

航空写真。赤いマークがついているのが、先日閉鎖した旧・河北病院。その左側が欅屋敷です。2021年から解体がはじまり、2022年には解体完了(上の地図と同じ状態)、2025年に新病院が竣工しています。その左の緑の屋根は杉並第一小学校。

もう一か所、右側の馬橋小学校の近くに大きな樹林があるのがわかります。これが阿佐ヶ谷に残されたもうひとつの屋敷林W邸です。

杉並区の屋敷林とは、まだ区が農村だったころ、武蔵野を吹き抜ける風から家や畑を守るため、また生活や建て替えに使う材木を得るため、また堆肥を得るため、敷地内に植えられた樹林のことです。武蔵野の景観を代表するケヤキやシラカシ、杉やヒノキなどがあります。区内に残る屋敷林はこれを現代に伝える準文化財であり、原風景となっています。

なかでも(大正8(1919)年東京都指定)旧跡「けやき屋敷」は、鎌倉古道の要衝に立地し、江戸時代にも重要な地理的役割を果たしていただけでなく、桃園川が残した自然堤防緑地の名残であり、阿佐ヶ谷地域を代表する原風景です。

その貴重な「パブリックヒストリー(記憶としての公共財産)」が、多くの区民の知らないまま大きく破壊されてしまうことに懸念を感じる有志が集まって当会の前身である「(阿佐ヶ谷の原風景)けやき屋敷の緑を心配する会」を結成しました。

2016年から阿佐ヶ谷のこの地区では土地区画整理事業が施行されています。それによって現在、けやき屋敷は樹木が伐採され、河北病院が移転新築されました。そしてその病院跡地を杉並区が換地によって手に入れ、杉並第一小学校を移転する計画です。

けやき屋敷と杉並第一小学校を巻き込んだ一連の開発計画は、決して地権者だけの問題ではないはずです。我々は杉並区に屋敷林保存基金を設立することを要望します。その実現に向けて多くの区民がこれに賛同してくださることを願います。

(上掲資料の「わたしたちは」に加筆)。


 

私たちの目標は杉一小移転を含めた地区計画の見直しですが、「まちづくり団体」としては、この地域の自然保護、樹木の回復をテーマにしています。今回のプレゼンでは、歴史的価値と樹林の変遷を示し、学習会・フィールドワークを行っていくことを示しました。

かなり大きなテーマを挙げたので、審査員からは「本格的な自然環境保護への挑戦。森を誰が所有するかにも関わること。埼玉県には緑地寄付を受け取る団体もある。市民の支持を得て、価値を共有できるよう広めてほしい」「屋敷林所有者と地域のつながりを作ってほしい」などの意見が出されました。

 

その後、15分間の別室での「審査」があり、即結果発表する、という進行でした。まさかその場で発表されるとは思っておらず、じゃあ1団体だけ落ちたりしたら、なんか変な空気になるのではないか、と心配になりました。

が、結果は無事5団体すべてが助成金対象となりました。

 




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