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「武蔵野市都市計画道路3・4・27号線」拡幅計画廃止:都市計画塾vol.10 受講生レポート

 

「武蔵野都市計画道路3・4・27号線」拡幅計画廃止

2025/04/29 都市計画塾Vol.10では、「武蔵野市での都市計画道路の拡幅計画廃止」について、 受講生・加古晴子より発表を行いました。

また、それに引き続き、練馬区の学校を分断する形で走る二本の都市計画道路について、今回参加してくれた「大泉二中問題を考える会」の方たちから報告がありました。

www.youtube.com

(動画1:26ごろからこのテーマです)

前編はこちら。

asakitas1.hatenadiary.jp

以下、受講生レジュメ。

 

「武蔵野都市計画道路3・4・27号線」拡幅計画廃止

 

2024年12月20日、「武蔵野都市計画道路3・4・27号線」拡幅計画廃止が正式に決定した。

東京都で都市計画道路の拡幅計画が廃止になったのは初めてのこと。(*注)

武蔵境駅南口の武蔵野プレイスと寺院の間の道路150m区間を16mに拡幅するという計画であった。

寺院の墓地が削られ、街路樹が伐採されることから、寺院住職をはじめ近隣の方々が反対し、繰り返し市議会、都計審で質問を議論されていた。

 

(*注)レジュメで「東京都で都市計画道路の拡幅計画が廃止になったのは初めてのこと。」と書きましたが、これは誤りでした。武蔵野市で計画が廃止されたのは大きなことですが、東京都でこれまで見直しは何か所か見直しがあったのが事実です。訂正してお詫びいたします。

 

【経過】

1994年 「武3・4・27」は、JR中央線の三鷹・立川間の鉄道高架化事業に伴い、武蔵境の南北のまちを結ぶ路線として、都市計画決定。

2000年 事業認可取得。

2018年 JR中央線が高架化されるなど状況変化の中で、2018年から5年間、計画は休止

その後、市と都が協議。

2020年 10月 (武蔵野プレイス登録市民活動団体)「市民が憩えるプレイス西通りをつくる会」が要望書「「幹線街路」3・4・27 号の都市計画変更を求める具体的提案」を市長・副市長・都市整備部長宛てに提出。(資料②)

2023年 11月 市から市議会建設委員会に行政報告。(資料③)

2024年 1月 武蔵野市都市整備部まちづくり推進課は「武蔵境駅周辺における武蔵野都市計画道路の都市計画変更(原案)を作成。(資料④)

2024年 12月20日、市は都市計画審議会に諮る。全会一致で計画廃止が決定。(資料⑤)

➡武3・4・27 号を幹線道路から区画街路へ (都市計画道路としては廃止)

➡代わりに、市道第 291 号線を幹線道路へ *12mのまま (武蔵野都市計画道路3・5・28 号寺西境線として定める)

 

【資料】

①武蔵野市資料

https://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/010/818/2012-6.pdf

②NPO市民まちづくり会議・むさしの

http://matimati.or.jp/blog/st3427changingplanningdecision.html

③武蔵野都市計画道路3・4・27 号線の今後の方向性について(建設委員会)

https://drive.google.com/file/d/1U5OOKcQ48IGPesSo65cuVKitvaeL0efu/view

④武蔵境駅周辺における武蔵野都市計画道路の都市計画変更(原案)

https://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/046/522/panfuretto.pdf

⑤都計審議事録 

https://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/010/602/241220-2.pdf

 

資料② 「市民が憩えるプレイス西通りをつくる会」要望書より

 

資料④ 「武蔵境駅周辺における武蔵野都市計画道路の都市計画変更(原案)」より

受講生レジュメは以上です。

 

 

◆島田講師の解説
・住民提案で都市計画提案を求めていた、幅員を狭くしてくれという内容。
・拡幅について地権者の合意形成が得られず塩漬け。
・事業認可=予算を出す、だができないことに予算をつけるわけにいかない。
・都市計画は残っている。幹線道路でなく、生活道路(←区画道路?)として。都市計画道路からは外した。
・幹線道路は他に付け替える。

 

◆質疑
Q:松下市長のときに市長決裁案件になった。首長の権限はどのくらい?
A:特定行政庁の判断=首長の判断
・住民側がちゃんとした提案を出した
・用地取得難航=都市計画審議会で進まないことが指摘、東京都も無理と判断
・事業認可して10年、何も進まない。

Q:事業認可して用地取得が進まなければ無効になるのか
A:これは廃止というより変更。このケースは、非常に短い130mの区間で、先がつながっていない。幅員は狭いが残っている。それすら無くすのは難しい。幅員狭める、迂回ルート作るなどの変更ができる。

Q:京都府でも事業認可したものを止めた事例がある。そこにかかっている地権者はお寺が多い。宗教施設に対して弱いのか?
参加者補足:お寺は土地を売らないといわれる。世尊院は売らないらしい。檀家がみんなで持っている土地という意味。光明院の南側も都市計画道路がかかっている。
中杉通りは世尊院を削った、まったく売らないわけでもない。

Q:都市計画道路はネットワークなので、行政からは「ここだけやらないわけにいかない」と言われる。都市計画塾で「今はそういう時代でない。地域地域の必要で判断すべき」という話があった。
外環の2は善福寺の区域で廃止してほしいと言ったが、東京都の都市計画審議会で「ネットワークだから」とつぶされた。どういう判断になっているのか。
A:ラインを断ち切るのは難しい。幅員を狭める変更をかけるなど。実際は都市計画道路は30年ごとに見直しをかけなければならない(←東京都はやってない?やっても変更しない?)。

Q:大泉二中問題(後述)は現道がない延伸。隣ができたら、ネットワークだから、と言う。どうやって対抗するのか。
参加者補足:国交省は都市計画道路は見直しと全国自治体に通達。戦後すぐの計画、車社会が変わった。世界の潮流は環境優先。それを受けて他の自治体は見直している。全国で4000kmくらい廃止。東京都だけは廃止しない。それは東京都だけが異常に大きな予算を持っているから。都市計画局で8000億円。再開発専門にやっている役職もある。東京都のやり方が異常。練馬区だけでなく、東京都は全国を一切無視してやりたいようにやっている。

天下りで政官業が癒着している。

 

この日は、練馬区で中学校を分断する道路問題に取り組む「大泉二中問題を考える会」の方たちが参加してくれました。
大泉二中は大泉学園駅の南側。練馬区は、以前都市計画塾でも報告していただいた外環の2(杉並区にも関係ある)を含め、西部に3本の道路事業があります。いずれも拡幅ではなく新設で大量の立ち退きを伴います。

道路で分断される計画図と、
現在の大泉第二中学校



[概要]
補助232号線は石神井公園駅南口再開発で、現在工事用搬入路になっているものが、竣工後はそのまま道路になってそこから大泉学園方向に延伸する東西道路。補助135号線は大泉学園駅の西側のガードをくぐるアンダーパス(北口は大きな道路)から南側に延伸する南北道路。大泉二中とは別だが、同じ地域で進められている外環の2は外環トンネルの真上の地上道で、外環大泉JCTから石神井公園の西側を通り、上石神井駅の駅前整備を経て、関町の外環インター予定地までの南北道路。
現在の南北道路は西荻窪から大泉学園に行くバスが通る、学芸大(付属小学校)通りで、幅が狭く歩道整備もできていない。が、これを整備するのでなく、東西に2本の道路を新設する。2本の間は500mも離れていない。
大泉二中は232号線と135号線の交差するところにあり(135号線の計画より後に学校ができた)、計画では現在の校庭の南側に交差点(四分割されるが、南側の狭い部分は学校敷地から外す)ができ、校舎と校庭・体育館の間に135号線が通る。校舎からは渡り廊下をかける設計案が昨年12月に出された。

大泉二中問題を考える会の説明:
道路事業はもうやらないものとみんな思っていた。前川区長になってどうしてもやると言い出した。135と232が校庭を分断、それを両方やる。「道路と教育環境を両立させる」として有識者委員会が提言を出した。区が12月に取り組み方針を出し、3月議会で通った。今年からは現地測量をする。
地権者の会は100名の3割くらい。反対は多かったがぽつぽつ売ってしまう人も出ている。
教育環境が守られないひどい計画。大泉二中は校庭が広く野球、サッカーが盛ん、他の学校も交流試合で利用。
300m離れた第二グラウンドを作る。面積的に大差ないと言っている。生徒、教師の負担が大きい。

第二グラウンド予定地。不整形地である



◆島田講師から
白子川の護岸工事にしても練馬区は異常。東京都がお金を使いたい、ということと、前川区長が元東京都建設局部長なので(築地市場を東京ガスの工場跡地に移転させ、その後東京ガスに天下り、その後練馬区長に)、東京都に顔が利く、国の社会資本整備補助金も取れる。お金があるんで、今のうちにどんどんやってしまおうとしている。
しかし無理な計画ばかりで、稲荷山公園は測量が1年遅れている。
この道路問題では、全体で2/3の反対を集められなくても、うまくゾーニングして2/3の地権者で団体を作って交渉できないか。区域の取り方でここからここまでとして、その間の2/3の反対の地権者を集められないか。事業はその区間の合意がなければ進められない。

Q:都市整備委員会で圧倒的多数で採決された。地権者の2/3の反対は測量となったときに効力を発揮するのか。
A:都市整備委員会の請願不採択はよくあるので気にしないでいい。事業への合意とは別。
Q:しかし賛成派の陳情だけが通った。署名は200筆程度。私たちは3000筆以上集めたのに。こちらが陳情を出したら、対抗して賛成派陳情を始めた。

 

練馬区の強権的なやり方がひどいことが改めてよくわかりました。しかし、逆に言えば、都市計画における首長の意思決定の権限は極めて大きい。それはやる(練馬区)にしても、中止する(武蔵野市)にしても、その事業のある自治体が決められる仕組みになっているということです。その自治体の住民が選挙で選んだ首長が住民意見を代表して、都市計画(変更)を決定できるのです。

 

石神井公園駅南口再開発
この工事用通路がそのまま補助232号線として西に延びる

 

参考:

nishiogidrunker.hateblo.jp

nishiogidrunker.hateblo.jp




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